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「岡山芸術創造劇場 ハレノワ」ってどんなところ?

2023年9月のグランドオープン以来、新たな岡山の文化芸術の発信拠点として動き出した「岡山芸術創造劇場 ハレノワ」。岡山市民会館と岡山市立市民文化ホールが閉館した現在、すでに多くの人気アーティストのライブや劇団の公演などが行われています。そんな「岡山芸術創造劇場 ハレノワ」とは、いったいどんなところなのか?作州忍者鶴山隊のともちピンク殿が実際に訪ねてきた様子や、施設内のグルメ情報、JR岡山駅からのアクセスもご紹介します。
★2025年2月14日より全国公開の「劇場版トリリオンゲーム」のロケ地にもなりました!
ロケ地を紹介した特集はこちら⇒https://www.okayama-kanko.jp/feature/trilliongame/top
掲載日:2025年02月14日
  • ライター:曲輪衆◎たけ
  • 361 ビュー

「岡山芸術創造劇場 ハレノワ」とは?

「岡山芸術創造劇場 ハレノワ」は、公益財団法人岡山文化芸術創造が管理運営している文化芸術施設。「魅せる」「集う」「つくる」という3つのコンセプトを中心に事業を展開しています。大・中・小の3つの劇場を備え、その他にも公演や練習にも使えるアートサロン、作品展などに使用できるギャラリー、11の練習室などがあります。また、1階にはカフェ・ベーカリー・カフェバー・コンビニなどの店舗も入店しており便利。また、施設内には現代アート作品も展示されており、こちらも魅力の一つです。ではご案内していきましょう。

大規模な舞台演出が可能な大劇場

内部に入ってみると木材を多用した内装や、朱色を基調とした色合いでとても落ち着いた雰囲気の大きな空間に圧倒されます。大劇場は1、2、3階に舞台を取り囲むように全1,753の客席(うち車いす席10席)があります。最新の舞台装置を完備し、大規模な舞台演出も可能にしています。
オペラやミュージカル、演劇、ダンスなどの大型公演に最適な劇場です。もちろんライブやコンサートなどの大型イベントにも利用されています。自分の推すアーティストや劇団がここで公演してくれないかな!なんて思いました。

舞台と客席の一体感!中劇場

中劇場は807席(うち車いす席6席)の客席があり、青色を基調としていてなにやら神秘的な雰囲気。大劇場と比べると演者との距離感がより近くて、一体感が感じられそうです。可動式の音響反射板も設置されており、生音をいかした音楽公演にも適しているそうです。

息づかいまで聞こえてきそうな小劇場

小劇場は地下2階にあり、舞台も客席も持たない平土間空間です。最大300席の客席が設置でき、表現者の自由な発想力と創造力をいかした舞台や客席を自由に組むことができます。演者の息づかいまで聞こえてきそうなこの距離感でどんな公演が上演されるのか、考えただけでもワクワクします。

手軽に様々な使い方ができるアートサロン

アートサロンは4階にあります。常設の客席はありませんが、最大300人を収容できる正方形の土間空間です。日常の練習のほか、簡易な音響や照明設備があるので小規模な公演にも使用可能。集会もできるのでコンベンション利用などにも適しているそうです。また、ワークショップなども行われています。大きなカーテンを開けると窓の外は芝生の庭が広がりとても明るい雰囲気です。

チケットが購入できるボックスオフィス

3階にはハレノワで行われる公演や各種イベントの情報を得たり、チケットを購入できるボックスオフィスがあります。もちろんインターネット、電話でのチケット購入もできます。また、このボックスオフィスを囲むようにギャラリーがあります。

市民が気軽に使うことのできる練習室も充実

ハレノワのコンセプトの一つでもある「つくる」。公演やイベントを見る、聞くだけではなく、岡山から次世代の劇場人をつくっていくということです。そのために欠かせないのが練習室。設備の整った大から小のいろんな広さの11の練習室を完備しています。練習だけではなく、打合せなどにも利用できるそうです。ハレノワでは様々な創作活動を支援するため、アーティストと交流する体験型ワークショップなどを開催し、劇場での演劇・ダンスの作品創りなどを行っています。

