まち歩き途中に立ち寄りたい!旧宿場町・矢掛宿の美味しいスポット

参勤交代で江戸と国もとを行き来する大名や公家、幕府の役人が宿泊した本陣と、大名に次ぐ家老などが宿泊した脇本陣が共に良好な状態で残っている全国唯一の場所、旧山陽道の宿場町「矢掛宿」。そんな江戸時代の面影が残る町では、近年次々と新しいお店が誕生したり、季節のグルメイベントが開催されたりと話題が絶えません。今回はのんびりまち歩きの途中に立ち寄りたい、矢掛宿周辺の美味しいスポットをご紹介。
掲載日:2024年12月19日
  • ライター:おか旅編集部
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1.YKNOT COFFEE WORKS

自家焙煎珈琲専門店「YKNOT COFFEE WORKS」があるのは、岡山県出身の工業デザイナー・水戸岡鋭治氏が監修した「道の駅山陽道やかげ宿」のすぐ北。扱っているのは、品質はもちろんトレーサビリティが明確なスペシャルティコーヒーです。コーヒーは常時5~6種類ある豆の中から好きなものを選べるほか、エスプレッソやラテ、オーガニックティー、フルーツシロップのソーダ、季節ごとの商品など、30種類前後のドリンクが楽しめます。
焙煎方法はコーヒー豆にムラなく熱が行き渡る熱風式。浅煎りで豆本来が持つ味の個性を最大限引き出しています。店内では豆の販売も行われており、産地や農園、香りや味の特徴などを分かりやすく説明するカードも掲示されています。
1杯ずつ丁寧に淹れてくれる「ハンドドリップコーヒー」(左/700円)。すっきりとした飲み口で、柑橘を思わせる爽やかな酸味と焙煎で引き出された深みが心地よくのどを通ります。「安納おいもラテ」(右/650円)は、秋冬開催の町めぐりグルメイベント「さつまいもフェス【芋旅】in YAKAGE」のメニュー。濃厚な安納芋のペーストとエスプレッソの苦みが好相性の、甘さと苦さのバランスが絶妙にマッチした一品です。
Uターンで矢掛町に戻り、道の駅の開業と同じ年に祖母の代から食堂が営まれていた場所にお店をオープンした店主の原田さん。香港に9年住んでいた際に出会ったという、スペシャルティコーヒーの魅力を伝えています。「店名のY(わい)は矢掛(YAKAGE)の頭文字Yと、方言で「自分」を意味する“わい”から取ったもの。そしてKNOT(ノット)は結ぶという意味。コーヒーを通じてここを訪れる人とまちとつなぐおもなしができれば」と話します。
【YKNOT COFFEE WORKS(ワイノット コーヒー ワークス)】
所在地:岡山県矢掛町矢掛1988-8
営業時間:10:00~16:00
定休日:水・土曜日
駐車場:なし ※観光駐車場利用

2.生クレープtabi

可愛いおだんごで人気の店「t2Lab.(ティーツーラボ)」の隣に2024年春にオープンした姉妹店「生クレープtabi」。オリジナルの粉をベースに、白バラ牛乳、生クリームを加えた白い生地のクレープが看板メニューのテイクアウト専門です。「バナナチョコホイップ」(680円)や「ミックスベリーホイップ」(630円)といった定番のほか、「備中大納言ホイップ」(680円)やおかず系など約20種類を提供しています。※価格の変動あり
元はお香屋さんだったという店はモダンな和の雰囲気。クレープは注文してから生地を焼きはじめます。店内にはちょっとしたウエイティングスペースも用意されています。
紫芋のペースト入り生地で芋あんとホイップクリームを巻いて、カスタードで覆った表面をキャラメリゼした、『さつまいもフェス【芋旅】in YAKAGE』限定メニューの「YAKI-IMO」(800円)。焼いもそっくりの見た目はSNS映え抜群です。もっちりとした生地に濃厚な芋あん、芳ばし甘いブリュレ風カスタードで大満足の食べ応え!
「“tabi”という名前は“旅”と、白い生地のクレープからイメージする“足袋”をかけたもの。その昔、真っ白な足袋をはいたお姫様が過ごした矢掛の町を、クレープ片手に旅してほしいですね」とオーナーの筒井さん。
【生クレープtabi(タビ)】
所在地:岡山県矢掛町矢掛3058
TEL:0866-82-2818(t2lab.)
営業時間:土・日曜日、祝日13:00~17:30
定休日:月~金曜日
駐車場:なし ※観光駐車場利用

3.侍が恋するパン屋

矢掛宿の通りのほぼ中央にある高級食パン専門店。看板商品は「生食パン」(1本980円)。小麦粉、牛乳、バター、生クリームといった材料はすべて北海道産。小麦粉に熱湯を加えてこねる湯種製法により、もちもちの食感とふんわりとした口溶けを実現した食パンは、トーストせずにそのまま食べるのが一番です。また、季節のテーマに合わせた食材を加えた月替わり生食パン(ハーフ580円)もあり、ひと味違う一品が楽しめます。写真はキャラメルジャム&ホワイトチョコ入りの「キャラメルラテ」と、ほうじ茶&ホワイトチョコ入りの「ほうじ茶ラテ」。
生食パンと並ぶ人気商品が「赤肉メロンパン」(330円)。北海道産のメロン果汁が練り込まれた生地はしっとりとなめらかな食感で、ひと口食べると香り高いメロンの芳醇が口の中に広がります。
イベントにあわせた期間限定販売のパンも登場。こちらは『さつまいもフェス【芋旅】in YAKAGE』の特別メニュー「さつまいもパン」(1個300円)。紫芋パウダーを生地に練り込み、さつまいもあんを包んだ、見た目も本物そっくりのスイーツ系パンです。
店主の宮崎さんは、同じ通りにある古民家レストラン「宿場町 矢掛の 侍イタリアン」のオーナーシェフでもあります。後ろ髪を束ねたヘアスタイルは、2つの店舗に共通するワード“侍”を彷彿とさせる佇まい。「観光地にある店として、訪れた人にとって良い思い出になるような場所であり、商品であることを大切にしています」と、食を通じて町を盛り上げる熱い思いを語ってくれました。
【侍が恋するパン屋】
所在地:岡山県矢掛町矢掛3058
TEL:080-7183-6080
営業時間:10:00~18:00(売り切れ次第終了)
定休日:不定休
駐車場:なし ※観光駐車場利用

2025年1月31日まで開催!「さつまいもフェス【芋旅】in YAKAGE」

おイモがおいしい季節に、矢掛町内の飲食店で個性豊かなおイモメニューが味わえる美味しいまち巡り企画。昔からあるお店から新店まで、全23店舗でアイデアあふれるおイモメニューが楽しめます。買い物100円(税込)で1スタンプがGETできるスタンプラリーも同時開催中です。また、矢掛ビジターサンタ―問屋には、イベント“限定ガチャ”も登場! 詳しくは公式サイトをご覧ください。

開催期間:2024年10月29日(火)~2025年1月31日(金)
開催場所:矢掛町内23店舗
スタンプラリー商品引換場所:矢掛ビジターセンター問屋
問い合わせ先:TEL 0866-83-0001(やかげDMO)
 
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