珈琲好き必見! 笠岡市の秘密基地で楽しむ珈琲焙煎体験

寒い冬の日をあたためてくれる一杯のコーヒー。コーヒー大好きな私が、自分好みの味を求めて、笠岡市にある「笠岡珈琲焙煎所」へ。珈琲豆の焙煎体験に加えて、飲み比べやおいしいコーヒーの淹れ方、目からウロコの豆知識も、優しく教えてくださいました。自分で焙煎した豆は持ち帰って、自分だけのオリジナルコーヒーを毎日楽しんでいます。
掲載日:2024年02月05日
  • ライター:佐々木まゆみ
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住宅地にある「笠岡珈琲焙煎所」

「笠岡珈琲焙煎所」は、笠岡市大井南の住宅地にあります。
お店のロゴマークである赤い三角形が目印の、おしゃれなコンテナハウスが焙煎所になっています。

秘密基地のようなスペース

中に入ると、まるで秘密基地みたい。コーヒーの道具がいっぱいです。
ふわっとコーヒーのいい香りがして、一気にコーヒーの世界に引き込まれます。
焙煎所の名前に笠岡、と付けた店主さんは、気さくで笠岡愛と珈琲愛にあふれる方でした。
「難しいことよりも、まずはコーヒーを楽しんでほしい」と、おしゃべりがが絶えない楽しい時間になりました。
知識がなくても、安心して焙煎体験ができますよ。

コーヒー豆の生豆がいっぱい

焙煎所内には、世界各地から集められたコーヒー豆がいっぱいです。
私たちがよく知るブラジルやエチオピア、インドなどの豆もあり、この中から自分好みの豆を選び、焙煎していきます。

これが生豆です!

コーヒーは、植物学的には「アカネ科コフィア属」に分類される樹木の種子が原料です。
実際に私たちが店頭で目にする豆は、焙煎した後の豆で、なかなか生豆を見る機会は少ないでしょう。
白っぽいベージュ色のイメージだったのですが、かなり緑がかった色で、焙煎豆より細身の印象でした。かいでみると、緑の野菜のような青臭い香りもしています。

製法で変わる生豆

同じコーヒー豆でも、精製方法が変わると、味に違いが生まれることも教えていただきました。
この2つはどちらも、エチオピア、イルガチャフェの生豆ですが、色が違いますよね。
右が、ウオッシュド。先に、コーヒーの種子に付着した果実を洗い流してから精製します。
左が、ナチュラル。こちらは、コーヒーの種子に果実がついたままの状態で乾燥させる製法です。
味はどう変わってくるのか、興味津々です。

飲み比べると味の違いがわかります

先ほどの、ウオッシュドとナチュラル、焙煎した豆で、飲み比べをしてみました。
私に違いが分かるんだろうか?とドキドキしましたが、はっきりと分かりました!
ウオッシュドはすっきりとクリアな味わい、ナチュラルはフルーティーでちょっと甘味を感じます。こんなに違うとは!
同じ豆でもバリエーションが広がりますね。
こちらでコーヒーに使う水は、南部鉄器のやかんで沸かした軟水です。
100度で沸騰したてのお湯だと、雑味が出やすいとのこと。ドリップポットにお湯を移し替えて、湯温を下げて調節してからがいいようです。余ったお湯でカップも温めます。
作業中も、コーヒーにまつわるいろいろな豆知識を教えてくださるので、とてもためになります。本を読んでもなかなか頭にはいりませんが、見ながら教えていただくと、分かりやすいですね。

私の豆を選びましょう

今回私の希望は、酸味の少ない、程よい苦味のある、飲みやすいコーヒー。
ブラジル、サントアントニオのプレミアムショコラを選びました。名前もとてもお気に入りです。たくさんの種類のなかから、店主さんと相談しながら決めました。
焙煎前にいくつか試飲をして、好みのものをみつけるのもいいですね。
豆を計量して、焙煎体験スタートです。
500gの生豆は、焙煎中に水分が飛んで、出来上がりは400gほどになるそうです。
この生豆がどう変わっていくか、楽しみでたまりません。

手回しの本格的焙煎機

使用する焙煎機は、こちらの大型の手回し焙煎機です。
小さなものに比べて、蓄熱がよく、豆の中までしっかりと熱が通るのだそう。
表面だけ焼けて中に火が入らないと、おいしいコーヒーにはならないので、この焙煎機が使えるのはありがたいですね。
焙煎機に火を入れて、しっかり温まったら、大きな注ぎ口から豆を投入です。
この焙煎機には、中の温度を測る温度計が付いていて、ベストなタイミングで焙煎ができます。豆を投入してしばらくは、温度が下がっていきますが、焙煎されるにしたがい、また上がってきます。温度を見ながら、焙煎具合をチェックするんですね。

ハンドルは軽やかに

ハンドルを右回りにぐるぐると回転させます。とっても軽やかでリズミカル。女性の小さな手でも、力が要らず楽しく回せます。白っぽかった豆が、少しずつ色づいてきます。
だいぶ回してきたし、温度も上がってきたので、豆はどんな状態か知りたいな。
こんな時はハンドルを逆の左回しにしてみます。するとちらばっていた豆が、ガラス窓まで集まってきて、色がしっかりと確認できるんですよ。
あともう少し、店主さんの言葉に励まされながら、回していきます。

私のコーヒー豆の出来上がり

いい色になってきたら、パチパチとポップコーンがはじけるような音がしました。
色もベージュから茶色になって、豆が膨らんできています。色の確認、最後の仕上げは店主さんに手伝ってもらいました。
焙煎後半から、いい香りが部屋に広がり、豆が焙煎機からでてきた時は、もう感動でした。
焙煎した豆は、すばやく冷まします。ベストな状態で焙煎を終えているので、これ以上熱がはいらないよう、注意しています。
左が焙煎前、右が焙煎後です。水分が飛んで、重量は軽くなるのに、中がふくらんで豆はふっくらとしていますね。
私のオリジナルコーヒーの完成です。
焙煎した豆は、素敵な袋に入れてもらって、お持ち帰りです。
豆は炭酸ガスを多く含んでいて、直後にドリップすると、もこもこに膨らむのですが、味がまだ落ち着いてないのだそう。1週間くらい置いて落ち着いたころ、ミルで豆をひいて、丁寧に淹れてみました。
びっくりするほど香りが広がり、豊かな味わいに大満足。コーヒーのある暮らしが一段と楽しくなる、焙煎体験でした。

焙煎体験の料金は2,500円(持ち帰り用豆500gを含む)。
完全予約制ですので、お問い合わせは、インスタグラムのDMか電話からとなっています。

【笠岡珈琲焙煎所】
所在地:岡山県笠岡市大井南85-4
TEL:090-5691-3857

 
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