いつでも見ることのできるアート作品

ハレノワには地下2階、地上2階と3階に、それぞれ世界的なアーティストや岡山ゆかりのアーティストの手によってハレノワのために制作された現代アートが展示されています。オープンスペースに展示されているので公演のないときは、いつでも見ることができます。

須藤 玲子さんの作品(2階~3階の吹き抜け)

作品名は「あかい花かんむり」と「花びらスツール」。須藤玲子さんの作品は日本の伝統的な染織技術から現代の先端技術を駆使し、新しいテキスタイル(繊維を織ったり編み上げたりして作られた布状のもの)づくりをおこなっています。作品はニューヨーク近代美術館など世界中の美術館に永久保存されています。思わず赤いかんむりの下のスツールに座って写真を撮りたくなるスポットです。

平子 雄一さんの作品(2階大劇場東側壁面・地下2階小劇場北側壁面)

作品名は「Lost in Thought / Okayama」、「Leaf Shape / Music, Nature, Landscape」。平子雄一さんは<植物と人間の共生>をテーマに、植物や自然と人間の共存について、現代社会における自然と人間との境界線を、作品制作を通して追求しています。ペインティングを中心に表現手法は多岐にわたるそうです。壁面に飾られた作品ひとつひとつを見ていると、シンプルな色使いからかとても温かさを感じて楽しくなってきます。

桑田 卓郎さんの作品(3階南テラス)

作品名「桃木(とうき)」はハレノワの南の大通りからよく見えるのですが、「なんだあれ!岡山だから桃なのかな?」ととても目につきます。なにか違和感あり、ピカピカのステンレス光は?などいろんなことを見た瞬間考えてしまいます。3階ボックスオフィスの裏側から間近に見ることができ、その存在感にもビックリ!桑田卓郎さんの作品は、茶の湯における“侘び寂び”の新解釈を試み、伝統的な茶碗にみられる技法を独自の表現で追求しているそうです。

ハレノワ・グルメ情報①CCCSCDゲキジョウ / bear's bookstore

ハレノワには人気のお店が2店舗入っています。1つ目はデザイン会社が運営するブックカフェ。さすがデザインの専門とあって洗練された雰囲気のとても明るい店内。セレクトされている本は決して多くはありませんが、とても興味深くて思わず手に取ってみたくなるもので、絵本から様々なジャンルの本が並んでいます。販売用の本や雑誌のほかに自由に手に取って読むことができるライブラリースペースもあり、おいしい珈琲を飲みながらのんびりすごすこともできます。また、定期的に著者をゲストに迎えたトークイベントや映画の上映会、ワークショップなどのイベントも開催されています。
コーヒー、ティーなど各種飲み物も充実。スタッフさんお勧めのトマトたっぷりのハヤシライスと岡山・下山さんのほうじ茶を注文しました。洗練された空間の中で過ごす時間は格別です。ハレノワでのイベント時だけではなく、普段づかいのカフェとしてもおすすめです。また、こことは別に2階にあるカフェバーは、イベント開催に合わせて開かれ、公演前後や休憩時間に利用できてとても便利です。

【CCCSCDゲキジョウ / bear’s bookstore】
所在地:岡山県岡山市北区表町3-11-50 岡山芸術創造劇場 ハレノワ1階
TEL:086-230-0510
営業時間:11:00~17:00(木曜日は22:00まで営業)※店舗及びハレノワのイベント時は変更あり
定休日:火曜日

ハレノワ・グルメ情報②リテールベーカリーMerci life organics

お店に入ったとたんに小麦のとてもいい香りがしてきます。ここは岡山と東京で店舗を展開するメルシーが運営するパン屋さん。フランス産発酵バターやフェアートレードのチョコレートを使用し、無農薬・無化学肥料の小⻨粉や自家製酵母など、自然由来な原材料を使って作られたバンが大人気!
常時約35種類のパンが並んでいます。イチオシはクロワッサン。バターの香りがなんともいえません。有機砂糖のメロンパンもおすすすめ。2025年3月14日までチョコレートフェアも開催中。イートインスペースもあるので、ハレノワでのイベント前にちょこっと寄るのもいいですね!

