穴門山神社とは?
創立は社史によると、崇神天皇54年(紀元前44年ごろ)で、驚くほど古い歴史のある神社なのです。
えっ、そんなすごい神社が?と期待しながら、川上町まで出かけていきました。
穴門山神社への行き方
神社は、車道からはまったく見えませんので、この案内板、見逃さないでくださいね。
このあたりは、まだ民家もあり、のどかな雰囲気です。
しばらく進むと、右手に鳥居が見えてきます。
鳥居が見えてきた!
鳥居の奥には、なにか別の世界が広がるかのような期待が高まりました。
最初に見える、須佐之男神社
もう着いたのかな、と思いますが、ここから本殿までは1.4kmほどあります。
道はどんどん狭くなりますので、運転に自信のない方や大きな車の方はここに停めて、参道を歩くことをおすすめします。
ドキドキしながら進みます
参道は軽自動車一台分の幅で、離合場所もあまりありません。
注意しながら進んでくださいね。
鳥居からずいぶん進んだのに、神社はほんとにあるの?と思い、携帯で位置を確かめようとすると、なんと電波が届いていませんでした。
まさに秘境!
到着しました!
この神社の祭神は、
天照大神(アマテラスオオミカミ)
倉稲魂大神(ウタカミタマノカミ)
足仲彦命(タラシナカツヒコノミコト) 日本武尊の第2皇子
穴門武姫命(アナトタケヒメノミコト) 吉備武彦の娘で日本武尊の妃の4柱。
ご利益は、五穀豊穣、交通安全、殖産興業、縁結びとのこと。
私は、一年間健康に暮らせたので、その御礼をぜひと思いお参りしました。
立派な随神門!
慶応4年(1868年)に再建されたもので、緑の木々のなかで、どっしりと存在感のある門でした。
つづら折りに道を上がって行くと、途中から石畳に変わっていきます。
けっこう急で、石が苔ですべりやすいので、注意しながら進みました。
本殿に着きました!
ここにも門があり、この奥に社殿がみえて来ました。
石灰岩の岩壁がある、山の斜面のような場所にあるんですね。
門の左横に社務所がありますが、人は常駐していないようでした。
美しい拝殿と本殿
本殿と拝殿は、江戸時代初期(1632年)に焼失したが、備中藩主池田長常が1637年に再建したと記されています。
どちらも美しく、大きな社殿で、木造の細工や装飾など、とても見ごたえがありますよ。
建築様式は、「権現造」と呼ばれるもので、どちらも、岡山県指定重要文化財になっています。
境内社が4社
狛犬は2体で、いずれも風雨に耐え、ところどころ破損していますが、それもまた歴史を感じさせます。
神秘的な御神窟へ
このあたりは石灰岩ですが、小さな祠の奥に小さな穴があり、そこにはしめなわが張られています。
御神窟の中は奥深く続いているようですが、しめなわが張られた先は、立ち入ってはならない場所。
神々しい雰囲気に圧倒され、手前でしっかりと拝んできました。
渡り廊下でつながれた社殿
社務所と拝殿は渡り廊下でつながり、とても優美な様子でした。古の時代には、多くの人々がこの廊下を渡っただろうと、思いをはせました。
神木の大杉とカツラ
神木は、本門そばの石段上の大杉、そして境内の崖下にある樹齢700年のカツラです。
緑と格式高い社殿、石灰岩の岩肌が溶け合った、静謐な空間でした。
偶然出会った地元の方に伺うと、来た道をそのまま帰ってくださいね、とのことでした。
もうひとつ道はありますが、整備されておらず、通る方もいないそうです。
ゆっくりと上がり(帰りは上りになります)、鳥居まで帰ったら、気持ちは清々しく、体には力がみなぎるのを感じました。
慌ただしい年末、1年を振り返り、自然豊かな秘境の神社で、ぜひパワーをいただいてくださいね。
【穴門山神社】
所在地:高梁市川上町高山市1035
TEL:0866-48-3700