「蛇」と「龍」で御利益2年分!?新たに白蛇が出現した「高岡神社」(真庭市)

2023年~2024年の年末・初詣シーズンに話題になった、ご神木に龍のあらわれた真庭市の「高岡神社」。いまだに多くの人々がこの御利益がありそうな龍を見ようと神社を訪れています。そして今年新たに、「龍の真裏に今度は白ヘビが現れた!」と氏子の方により神社に伝えられたのです。この、2年分の御利益がありそうな「高岡神社」を訪れた様子と、あわせて行きたい近くのスポットをご紹介しましょう。
掲載日:2024年12月04日
  • ライター:曲輪衆◎たけ
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樹齢850年以上の御神木に「白蛇」現る!

「高岡神社」の氏子さんが、龍の宿る参道登り口にある樹齢850年以上といわれる杉のご神木の龍の真裏に白蛇が現れたという投稿をSNSで見つけ、神社に伝えられ、宮司さんもビックリ!こじつけではなくまさに白蛇。作州忍者鶴山隊のともちピンク殿と子供和文化大使の吉備津彦くんの仲良しコンビが、「高岡神社」を良く知る炭治郎くんと一緒に案内いたします。

高岡神社とは?

「高岡神社」は延喜4年(904)の平安時代から続く郷社で、仁安三年(1168年)に現在の宝宮山の地に移されましたが、火災に遭い、天明7年(1787年)に再建されて現在にいたります。

【高岡神社】
所在地:岡山県真庭市上中津井2999
TEL:0866-52-3659
駐車場:あり

高岡神社・御祭神

御祭神は大倭根子日子賦斗邇命(おほやまとねこひこふとにのみこと・孝霊天皇・吉備津彦のお父上)、大日孁貴命(おほひるめのむちのみこと・天照大神)、天児屋根命(あめのこやねのみこと)、品陀和気命(ほむだわけのみこと・応神天皇)、武甕槌命(たけみかづちのみこと)の5神をお祀りしています。御神徳(ご利やく)は、安産・子授かり・交通安全・合格、当選・家内安全、病気平癒・五穀豊穣、商売繁盛。
※神様のイラストは「高岡神社」オリジナルの御祭神イラストです。


 

女性の守り神として御利益のある神社

昔、社殿が火災に遭った時、女性の方が神様を抱いて助け出してくださったそうです。その時神様が、「これからは女性の守り神になりましょう」と仰せになられたと伝えられています。それから「高岡神社」は「女性の守り神」として、 安産や子授かりなどの女性にご利益のあるとされる神社となり、現在に至っています。 ちなみに、現在の宮司さんは第27代高岡佳子さんです。宮司さんの名字が神社名ともなっている日本でも珍しい神社です。

さあ、参道を登って神社へお参り

参道下の駐車場に車を停めて、参道入口脇にある御神木に宿る「龍」を見た後、本殿に続く参道を登っていきます。長~い232段の石段が続きます。樹木に囲まれ少し薄暗い道ですが、まるで上の光を目指して昇っていく感じがします。車で行けるルートもあります。「白蛇」の看板辺りで後ろを振りかえってみてください。すると!

御神木から白蛇現る!

ここから御神木の裏側の白蛇がよく見えます。幹から体をくねらせ、まさに白蛇が大地を目指して出てきています。高岡宮司さんによると、発見された2024年1月よりも少し成長しているように感じるということです。辰年の次、2025年は蛇年。何と霊験あらたかな御神木でしょう!

拝殿へお参り

石段を登りきった正面にあるのが拝殿。参拝者が本殿の神様にお祈りしたり、宮司がご祈祷の奉仕をする場所が拝殿です。拝殿内には平穏を願って「高岡神社」に奉納された3本の宝刀(実物は岡山県立博物館に収蔵)を紹介する掛け軸などが飾られています。

山田方谷の4歳の時の書も!