【Merci life organics】
所在地:岡山県岡山市北区表町3-11-50 岡山芸術創造劇場 ハレノワ1階
TEL:086-233-1100
営業日:土・日曜日、及びハレノワのイベント時
営業時間:11:00~17:00
定休日:不定休 

JR岡山駅からのアクセス①路面電車+プチ散策

岡山市街地中心部は路面電車が走っている街。JR岡山駅前(東口)に地上からも地下からも行ける電停があります。路面電車は2つ路線ありますが、ハレノワに行くなら東山線を利用して「西大寺町・岡山芸術創造劇場ハレノワ前」電停下車がおすすめです(約7分)。ICOCAカード、PiTaPaカード、ハレカカード他、全国相互利用対象の交通系ICカードが使えるのも便利。原則後乗り・前降りで、降車時に支払いです。走行中少し揺れる箇所もありますが、それも含めてハレノワまでのプチ路面電車の旅を楽しんでください。
「西大寺町・岡山芸術創造劇場ハレノワ前」電停で降りあとは、劇場方面に向かって横断歩道を右に渡ります。すぐそばの商店街のアーケードに入っていきましょう。ここは岡山市の代表的な商店街である「表町商店街」と繋がっている西大寺町商店街で、付近は上にはシャンデリア風の灯りがあったり、古き良き時代の店構えの老舗店舗もあったりと昭和レトロを感じさせる通りです。このアーケードは昭和40年代当時と変わらない姿だそうです。最初の十字路を左に曲がるとハレノワが見えてきます。電車を降りて約5分ほどで到着です。

JR 岡山駅からのアクセス②路面電車+散策(時間のある方向け)

時間に余裕がある方は、東山線利用で「城下」電停下車がおすすめ。電停からもアーケードの商店街入り口が見えます。ず~っと先が見えなくなるほど続く南北に約1kmのびる岡山最大の商店街「表町商店街」です。ここを真っ直ぐ行くとハレノワです(寄り道無しで徒歩約20分)。長い商店街を散策しながら行きましょう。
 
商店街入口から直ぐの場所に「晴れの国 おかやま館」があります。ここは岡山のお土産はもちろん、岡山ならではのこだわりの食品や備前焼をはじめとする民工芸品など、“岡山のいいもの”を、多数そろえたセレクトショップです。先に進んで行くと、岡山の老舗百貨店「天満屋」をはじめ、ファッションからグルメ、生活雑貨、娯楽などの専門店が続き、ハレノワまで楽しい道のりです。途中、きっとあなたの気になるお店も見つかるはず。夢中になって公演時間に遅れないように気をつけてください。

JR岡山駅からのアクセス③バス

ハレノワ行きのバスターミナルはJR岡山駅の東口(後楽園口)にあります。各バス会社が運航しています。ハレノワまでは約15分。
●『岡電バス』(1番のりば) 岡山ふれあいセンター・三蟠南・天満屋経由新岡山港・桑野営業所の各行き乗車、「岡山芸術創造劇場ハレノワ前」下車
●『両備バス』(10番のりば)西大寺バスセンター行き乗車、「千日前・岡山芸術創造劇場ハレノワ南」下車
●『めぐりんバス』(5番のりば)京橋線(土・日・祝のみ運行)乗車、「ハレノワ前」下車

おしまいに

今回は岡山の芸術文化の発信拠点として動き出した「岡山芸術創造劇場 ハレノワ」を紹介しました。「魅せる」「集う」はもちろん、「つくる」にも注目して、岡山からどんな作品が生み出されていくのかとても楽しみです。これからも人気アーティストのライブや劇団の公演が多く行われていくでしょう。「あなたの推し」もハレノワでの公演があるかもしれません。その時には公演ついでにぜひ岡山観光も楽しんでくださいね。(記事内小劇場写真/岡山芸術創造劇場 ハレノワ提供)

【岡山岡山芸術創造劇 ハレノワ】
所在地:岡山県岡山市北区表町3-11-50 
TEL:086-201-8000(代)
開館時間:9:00~20:00(催事により22:00)
休館日:12月28日~1月4日
駐車場:なし ※近隣の有料駐車場利用(歩行困難者用駐車区画有・要事前予約)

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