柚子を採るのも素敵なアトラクションに!
その前に、まずは飾りになる草花をゲットしに山に入ります。季節やタイミングもあり、今回は柚子を採りにいきました。
こちらは「昇り竜」という名前で、田んぼの往来がしやすくなるように作られた階段のような機能の作品です。
YUKAさんとっては日常的なことですが、ここを訪れるゲストにはとても人気の体験だそうで、「日常の風景を愛でることも価値になる」ことがわかるエピソードでした。
ちなみに、こちらもお手製の高枝切りとのことです。
いざ!しめ縄作り体験!
さすがの手捌きだけあって、あっという間に縄を結っていきます。
諸説ありますが、ウラジロは左右に2枚の葉が広がることから「夫婦円満」を、さらに葉の裏が白いことから「清らかな心」を表します。
松は、常緑樹で年間を通じて青いため「永遠の命」の象徴とされており、中には樹齢数1,000年というものもあり、不老長寿の意味合いもあるそうです。
南天は「難を転ずる(ナンテン)」ことから、こちらも縁起が良いとされています。
柚子に竹串を通して装飾したこともあり、フレッシュな良い香りを感じることもできました。
そして、ワラの下の部分をハサミで切って揃えれば完成です!
同じ工程で作っても全く同じ仕上がりにはならない。
作り手の個性が出るのも、こうした手作りの体験の醍醐味かもしれませんね!
UJITEIの魅力は「田舎の日常」が体験できること
「ここには特別な観光地はない」というYUKAさん。では、UJITEIを訪れるゲストは、何を目指してここに来るのでしょうか。
例えば、泊まりに来たゲストと一緒に農作業をしている様子をおさめたこちらの1枚。
お米作りと日本人の暮らしが結びついていることを話しながら行う稲刈りなどは、貴重な経験になっているのだとか。
訪れる多くのゲストはウェブサイトの写真の雰囲気に惹かれるそうです。
「House Hotel(ハウスホテル)」という造語を用いているUJITEIは、「日本の田舎が見てみたい」という訪日外国人からの要望を満たすことが念頭にあったようで、訪れたゲストからも「ジブリ作品の世界で見た田舎で暮らす人がここにはいる!」というレビューをもらうこともあるのだとか。
2014年のUJITEIオープン当初の利用者はヨーロッパの方の割合が多かったそうですが、コロナ前ではアジアが半分程度の割合で、香港、シンガポール、台湾、そして東京から来るお客さんが多く、今もリピーターが多いそうです。
田舎の日常と宿を掛け合わせて生まれたUJITEI。
魅力的な理由がそこにあるような気がします。
駅の係の人も楽しそうにゲストを案内しているエピソードもお聞きし、そういった部分にもこの地域の方の心遣いが感じられました。
ロケーション、ホスピタリティ、アットホームな雰囲気…
どれをとっても魅力的で、また訪れたい、いや、帰りたいと思える場所でした。