くまのファーム
地域課題を解決しながら挑戦 「千屋花見牛」とは
そんな危機の中、「新見の地域産業の再生と新たな価値創造に挑戦できないか」と畜産業にチャレンジするのが、株式会社いろりカンパニーです。新見市に本社を置き、ガスなどの販売を行なう田中実業グループの農業部門を担う会社として2016年に設立されました。
いろりカンパニーが親子の牛を放牧で育てながらブランド化したのが「千屋花見牛」。新見市法曽にある「くまのファーム」と、新見市千屋花見にある「花見公共牧場」であわせて約130頭が放牧されています。
千屋牛と千屋花見牛は何が違うのでしょう。「千屋牛」の定義は、血統を受け継いだ黒毛和種で、新見市内で繁殖、肥育一貫生産された牛。そのほか様々な条件がある中のひとつに、出産を経験していない「未経産牛」であることも含まれているそう。「千屋花見牛」は経産牛。母牛なのです。ルーツとされる「竹の谷蔓牛」の血を引くところは千屋牛と変わらず、肉質としては香り高く脂肪分が少ない赤身肉が特徴です。
従来の畜産では牛舎に牛がいて、えさやりも糞の片づけも子牛への乳やりも、人がしていることが多いそう。牛の成長を促し、販売の回転率を上げ、多くの牛を出荷したいからです。ただ、人手とコストがかかるというデメリットがあります。放牧にすると、牛は自分で草を食べ、糞は土に還り、人が介入する機会が大幅に減ります。くまのファームの子牛は自分で母牛の乳を飲んでいました。また、放牧により牛たちが草を食み、耕作放棄地の活用にもつながっています。
「うちは牛ができることは牛にやってもらうスタイルです。昔は牛が好きに歩いていたそうなので、昔ながらの方法でもあります」と井石社長。地域の課題を解決しながら、新たな畜産業の形を模索しています。
キッチン神代
土日祝日はサイコロステーキランチ(税込1,680円)とお子様ランチ(税込800円)もあります。
くまのファームからキッチン神代 ドライブコースにぴったり!
車で30分ほどの道のりは気持ちのいい山道で、ドライブコースにぴったりです。