そもそも「はんざき」とは何者?
その正体は、国の特別天然記念物に指定されている「オオサンショウウオ」(大山椒魚)のことです。そしてなぜ、この地域で「はんざき」という呼び名になったのか。
諸説あるそうですが、体が半分にさけても(半割:はんざきになっても)生きているという言い伝えから、ここ湯原ではそのような呼び名で表現されています。湯原温泉街に流れる田羽根(たばね)川に生息しているそうですが、夜行性ということもあり普段はなかなかお目にかかれません。
ですが、生きた「はんざき」を自然に近い状態で見られ、生態などを知ることができる場所があります。
その名も「はんざきセンター」!さっそく行ってみました!
「はんざきセンター」に行ってみた
まずは、施設の前に鎮座する、モザイクタイルのアート作品が目に飛び込んできます。その名も「はんざきさん ひと休み」。土地にまつわる物語などをモチーフに作品づくりをされるアーティストの松岡徹さんの作品で、この温泉街にもいくつかあるそうです。
この施設では「はんざき」の生きている姿、標本となった姿、そして歴史などが知ることができます。「はんざき」は両生類の中でも世界最大の動物であり、生息地は日本(岐阜県以西の本州・四国・九州の一部)、中国、北アメリカとされており、「生きた化石」とも呼ばれています。
そして、ついに生きている「はんざき」とのご対面です!
かの映画『シン・ゴジラ』に出てくるゴジラを彷彿とさせる顔つき!(目つき?)
水槽に反射してしまって表情が上手く伝わるかですが、基本的にはジッと(ボーッと?)していて、こちらに対して威嚇したりなどはしてきません。(夜行性ということも関係しているかもしれませんね)
その謂れは、この記事の最後でご紹介します。
【はんざきセンター】
所在地:岡山県真庭市豊栄1515
TEL:0867-62-2011(真庭市湯原振興局)
営業時間:9:00~17:00
定休日:年末年始
湯原温泉街に溢れる「はんざき」フォトスポット①ゆばら湯っ足り広場
まずは、総幅延長約26mもあり、一度に50人も入れる足湯がある「ゆばら湯っ足り(ゆったり)広場」!
ここには、タオルを巻いて座っている「はんざきさん 湯冷め姿」が設置されています。向き合うとちょっと怖いです。
【ゆばら湯っ足り広場】
所在地:岡山県真庭市豊栄1525-1
TEL:0867-62-2011(真庭市湯原振興局)
営業時間:9:00~21:00
「はんざき」フォトスポット②手湯足湯
そこにも、先程と同じポーズをした「はんざきさん 湯冷め姿2号」が、中央に設置されており、こちらは緑色をしています。
【手湯足湯】
所在地:岡山県真庭市湯原温泉
TEL:0867-62-2526(湯原観光情報センター)
営業時間:9:00~21:00
「はんざき」フォトスポット③はんざき足湯
はんざき足湯は、地元の小学校・中学校や地域のみんなで協力して作り上げ、湯原温泉らしくはんざき型のシルエットをしています。
「はんざき」の背中部分が足湯になっており、その中にもはんざきモチーフのタイルがあります!
【はんざき足湯】
所在地:岡山県真庭市湯原温泉59
TEL:0867-62-2526(湯原観光情報センター)
営業時間:9:00~21:00
「はんざき」フォトスポット④パックンはんざき
「はんざき」をモチーフに、真庭市在住のデザイナーが考案したイラスト「パックンはんざき」のリアルモニュメントが、2024年3月に登場しました!
先程紹介した「ゆばら湯っ足り広場」に期間限定で設置されていて、パクっと食べられたようなポーズで撮影するのがお決まりのようです。
お土産に持って帰りたい「はんざき」グッズの数々
蒜山のジャージーミルクを使用していて、味も間違いありません!
こちらもかわいらしい見た目で、食べてしまうのがもったいないぐらい。お酒のおつまみなんかにも良さそうです!
チョコとサブレ、どちらもお土産にぴったりの品です!
なぜ、さんしょう風味の味付けかと言うと、サンショウウオ(山椒魚)の名前の由来である「山椒のような香りがする」という説から、それを再現しているのです。
ちなみに現在、オオサンショウウオは特別天然記念物なので、捕獲して食利用することは禁じられていますが、特別天然記念物の指定を受けるまでは、地域の人たちの貴重なタンパク源になっていたそうです。
【下湯原温泉 ひまわり館】
所在地:岡山県真庭市下湯原24-1
TEL:0867-62-7080
営業時間:11:00〜14:00(売店 10:00〜17:00/ 露天風呂 10:00〜21:00)
定休日:火曜日
毎年8月8日は奇祭「はんざき祭り」も開催!
その昔、体長が10mを超える巨大な「はんざき」(オオサンショウウオ)を退治した三井彦四郎(みついひこしろう)という若者が祟られ、それを鎮めるために祠(ほこら)を作り、祀ったとされる「はんざき大明神」伝説に由来しています。
湯原の盛り上げ役である「はんざき」。気になった方は、ぜひ湯原に足を運んでみてください!