親子で行く!のんびり井原鉄道の旅、各駅止まってみた【後半】(三谷駅~子守唄の里高屋駅)

井原鉄道の旅、後半です!今回は三谷駅~子守唄の里高屋駅間を紹介します。井原鉄道のラッピング車両「スタートレイン」にも乗ってきました!
掲載日:2022年04月15日
  • ライター:山下香
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井原鉄道、スタートレインに乗ってみた!

岡山県の美しい星空の魅力を伝えるべく誕生したラッピング車両「スタートレイン」。田舎町を走り抜ける煌びやかで目を引く星空のデザインは、岡山県津山市の現代美術家、太田三郎さんが監修したもの。(アートディレクター:田代卓さん イラストレーター:Yuzukoさん)スタートレインは2022年2月22日に運行が開始されました。外側から見た車両は、夜空のブルーに無数の星が散りばめられ、まるで「星空行き」かのようなワクワクを感じずにはいられません!
車内も青を基調とし、夜空を感じさせる演出がされていました。星座のほかに、笠岡市のカブトガニや美星町のホタルなどのイラストも描かれており、観光へ訪れた人が楽しめる空間に。
よく見ると天井にも星が描かれています。どこを見ても楽しいスタートレイン、子どもは楽しそうに車内を眺め、色んな発見を楽しんでいました。

井原線停車駅①三谷駅

三谷駅は、2面2線の列車交換ができる高架駅です。無人駅で自動券売機も設置されていないため、乗車時に整理券を取る必要があります。
三谷駅の駅舎にある窓口は、レンタサイクルの事務所。駅舎内には井原鉄道や絶景の写真がたくさん展示されているのが印象的でした。電車が来るのを待っている間、退屈せずに眺めていられそうですね。

井原線停車駅②矢掛駅

続いて矢掛駅。三谷駅と同様で列車交換ができる高架駅です。矢掛駅は風情を感じる和風の駅舎。少し矢掛市街地からは外れた場所にあり、矢掛駅では度々イベントが行われています。矢掛駅にもレンタルサイクルがあるため、自転車に乗って矢掛市街地への観光が可能です。また、美星行きのバスが通っており、近隣の観光地へのアクセスは良好ですよ♪
矢掛駅は有人駅となっており、窓口で切符を購入できます。窓口には矢掛オリジナルのお菓子が販売されていました。矢掛にきたついでにお土産として買って帰りたいですね。

井原線停車駅③小田駅

矢掛駅の次は小田駅です。小田駅は神辺方面に向かって左側、1面1線の高架駅です。駅舎はありあますが、レンタサイクルの窓口となっており、切符の発券などは行われていません。自動券売機も設置されていないため、乗車の際は整理券を取るのを忘れずに!小田駅の徒歩圏内にコンビニやホームセンターがあるため、井原線の待ち時間も退屈しないでしょう♪
レンタルサイクルで、小田の歴史ある商店街や街並みを走るのもおすすめです。実家に帰ってきたような、そんな懐かしさを感じられる小田で、ホッとする時間を過ごしてみてください。また、小田駅には矢掛駅と同様に美星町行きのバスが通っているため、古き良き美しい街並みや自然を観光できますよ。

井原線停車駅④井原駅

小田駅から荏原駅を通過すると、井原線のホームといえる井原駅に着きます。島式で1面2線のホームであり、列車交換ができる地上駅です。ガラス張りの三角の塔が目を引く井原線のデザインは、井原市にゆかりのある「那須与一(なすのよいち)」の弓矢を表現しているのだそう。

那須与一は、平家物語や源平盛衰記に記されている人物。与一は源義経に従軍した1185年、屋島の合戦にて平家側が「この扇を射落としてみよ」と波に揺れる船上の扇を、約70m離れたところから弓矢で一発で射抜いたという伝説を残す弓の達人です。この軍功の褒美で、統治を任された場所の一つが現在の井原市。那須与一ゆかりの土地となりました。
井原駅構内には様々なお店が入っており、なかでも目を引くのが1Fにある井原デニムの販売店。2Fに上がると井原デニムの展示がされていました。岡山県といえば児島のデニムの印象が強いですが、実は井原デニムも世界的に有名なブランドに採用されている最高級品。デニム織機も展示されており、デニム好きにはたまらないスペースとなっていました。
他にも、特産物が売られている売店や飲食店、喫茶店、などもあり、井原鉄道を利用しなくても行きたくなる憩いの場となっています。
また、井原駅に隣接する観光案内所にはレンタルサイクルならぬ「レンタルバイシクル」がありました。かわいいデザインのバイシクルは無料で試乗ができ、1日500円でレンタルもできます。井原の街をバイシクルで堪能するのもおすすめですよ。

井原線停車駅④子守歌の里 高屋駅

井原駅からいずえ駅(無人駅)を通過すると、子守り歌の里高屋駅に着きます。神辺方面に向かって左側、1面1線の高架駅です。井原線ではここが岡山県内の最後の駅。子守り歌の里高屋駅では、子守唄をイメージしたイラストが所々に描かれており、歴史なども解説されています。

中国地方の子守唄の発祥地として知られる井原市高屋町。昭和の始め頃、井原市出身の声楽家、上野耐之氏が恩師である山田耕作に、故郷の母親が唄っていた子守唄を披露したのがきっかけで全国に知られるようになりました。現在では、当時その話に感動した山田耕作氏が編曲したものが広く愛唱されているのです。
そんな子守り歌の里高屋駅のそばには「華鴒大塚美術館(はなとりおおつかびじゅつかん)」があります。美しい日本庭園がある美術館として知られ、地元出身の日本画家、金島桂華氏の作品がたっぷり所蔵された美術館です。館内は季節の花と野鳥が描かれた日本画が展示されており、庭園をゆっくり散策もできます。井原鉄道を利用して日本の美に触れ、心洗われる時間を過ごしてください。
また、華鴒大塚美術館では、井原鉄道を利用して訪れると入館料が割引になるサービスがあります。割引対象としては、週末限定の全線乗り放題切符「ホリデーパス」の提示で入館料100円引き。そして今夏に開催される岡山観光デスティネーションキャンペーンに合わせた、倉敷・福山エリアにある4つの美術館と鉄道乗車券をセットにした企画乗車券「美美っと備中ミュージアム切符」でお得に入場することができます。

井原鉄道を利用してアートな旅を楽しんでみるのもおすすめですよ。

井原鉄道で心に残る思い出旅に出かけよう

電車に揺られている時間も楽しい思い出のひとつ。窓の外に広がる田園風景は、季節や時間帯によっても見え方が変わります。日々忙しくしている人も、井原鉄道で流れるゆったりとした時間を大切な人と一緒に過ごしてみてください♪
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