JR岡山駅から列車でGo!まずはJR児島駅へ
この日はホームに、特急南風のアンパンマン列車が!お子様と一緒に、この列車で児島まで行く日帰り旅もいいですよね。
JR児島駅に到着~デニム・デニム・デニム!
駅の階段や、よーく見てください、自動改札まで!JR児島駅周辺のデニム探し。写真以外にも、自動販売機などデニムのフォトスポットがたくさんありますよ♪
JR児島駅からバス停④番のりばへ
バスは1日乗車券がおすすめ
路線は[JR児島駅]を出発して、個性派ジーンスショップが点在する「児島ジーンズストリート」近くの[児島文化センター前]→テーマパーク[鷲羽山ハイランド遊園地前]→海沿いの[下津井漁港前]→高台の[鷲羽山第二展望台前]→[児島ボートレース場正門前]などを通り、[JR児島駅]まで下津井エリアをぐるっとまわります。
海沿いで、バスを降りてみましょう
漁港をてくてくお散歩
こ、これは?!
どどーん!
目の前に、大きな たこ壷!
そう、下津井はタコの名産地なんです。
下津井沖は、東西を2つの灘、播磨灘(はりまなだ)・燧灘(ひうちなだ)に挟まれた瀬で、南北は海峡と言えるほど狭いため、1日2回の潮の満ち引きで毎日4回も急流にさらされます。
その時、海底の岩に這いつくばって海流に耐える下津井のタコは、「筋肉質のマッチョだこ」に育つそう!八つ足が太く短くたくましい下津井タコ、食べるととってもコシが強くて美味しいんですよ。
下津井町並み保存地区
風情ある港町のノスタルジックな雰囲気がひろがり、人々の生活が今なお営まれています。格子窓の形、建物の意匠はそれぞれで異なり、信号機のない静かな町並みは散策にもおすすめです。
「むかし下津井回船問屋」
江戸時代、船が日本の経済を大きく動かしていました。なかでも「動く総合商社」といわれ北海道⇔大坂を北回りで往来した「北前船」は、物資の輸送だけでなく各寄港地で産物など商品を仕入れ、別の地で売る「買い積み方式」で巨万の富を生み出しました。下津井は江戸中期から明治にかけて、商船・北前船の寄港地として発展したのです。
「むかし下津井回船問屋」には、当時の繁栄を物語る資料や展示が数多くあります。
北前船の寄港地・下津井
堂下館長から「北前船は、150トンもの積み荷を積めるが15人ほどしか乗れない底板1枚の小舟で、もちろんエンジンもなく風の力で進む危険な船。しかし1往復で千両(現在の1億円に近い価値)を稼げるからこそ、若者たちは命を賭けて船出にチャレンジしていた」と船乗りたちの挑戦のお話を伺い、北前船や下津井の歴史への興味がさらに深まりました。
倉敷市の日本遺産 その1
一つ目のストーリーは「一輪の綿花から始まる倉敷物語~和と洋がおりなす繊維のまち~」。
400年前まで一面の海だった倉敷周辺は、江戸時代以降に干拓が進みます。塩分が残った干拓地は米作りには向かず、潮に強い綿花やイ草が栽培され、現代につながる繊維産業の礎となりました。
当時の下津井は、北前船によって蝦夷地から綿花栽培の肥料となるニシン粕、かずのこや昆布などが運ばれ、帰り荷として児島一帯で獲れる綿花や塩などを出荷していた、一大商業地だったのです。
倉敷の日本遺産 その2
北前船ゆかりの地として全国の自治体で45市町が認定され、各地にのこる遺産は北前船の歴史を今に伝えています。下津井に北前船で運ばれたニシンなどを保管した蔵を活かした「むかし下津井回船問屋」も、【ストーリーを構成する倉敷市の10の文化財】のひとつ。
館内には当時の下津井の様子を語る軽快なアナウンスや下津井節が流れ、自然に歴史が学べます。精巧な模型、当時の衣服や道具、充実した資料は自由研究にも活かせそう。下津井だけでなく倉敷市、岡山の歴史、そして日本の歴史まで広がって見えるようでした。ここが入館無料なんて素晴らしいと思います!
下津井のお土産がそろいます
歴史を物語る下津井の町並みを訪れた有名人は数知れず。店内にはサインもたくさんありました!
