吉井川の源流があるまち 鏡野町
今回はカブで行くことができる恩原湖から、吉井川の旅をスタートさせました。
写真は恩原湖から見た三国山。秋には紅葉が、12月下旬~1月にかけては凍り付いた湖面に「氷紋」が現れることがあるそうです。
奥津温泉(鏡野町)
奥津温泉の近くには、紅葉スポットとしても人気の奥津渓もあります。
奥津湖総合案内所 みずの郷奥津湖(鏡野町)
そのほか、特産である姫とうがらしを使った麺料理などもありました。
津山で見られる舟運の名残
津山市街地には、吉井川が人々の暮らしにどのように関わっていたかがわかるスポットが点在しています。
江戸時代初期(1603年)森忠政がここに舟着場や階段などを重点整備した跡の一部が残っています。津山藩全体では最多で186隻もの舟が輸送に携わっていたそうです。
舟宿、回漕問屋、土蔵が立ち並ぶ賑やかな街は「船頭町」と名付けられ、今でも地名となっています。
ここ中須賀もまた、物資の集積地・宿場町として栄えた出雲街道の要衝のひとつです。石灯籠は航路の安全を祈るために建てられましたが、舟運が途絶えてからも昭和10年頃までは常夜灯として点灯されていたそうです。
ここにもともと3つあったわけではなく、河川改修によりここに集められたものなのだとか。
つやま自然のふしぎ館
かつて、津山は海だったのだとか! クジラも泳いでいたとは驚きですよね。
柵原ふれあい鉱山公園/柵原鉱山資料館(美咲町)
柵原ふれあい鉱山公園隣接する柵原鉱山資料館では、昭和30年頃の鉱山の賑やかな暮らしぶりが再現されているほか、柵原鉱山の歴史や仕組みについてのわかりやすい展示があり、おすすめです。
鉱石の輸送のほかに、沿線住民の足ともなっていましたが、1991年6月に営業が終了しました。
吉井川の景観のほか、駅舎やトンネル、鉄橋など、鉄道跡ならではの風景が楽しめると人気です。
リバーサイド和気(和気町)
私が訪れたときはお弁当が販売されており、ベンチがあって河川敷の広々とした雰囲気の中、休憩できました。
毎年夏に和文字焼き祭りが開催されているそうです。
備前おさふね刀剣の里 備前長船刀剣博物館(瀬戸内市)
しかし、吉井川の洪水で壊滅的な被害を受け、繁栄が衰退したと伝えられています。
備前おさふね刀剣の里 備前長船刀剣博物館では備前刀などの刀剣が展示されており、刀づくりについても学ぶことができます。
倉安川吉井水門(瀬戸内市)
江戸時代初期、人口増加による食糧難や凶作への対策として、岡山藩は児島湾一帯の大規模な新田開発計画をたてました。
倉安川吉井水門は、1679年に人工的に作られた水路「倉安川」へ吉井川の水をかんがい用水として供給するために作られた水門です。
新田開発によって食糧生産力の向上と農村の発展、農民の生活の安定に大きく寄与したことが評価され、2019年9月、「世界かんがい施設遺産」に認定されています。
300年以上を経た現在も、ほとんど当時の形で残っているとのことです。
西大寺(岡山市)
最初は小川のような細さでしたが、河口付近まで来るととても川幅がある吉井川。さすが岡山三大河川のひとつです。
古くは高瀬舟が通り、重要な交通路でもありました。当時の人々の暮らしを思い浮かべながら、吉井川に沿ってドライブを楽しんでみてはいかがでしょうか。