渋滞なし! コミュニティサイクル"ももちゃり”で岡山市中心部を楽々観光<準備編>

JR岡山駅近くを周遊するのに大変便利な移動手段「ももちゃり」。この「ももちゃり」で岡山市内観光を楽しむにあたって、使い方や貸出・返却ができる場所などを紹介します。観光地や街めぐりを楽しむため、まずは<準備編>で説明して行きましょう!
掲載日:2025年03月11日
  • ライター:大岩主弥
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「ももちゃり」とは?

「ももちゃり」という名前、岡山市民の方は一度は聞いた事があるかと思います。岡山県外・市外の皆様には馴染みがないですかね。とはいえ、岡山市民でも名前は知っているけど使ったことは無い、という方も多いのではないでしょうか。そんな岡山市民の一人である私。「ももちゃり」とは何なのか。岡山市役所の交通政策課の方に詳しくお話を伺って参りました!

ーももちゃりとは?
「岡山市内中心部に路上端末機、駐輪機器、自転車等を設置した複数箇所のサイクルポート(自転車貸出・返却拠点)を配置し、いずれのサイクルポートでも自転車の貸出・返却が出来る交通手段として平成 25 年7月から導入しているコミュニティサイクル(自転車の共同利用システム)です。 現在はサイクルポートを35 ヶ所配置し、年齢・性別問わず安全で乗りやすい 20インチの自転車 442 台で運用しています」

街中で乗っている人を良く見かけるなと思っていましたが、442台も稼働しているんですね!

なぜコミュニティサイクルが導入されたの?

―コミュニティサイクルを導入したのはなぜ?
「まずは、都心部における利便性、回遊性の高い新たな交通手段を提供することにより、車から公共交通への転換を誘導し、人と環境にやさしい公共交通主体の交通体系を構築することです。
次に、回遊性の高い交通手段を導入することにより、より多くの人が、より長く、より多くの場所を訪れる賑わいのある街なかを創出すること。
最後に、街を彩り、市のイメージアップにつなげることです。」

確かに岡山は車の利用者が多いですが、JR岡山駅近くは自転車の方が小回りが利いて動きやすい印象はあります。人にも環境にも優しい街創りの意味もあったのですね。

貸出・返却場所(ポート)について

ーポートはどんな所にある?  
「ももちゃりの貸出・返却ができるポートの設置箇所は、多くの方々に利用していただけるよう岡山市の中心市街地にある、鉄道やバス等と連携しやすい交通結節点、商業施設、市役所、大学、観光地等の周辺から、中心市街地の回遊性向上につながる箇所を選定し、自転車の再配置の効率等についても配慮した上で、スクラップ&ビルドを基本とした高密度かつ適切な配置にしています」

なるほど!よく分かりました。
では、ももちゃりに詳しくなったところで、次は乗るための準備をして行きましょう!

利用の仕方①

ここからは「ももちゃり」を使うための事前準備の話です。
岡山に着いたら「ももちゃり」を利用しようと決めている場合、事前にWEBでの仮登録が可能です。
JR岡山駅に到着してから登録するパターンもあります。
まずは、ももちゃりの路上端末機に向かいます。今回は駅東口のポートをオススメします(理由は後述します)。
JR岡山駅に着いて東口方面の階段を降ると、右手に建っているホテルグランヴィア岡山の前にポートがあります。
その際必要になるのは 、ICOCA、Hareca(岡山県内で利用できるバス・路面電車専用のICチップ入り乗車券)、おサイフケータイ等のFelica対応ICカードとSMSが受信できる携帯電話の2つです。
路上端末機の画面をタッチして、写真の画面にして登録を開始します。

<STEP1>路上端末機の「登録」→「新規登録」を押して名前、携帯電話番号を入力し、プランを選択。
<STEP2>SMS(ショートメール)でIDとパスワードが届く。※WEBで仮登録した方はSTEP3から
<STEP3>路上端末機の「本登録」を押してIDとパスワードを入力。
<STEP4>路上端末機にカードをかざし「支払い方法」を選択。
<STEP5>基本料金を支払う。
<STEP6>ラック左横のカードリーダーにカードをかざすと、ランプが「点灯」→「消灯」。
<STEP7>自転車をラックから引き出す。

これで利用開始できます。

利用の仕方②ICカードが使えなかったら

順調に登録を進められた方はすでにももちゃりに乗っているかと思いますが、写真の場所にICカードをかざしても上手くいかない場合があるそうです。

サイトには、「PASMOでご登録いただくことは可能ですが、ももちゃり路上端末機で読み取れない場合がございますのでその他のFelica対応ICカードのご利用をお勧めします」と注意書きがありました。
という事で、「持っているICカードが対応していない」「そもそもICカードを持っていない」という場合はどうしたら良いのでしょうか…。ご安心下さい!ひとまずJR岡山駅東口のポートをご案内した理由がここにあります。