備中松山藩家老であった山田方谷(1805~1877)は、江戸時代末期から明治時代初期の漢学者。藩主板倉勝静のもとで藩政改革を断行し、大きな成功をおさめ、幕政にも参加。その山田方谷の家が「高岡神社」の氏子だった縁で、方谷4歳の時の書が奉納されています。

五体の神様が祀られる本殿

本殿は、3間×4間の若宮造り・高床式・二手先様式で、棟札により天明7年(1787)に建立されたことがわかっています。建物には当時の匠が丁寧に細工をした装飾が施されています。

4つの末社

「高岡神社」には他にも出雲の八俣遠呂智(やまたのをろち)を退治した建速須佐之男命(たけはやすさのをのみこと)を祀った「四十疫神社」、京都伏見稲荷を分祀した商売繫盛の神様「伏見稲荷大社」、「火之御崎宮」、「建勲神社」があります。

「四十疫神社」裏床下にはキツネの出入りする穴が!

建速須佐之男命を祀った「四十疫神社」のご利益は、厄難退散・五穀豊穣・家内安全・子孫繁栄・商売繁盛・学業成就。本殿裏の床下に丸い穴が空いています。ここはお狐様が出入りする穴といわれており、いつしか参拝された方が狐の置物を置いていかれるようになったということです。

英霊の写真が並ぶ建勲神社

乃木将軍像が入口にある「建勲神社」は、戦争に出征された地元の英霊の方々をお祀りしています。岡山県内でも珍しい各英霊の方々のお写真が飾られています。そのほとんどが若い人です。とてもリアルに二度と起こしてはならない戦争を感じることのできる場所です。

絵馬殿にある虚空蔵菩薩

「高岡神社」は江戸時代までは神仏習合で、神様だけでなく仏様も祀られていました。絵馬殿にある虚空蔵堂の虚空蔵菩薩様は、腕から上の部分だけを変えて、今は神様としてお祀りされています。 よく耳が聞こえて、願い事を聞いて知恵を授けてくださる神様だそうです。

ひと通りお参りしたあとは社務所へ

社務所にはいろんな種類のお守りがありました。御神木の龍や白蛇にちなんだお守りもあります。お守りには御神木の枝が入っているそうです。私は龍が玉を抱いたお守りを、ともち殿はペット用のお守りをいただきました。御朱印もこちらで書いていただけます。

近くの面白スポット①「うかん常山公園」の石の風車

「高岡神社」から岡山自動車道の有漢IC方面へ。ICのすぐ近くにある「うかん常山公園」には七基の風車があり、18個の石の回転羽根が回っています。城型の展望台やレストハウスもあり食事も楽しめます。※「石の風ぐるま」台座:みかげ石(大きなもので40t、高さ最大約5m)、羽根:万成石(最大なものは直径2.4m、重さ約2t)、作者:門脇おさむ。

【うかん常山公園】
所在地:岡山県高梁市有漢町有漢4882-1
TEL:0866-57-3322(公園事務所)
営業時間:8:30~17:00
休日:うかん常山公園レストハウスは水曜日(祝祭日の場合はその翌日)※年末年始は12/28〜1/3
料金:無料
駐車場:100台

近くの面白スポット②レトロ自動販売機のあるうどん屋さん「もみぢの里」

「高岡神社」を出て左折。車で約3分で「もみぢの里」に着きます。お店の横のベンダーコーナーでは昔懐かしいうどんの自動販売機が現役で活躍しています。容器も昔そのままのプラスチックのどんぶり!持ち帰りたい方は50円で販売してもらえます。 
外観も店内も昭和レトロ感満載。飾っているものや置いてあるもの全てが懐かしい雰囲です気。入口近くには美味しそうなおでんがありました。肉うどんやおにぎりなど、とっても美味しかったです。

【手打ち讃岐うどん・喫茶 もみぢの里】
所在地:岡山県真庭市上中津井3422-3 
TEL:0866-52-2987
営業時間:9:00~18:30
定休日:なし
※年末は12/31まで営業、正月休み1/1~4(自動販売機は営業)  

おしまいに

<高岡神社 第27代宮司 高岡佳子さんより>
普段の生活の中で女性が悩んでいることって、とても多いと思います。そんな方たちが参拝に来てくださって、ちょっとでも心が安らぐ場になればいいなぁと思っております。私自身、不妊治療の末、超超高齢出産にて息子を授かりました。これもご神徳の賜物と、日々神様に感謝して御参拝の皆様をお迎えしています。 この神社にお参りいただくことで老若男女問わず、心が癒される、元気になれる、パワーをいただけるというお声をいただくことが何よりの喜びです。
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