大正ロマン香る「夢二式美人」の生みの親!竹久夢二の生家に行ってみた(瀬戸内市)

瀬戸内市にある「夢二郷土美術館 夢二生家記念館」。大正ロマンを代表する画家で、岡山県出身の文化人である竹久夢二の生家を訪ね、その暮らしを覗いてみました。
掲載日:2025年03月26日
  • ライター:天崎滉介
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竹久夢二とは?

岡山県出身の竹久夢二(たけひさゆめじ、1884~1934年)は、大正時代を代表する日本の画家・詩人・デザイナーです。夢二式美人と称される憂いを帯びた独特の女性像で知られ、日本の美人画の一つのスタイルを確立しました。大正ロマンを象徴する存在として、現在も根強い人気を誇っています。

夢二の生家「夢二生家記念館」

夢二生家記念館は、夢二が16歳まで過ごした築250年の家屋と夢二が晩年自ら設計し東京に建てた建物を同敷地内に復元した『少年山荘』から構成されています 。
生家にて入館チケットが販売されているので購入し、さっそく中へ。
なお、チケット売り場は展示室兼ミュージアムショップ&カフェ「椿茶房」となっており、店内ではオリジナル夢二グッズの販売はもちろん、 京都の和菓子作家・杉山早陽子さんが、夢二作品をイメージして考案した季節の和菓子や抹茶を楽しむことができます。

今回は友人たちと3人で訪問しました。
入り口横の軒下にはベンチが設置されており、築250年の生家をバックに写真を撮ることができました。

我々若者世代には、このような昔ながらの建物は非常に新鮮に映ります。

レトロな雰囲気の屋内

レトロな雰囲気の屋内には、随所に夢二の作品や細かな装飾がちりばめられていました。
夢二の生い立ちを知るとともに、幼少期~青年期の夢二の思いを建物からも感じることができます。(作品の展示室は写真撮影不可)

奥の間では、夢二にちなんだおみくじを引くことができます。おみくじの入ったポチ袋もデザインが複数あり、絵柄を選ぶ楽しさも。

おみくじには、夢二の著書、日記などから抜粋された言葉が記載されています。

また、和傘の貸し出しサービスもあり、中庭で写真を撮ることができました。

夢二になれる!?少年山荘

続いては、夢二が設計した唯一の建物である「少年山荘」へ。
夢二が東京に建てたアトリエ兼住居を、生家と同一敷地内に復元しています。夢二の次男・不二彦氏監修のもと復元されたものだと館内で説明を聞きました。

ここでは、夢二なりきりセット(ハット、黒ぶち丸眼鏡、黒マントのセット)で夢二のコスプレをすることができます。

お庭番の黒ねこ「黑の助」の部屋

2階には、岡山市の本館「夢二郷土美術館」の名物、お庭番の黒ねこ・黑の助の部屋がありました。

夢二が表紙をデザインした本も豊富に展示されています。
静かな館内で、日々の喧騒を忘れ約2時間程度、ゆっくりと過ごすことができました。

まとめ

写真映えするかも!と思い友人たちと訪問を決めましたが、それ以上に夢二の作品やパーソナリティを感じる良い機会となりました。
県外の方だけでなく、岡山県民でも「夢二が岡山出身なのは知っているけど、作品などは詳しくない」という方が多いのではないでしょうか。ぜひ「夢二生家記念館」へ足を運んでみてください。

【夢二生家記念館】
所在地:岡山県瀬戸内市邑久町本庄2000-1
TEL:0869-22-0622(夢二生家記念館)
営業時間: 9:00~17:00(最終入館は16:30まで)
定休日:月曜日(祝日・振替休日の場合は翌日が休館)、年末年始、展示替期間
料金:大人600円、中高大学生250円、小学生200円
※夢二生家記念館・少年山荘の2館を見学できます。

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