JR岡山駅東口地下自転車等駐車場で、ももちゃり専用の会員カード(500円)を購入すると利用が可能なのです!500円はデポジット金でカード返却時に返金されます。
ポートの後ろの階段を降りると地下の商店街「岡山一番街」へ入れます。降りた場所の目の前の、ストリートピアノがある広場に駐車場の入り口があります。その窓口でカードを購入し、先程の登録を進めて下さい。
カードを使った方は、帰りに再度駐車場でカードを返却し、デポジット金を返金してもらうのを忘れないで下さいね。

また、「ももちゃり専用カード」はJR岡山駅東口地下自転車等駐車場以外にも下記でお求めいただけます。岡山市内観光の途中で利用したくなった方は是非ご活用下さい。
・駅元町北自転車駐車場
・岡山市営駅南駐車場
・岡山市コミュニティサイクル運営本部

利用の仕方③返却方法

ももちゃりの返却方法は簡単です。

<STEP1>自転車をラックに差し込んで、カードリーダーのランプが「点滅」→「点灯」するのを確認。
<STEP2>60分以内で返却の場合はそのまま自転車をラックに差し込むだけでOK。60分以上借りた場合は路上端末機にカードをかざし、追加料金の支払い方法を選択。※利用料金などは後述します
<STEP3>「追加料金精算」を押して追加料金を支払い、追加料金「なし」の表示が出たら「終了」を押す。

これにて返却完了です!

利用料、時間、支払い方法など

ももちゃりには幾つか利用プランがありますが、必ず覚えておきたいルールとしては1回の利用が60分100円。これさえ押さえておけば大丈夫です。

ちなみに時間のスタートは料金を払った時ではなく、自転車をラックから引き出した時。 ラックからラックまでが60分に収まっていれば基本料金の100円で乗れるという事になります。
観光にオススメなのは 60分繰り返し利用の200円コースです。こちらは一度の利用が60分以内であれば24時間乗り放題!ももちゃりのポート圏内で観光を楽しむなら是非。

どのプランでも一緒ですが、60分を超えると100円/30分 の追加料金がかかります。24時間以内に返却すれば追加料金の上限は1,000円。24時間を越えた場合は1日毎に追加料金1,000円となります。
支払い方法は現金、クレジットカードや交通系ICカードなど幅広い支払い方法が選択できます。

返却ポートが満車だった場合は?

ポートに着いたら満車。 焦りますよね。でもご安心下さい。満車時の返却方法があります。

<STEP1>自転車をラックの近くの邪魔にならないところへ止めて、鍵をかける。
<STEP2>路上端末機タッチパネルで「満車時返却」を押す。
<STEP3>タッチパネル右下にあるピンクのカードリーダー部分に利用者カードをタッチする。
<STEP4>内容を確認し、タッチパネルの「返却」を押す。
<STEP5>タッチパネルの「終了」を押す。
<STEP6>自転車の鍵を路上端末機の横にある「鍵返却BOX」へ投函(写真参照)。
※必要な場合は続けて追加料金の精算を行なってください

35 ヶ所もある!ももちゃりサイクルポート

ももちゃりのサイクルポートは全部で35ヶ所あります。観光に便利なポート名をいくつか記しておきます。
・岡山後楽園→後楽園前
・岡山城→石山公園
・表町商店街→岡山シンフォニーホール、天満屋岡山店、表町二丁目自転車等駐車場、新西大寺町
・岡山芸術創造劇場ハレノワ→岡山芸術創造劇場ハレノワ

個人的おすすめは、J1に昇格したばかりの「ファジアーノ岡山」のサッカー観戦の際の利用です。ホームスタジアムの「JFE晴れの国スタジアム」はJR岡山駅から歩くにはそれなりに距離があるので、ももちゃり利用が便利。ももちゃりなら約1.3kmを約8分です!

JR岡山駅西口周辺のポートは下記の3ヶ所。岡山県総合グラウンドにもポート(利用の仕方①の写真の場所です)があるので返却もスムーズです。
・岡山駅西口A
・岡山駅西口B
・西口パーキング前

おわりに

寒さも和らいできて、春はもうすぐですね。
サイクルポートの位置を確認して、自分の行きたい場所に近いポートから、ももちゃりで快適な岡山観光をお楽しみ下さい!

次の記事では、実際にももちゃりを使って楽しむ“岡山駅近観光”をご紹介します。
渋滞なし! "ももちゃり”で岡山中心部を楽々観光<実践編>もお楽しみに!

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