JR大元駅からスタート!
大元駅から岡山南部の湾岸地域、岡山港駅まで通じていた鉄道路線「岡山臨港鉄道」です。旅客と貨物、両方の輸送をおこなっていました。
岡山臨港鉄道 大元駅は国鉄 大元駅のすぐ東側にあり、岡山臨港鉄道と国鉄が併走していた区間もあったそうです。現在のJR宇野線は写真右側のように高架ですが、かつての国鉄宇野線は地面より少し小高いところを走っていました。岡山臨港鉄道は、写真の真中の路地あたりから南へ、地続きで線路が伸びていました。
鉄道跡を南へ
現在のJR線の高架に沿っていくと、この場所を臨港鉄道が走っていたんだなぁ……と、当時の風景に想像の翼が広がります。
このあたり、懐かしさを感じる!と思ったら、私のかつての勤務地、舞浜に似ているからでしょうか。東京ディズニーリゾート®に行かれる方、あのあたりの道に似てると思いませんか?
自動車が通らないこの道は、朝夕は家族やペットとの散歩、通勤通学の人々が行き交い、日中は歩道で遊ぶ子どもたち、歩道のほとりで休息する人……。夜もここを往復してランニングやウォーキングをする姿がみられます。
地元の方に聞くと1日中、人通りもそれなりにあるようで、車社会といわれる岡山郊外では、ちょっと珍しい光景かもしれません。
遊歩道は、JR大元駅から南に総延長2kmとなっています。散歩しても、何往復かランニングしても、わかりやすくていいですね。いい運動ができそう!
岡山臨港鉄道の貨物輸送では、ディーゼル機関車が走っていたそうです。その雄姿が表現されているのでしょうか。
岡山県の鳥は?
あれ?岡山県の鳥は、キジじゃなかったかな……と思い調べると、1993(平成5)年の統計資料には「県民の鳥 ホトトギス」となっており、1994(平成6)年に行われた「県民の鳥」県民投票により、「県民の鳥 きじ」になったそうです。知らなかった!歩いているといろんな気づきや発見があります。
この駅は開業当時の1951(昭和26)年8月にはまだありませんでした。始発の大元駅から次の駅・岡南泉田駅までが2.3kmと長かったため、住民の要望を受けて同年10月、新たに開設されたのが臨港新保駅でした。そして10年近く後の1960(昭和35)年8月、岡南新保駅に改称されました。
カラクリ時計
レンガ造りのホームとレール。
レトロな廃線跡から、当時の雰囲気を感じ取ることができました。ホームには木のベンチもあり、緑あふれる中を風が吹き抜け、散歩やランニングの休憩にもちょうどいい、贅沢な場所でした。
踏切跡も
手づくり郷土賞
「手づくり郷土賞」とは、日本各地で地域特有の自然や歴史、伝統、文化や地場産業等を貴重な地域資源として利活用した、魅力ある地域づくりをした取組、団体のご努力を国土交通大臣より表彰される賞だそうです。
ここ一帯は1995(平成6)年「臨港鉄道跡地整備」(ふるさとを紹介する道)として選出されました。
「臨港グリーンアベニュー」としてはここが南端。大元駅から約2km、ちょうどいい気分転換になりました♪
沿線おすすめテイクアウト
沿線には、立寄りたくなるスポットもありました。いくつかご紹介します。
natural sweets nature (ナチュレ)
JR大元駅から南へ歩くと程なく右手に見えてきます。店内はウッディで明るい雰囲気。日持ちさせるための保存料・防腐剤などの添加物を使用されていないのでとても安心です。ケーキなど生菓子から焼き菓子まで種類豊富です。
オーガニックや有機栽培などにこだわった厳選素材を使用し、1台1台丁寧に焼き上げられています。シフォンケーキで作られたロールケーキもあります。
しっとり、ふわふわで絹のような食感。私が今まで食べたシフォンケーキの中で一番好きです!
【ナチュラルスイーツ ナチュレ】
所在地:岡山市北区西古松176-3
TEL:086-259-4678
営業時間:10:00~18:00
定休日:水曜休
※営業日時など変更の場合あり/最新情報は直接ご確認ください
Le 3ème de Paris パリ3区(パティスリー パリ3区)
Le 3ème de Paris パリ3区(パティスリー パリ3区)―フランス菓子のお店です。フランスの発酵バターをはじめ、香りがとても大切なフランス菓子を作るため厳選した材料を使い、本当に納得したものしか店頭に並べないそうです。
【パティスリー パリ3区】
所在地:岡山市南区下中野1401-4 ワイズ大元南1F
TEL:086-959-4735
営業時間:10:00~19:00
定休日:月曜・火曜
※営業日時など変更の場合あり/最新情報は直接ご確認ください
※2021年7月現在はお持ち帰りのみ
岡山臨港鐵道株式会社として鉄道事業を行っておられた現在の株式会社岡山臨港のホームページに「岡山臨港 鉄道博物館」というページがあります。岡山臨港鉄道の歴史、沿線マップなどが運行当時の貴重な写真とともに紹介されています。下記リンクからぜひご覧ください。
鉄道が走っていた時代に思いを馳せながら、古地図を片手に歩いてみたり、ランニングしたり、家族やペットと散歩したり、思い思いに散策を楽しんでみてください。