津山駅の南西部分に隣接し、津山駅構内でもあるこの場所は、待機する車両や車庫から津山駅に入っていく列車をフェンス越しに眺められる絶好のスポット。カーブした外観の珍しい形は、扇形の機関車庫がそのまま残されている貴重な建物です。ここから、鉄道を見て、さわって、楽しく学ぶ旅がはじまります。
受付で支配人の高田さんが出迎えてくださいました。こちらでまずは案内図をもらいましょう。その日のイベント、期間限定キャンペーンなど様々な最新情報もここで。ライターが訪れた時は各施設の開館時間が変更になっていたので、回る順番をうまく組むことができました。
鉄道遺産の聖地
「旧津山扇形機関車庫」は、京都鉄道博物館にある「梅小路蒸気機関車庫」に次ぐ、日本で2番目に大きな機関車庫です。この扇形に広がるパノラマビュー。圧巻のスケールを、実際に自分で歩いて体感できるって素敵です。
貴重な車体の数々を間近で
開放感ある広場で休憩
ちょっと疲れたら屋外の「いこいの広場」で休憩を。ここは飲食も可能なスペースです。目の前には線路が通り、現役の車両が出入りするのが間近に見えますよ。
学びをさらに深めます
あゆみルーム
岡山の鉄道の歴史にスポットを当てながら、日本の鉄道のはじまりから今にいたるまでを当時の出来事とともに紹介されています。年表に沿って時系列でみていくと、私たちの暮らしが変わっていく様子が家族の歩みとも重なり、各時代に思いを馳せるいい時間になりました。
しくみルーム
今も昔も安全かつ快適な鉄道であるため、いかにして正確な運行が行われているのか。私たちも実際に触れて体験できる設備とともに、鉄道の技術や工夫がわかりやすく紹介されています。
多岐に渡る鉄道の仕事、鉄道の構造はこうなっていたのか等、まさに、様々な仕組みがわかります。実際に操作できる体験コーナーもあり、男の子だけではなく、女の子もとても楽しんでいました。消毒も各所に設置されているので安心。
昔のレトロな駅名プレート、デザインがかわいいヘッドマークなど、女性目線でも心躍る要素がたくさんありました。
夢のジオラマを堪能
精巧な造りの大規模なジオラマが部屋中に広がり、子供も大人も、わあっと声を上げてしまうほど。津山城跡はもちろん、衆楽園(旧津山藩別邸庭園)、徳守神社など昔からある津山の名所も再現されています。
10:00~15:00までは1時間毎に約5分間、津山の一日がナレーションとともに体感できるジオラマショーが開催。これは必見です!朝から夜までの津山を5分間で楽しめるショーは、とても見応えがあります。快適な利用のため人数制限を設けているので、ぜひ行きたい方は入館したら受付横の「まなびルーム」で整理券をもらっておきましょう。
5分間で体験する津山の一日。小さな機関車が、夜になって最終運行のあと転車台を通って機関車庫に入っていく様子には、学びとともにとても感動しました。
実際の転車台と動輪を間近で
施設内の各部屋で鉄道の「あゆみ」「しくみ」「まちなみ」を学んだ上で見る転車台、とても感慨深いものがありました。そして、機関車の動輪の大きさ! 私の背丈よりも大きかったです。機関車ってすごいと、改めて思いました。
旅のお土産はここで
ハローキティ新幹線にドクターイエローをはじめ、WEST EXPRESS 銀河やSLやまぐち号などJR西日本を走る各地の名物列車グッズ、プラレール実演もあり、こどもたちで賑わっていました。
そして京都鉄道博物館との限定コラボグッズ、津山まなびの鉄道館オリジナルグッズも相互販売されています。地元の老舗写真館の協力で、昭和初期の津山の街並みや駅舎が載ったレトロな逸品もあり、とても素敵でした。
鉄道館へは鉄道で行こう!
鉄道で行くと特典も♪ JR利用者優待サービス
城下町津山のまちも楽しんで
アクセス
【JR津山駅からのアクセス】
・徒歩約10分
・バス約3分:津山駅路線バス1番のりばから「ごんごバス」小循環線ですぐ次の停留所『津山まなびの鉄道館』下車 徒歩すぐ