まだかな橋跡
船が来ると、港は一気に華やぎます。船と船乗りたちを待ちながら、町の人々やかつてあった花街の遊女たちが「まだかな」といいながら海を眺めたこの橋は、いつしか「まだかな橋」と呼ばれるようになりました。
当時はこの場所も海で、橋が架かっていましたが、現在は道ができ「まだかな橋跡」となっています。
下津井を旅する人の新たなオアシス「下津井sea village」
ライトブルーの外観が海辺に映える複合施設「下津井sea village(シービレッジ)」には多くの人々が訪れ、賑わいを見せています。ここは、カフェや土産店のほか、ローカルマップや周辺情報も豊富に揃い、2階には展示会やイベントなどもできるスペースも完備。
多島美の瀬戸内海や瀬戸大橋が目の前に見える景勝地・下津井には、ツーリングに来る方も続々と増えています。訪問ライダーの記念写真が壁いっぱいに。訪れた日は快晴!姫路からライダーたちが来られ、次の行き先を相談中でした。
キッチンまだかなや
下津井の歴史を刻む「まだかな橋」から名付けられ、食をきっかけに下津井に来てほしい!という想いで2019年にオープン。下津井の食材をアレンジした定食、カレー、ハンバーガーなどのメニューが揃います。
明るく爽やかな雰囲気の店内では、ランチ利用、ドライブやツーリングの休憩に、バスが来るまでの待ち時間にお茶をしたりと、地元の方や観光客が思い思いにくつろいでいます。気さくな店員さんたちが、地元ならではの下津井話を楽しく教えてくださいます♪
名物たこたこカレー!
ぷりっぷりのタコの食感は、まさに筋肉!夏に食すカレー、やはり元気出ます!オリジナルの「まだかなブレンド珈琲」を飲みながら、海を眺める時間は心地よく、いい休憩になりました。
下津井シービレッジプロジェクト
下津井sea village projectは、下津井で何かに挑戦したい!という人たちの活動の場を広げたいと、その先達となるべく様々なプロジェクトを進めています。地元の食材をアレンジした美味しい料理でお客様が集まる拠点づくりをめざし、まずは「キッチンまだかなや」を始動。新たなお店も計画され、海辺がさらに賑わいそうです。
矢吹センター長は「瀬戸内の美しい景観、レトロな町並みなど観光資源も豊かな下津井で、新しいことに挑戦したい志ある人たちと、共に汗を流したい」と語ります。
海辺に素敵な場所があると、砂漠のオアシスのように立ち寄ってみたくなります。下津井は、今も昔も、旅人をおもてなししてきた港町なのですね。下津井のこれから、とても楽しみです。
下津井わかめはここで!創業明治15年「吉又商店」
漁師さんが獲ったわかめ・めかぶ、魚介などを天日干しした素干しの品々が並ぶ貴重なお店です。タコや魚の一夜干しに出会えることも。
生産者の努力を伝えたい!と、昔ながらの製法で毎日、1枚1枚天日干しを続ける余傳さんが店頭で明るく出迎え、わかめや海産物の旬、料理の仕方などを教えてくださいました。90歳を超えてもお店に出てお客様を迎えるおばあちゃんにお会計をしてもらい、皆で記念撮影を。「私が若いときはこの店の目の前まで海で、2階から釣りをしてたんよ」と聞いてびっくり。地元の皆様とのお話も、旅の素敵な思い出になります。
バスで高台に移動します
1時間に一本の周遊バス「とこはい号」を待つ間に、倉敷のお子様に人気の氷菓「バクダンキャンデー」を購入!このレトロなパッケージもいいですね。シャリシャリ冷たくて、熱中症の予防にもいいかも。
バス停は、この海辺の道沿い「むかし下津井回船問屋」前の[下津井漁港前]です。
鷲羽山第2展望台へ
目の前にひろがる、瀬戸内海の多島美。瀬戸大橋が一望できます。この景観は、瀬戸内ならではですね。
すぐ目の前に見える島は、もう香川県に入ります。昔、源平の合戦で樽を流してそこを国境に決めようということになり、いざ本番。樽は下津井側ぎりぎりを流れて行ったため、岡山県本土近くの島も、香川県になったのだそう。今もそれが県境になっているとは驚きでした!
下津井の美しい景観と歴史ある町並みを歩くと、季節ごとにいろんな風景を見せてくれます。公共交通、ドライブやツーリング、いろんなアクセスで楽しめる港町を、堪能してみてください。