ココが新しい!3/28にオープンした「道の駅 山陽道やかげ宿」の楽しみ方

2021年3月28日(日)、「道の駅 山陽道やかげ宿」がオープンしました。訪れた人に隣接する矢掛商店街を楽しんでもらうため、道の駅には飲食店やお土産店がないという、珍しい道の駅です。どんな風に楽しめるのか、実際に行って来ました。
道の駅周辺には、観光案内施設「矢掛ビジターセンター問屋(といや)」と、コーヒー専門店「YKNOT COFFEE WORKS(ワイノットコーヒーワークス)」もオープンしています。
掲載日:2021年04月21日
  • ライター:m.k
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「道の駅 山陽道やかげ宿」について

矢掛商店街(本陣通り)の南側、国道486号沿いに、3月28日(日)、「道の駅 山陽道やかげ宿」がオープンしました。毎週末、多くの人が訪れています。
道の駅といえば、地場の美味しいものやお土産品が購入できるのが楽しみ、という方も多いのではないでしょうか。ところが、「道の駅 山陽道やかげ宿」には飲食店やお土産店がありません。矢掛のまち並みを楽しんでもらうために、あえてそういったつくりになっているのです。
「道の駅 山陽道やかげ宿」の開館時間は、10時~18時となっています。
駐車場から正面に向かって右側のトイレや交通情報室は、24時間利用できるエリアです。
中に入ってみると、白く輝く内装にびっくり! 豪華観光列車「ななつ星 in 九州」など、多くの鉄道車両を手掛けた岡山出身の工業デザイナー、水戸岡 鋭治(みとおか えいじ)さんが監修した道の駅なのです。

1階「YAKAGE LOUNGE」

正面玄関から入って左手「YAKAGE LOUNGE」に入ってみると、椅子とテーブルが並ぶ休憩室になっていました。
カラフルで繊細な模様が入った椅子が、白い床・壁によく映えます。
椅子に座ってふと天井を見上げると、また素敵な装飾が。じっくりと、どれだけ見ても飽きません。
隣のスペースには大きなテーブルも。モニターには矢掛のお店紹介の動画が流れていました。
入口には、制服を着用したコンシェルジュがいらっしゃいました。道の駅のことや矢掛のおすすめスポットを教えてくださいます。こちらの制服も、水戸岡 鋭治さんがこだわってデザインされたものなのだとか。
できたてほやほやの道の駅のスタンプがこちら。矢掛町の花、桜をモチーフにした道の駅のロゴです。オープンとなった「2021」の文字が入っているので、2021年中に押したいですね。
奥には、矢掛のお土産品が並ぶコーナーがありました。「矢掛のお土産ってこんなにあるの!?」という圧巻のディスプレイです。
商品を購入することはできませんが、じっくりと見ることができます。気になるお土産があれば、矢掛商店街のお店ややかげ町家交流館に行ってゲットしましょう!

2階には「キッズルーム」も

2階も水戸岡 鋭治さんの世界観が満喫できる内装になっています。
踊り場の天井がとても素敵で、個人的に一番のお気に入りスポットです。
2階には赤を基調としたキッズルームがあります。取材時(4月19日)、新型コロナウイルス感染防止のため閉まっていましたが、特別に中を見せていただきました。
おもちゃのデザインも水戸岡 鋭治さん。木でできた優しいつくりです。すべり台とボールの海は、子どもたちに大人気とのこと。
矢掛らしい、小さなお茶室もありましたよ。
2階には天気がいい日は最高な屋外テラスもあります。南側からは小田川が、北川からは矢掛商店街が見えます。
水戸岡 鋭治さんの「イラストレーション&デザイン展」の部屋も見ごたえばっちりです。
ほかにもおしゃれな家具や飾りがたくさんあります。お気に入りのスポットを探してみてくださいね。
道の駅 山陽道やかげ宿でゆったり過ごしたら、いざ、矢掛商店街に向かってみましょう。

矢掛ビジターセンター問屋(といや)

矢掛商店街に道の駅と同時にオープンした矢掛ビジターセンター問屋(といや)。
もともと江戸時代には「因幡屋」という屋号で輸送手配を行っていた建物です。その後、民家となっていましたが、観光案内施設に生まれ変わりました。
中は吹き抜けになっており壮観。2階に上がることができ、古民家の作りをまじまじと見ることができました。
奥に進むと、日本庭園がありました。「通りにわ」という昔ながらの町家のつくりなのだそうです。
矢掛について学べる展示があるほか、パンフレットを入手することができます。

YKNOT COFFEE WORKS(ワイノットコーヒーワークス)

道の駅 山陽道やかげ宿と矢掛ビジターセンター問屋の間に4/5(月)にオープンしたのが、コーヒー専門店「YKNOT COFFEE WORKS」。
こだわりのエスプレッソコーヒーが楽しめるほか、ディカフェやフレーバーシロップの追加など、思い思いにコーヒーが楽しめます。
コーヒー専門店でありながら、ビールや紅茶、ハーブティーなどもあるので気軽に訪れてみてください。

まち歩きで出会った「テンペ料理 発酵亭」

道の駅オープンに合わせ、矢掛商店街のまち並み自体も実は進化しました。電柱がなくなって、より昔ながらのまちの様子が目に浮かぶように。
通りには、飲食店や雑貨店など観光客向けのお店のほか、バイク店や美容室といった暮らしに必要なお店も共存していて、不思議な居心地の良さがあります。
歩いていると、気になるお店を発見。「テンペ料理 発酵亭」と書かれています。まだ午前中でしたが、食事の提供があるようなので寄ってみました。
テンペとは、大豆を発酵させたもので、健康にいいと評判の食材。矢掛の大豆から作ったテンペが入ったテンペコロッケを食べてみました。
中からほくほくとした大豆とジャガイモ。やっぱりコロッケは揚げたてが一番ですね。
矢掛産のラズベリーを使ったスムージーを注文すると、こんなにおしゃれな姿で登場。高校生が発案したパッケージなのだそうです。まち歩きが楽しくなりますね。
店主は31年前に「テンペ料理 発酵亭」をオープン。当時は観光客向けのお店が少なく、「何もない通りだったんだよ」と教えてくれました。
「矢掛にたくさんの人に来てほしい。健康食材でまちおこし」と、今では矢掛町内のお店と商品開発を行うなど活動の幅を広げておられるそう。

こういったお話が聞けたのも、道の駅 山陽道やかげ宿がオープンし、矢掛商店街をふらりと歩いてみたからこそ。
道の駅 山陽道やかげ宿を拠点に、まち歩きを楽しんでくださいね。
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