まずは温羅神社へ
境内から左手の南門を出て、鮮やかな朱色の鳥居をくぐり抜けます。
静寂で穏やかな気に包まれた場所に、温羅はまつられていました。
大陸から製鉄技術などの文化を伝え、古代吉備国を反映させたともいわれる温羅。
桃太郎のそばで静かに眠っているようでした。
【吉備津彦神社】
所在地:岡山市北区一宮1043
温羅の棲み処 鬼の差し上げ岩
吉備津彦神社から、鬼ノ城まではおよそ15kmで、車で28分ほど。
車で鬼ノ城ビジターセンターまで上がることができます。
私は自転車でふもとの砂川公園までサイクリング(40分)。砂川公園に自転車を止めて、歩いて(45分)上がりました。
鬼ノ城北北西3kmほどの岩屋エリアに、温羅が住み着いたという、鬼の差し上げ岩へ向かいました。
鬼ノ城ビジターセンター駐車場から、山道の階段を登り、岩屋三十三観音のルートをすすみます。
昼間でも緑と巨石に覆われ、ひんやりと涼しいエリアです。
光が差し、神秘的な雰囲気のパワースポットです。
屋根部分の岩の大きさは、縦15m横5m厚さ5mもあります。
小さな祠の奥に、食事したり寝たり、ちょうどいいスペースがあり、中に入って、私も休憩を取りました。
風雨をしのいだ巨石群など、古の温羅の暮らしぶりが生々しく伝わってきます。
屏風折れの石垣
食料貯蔵庫や管理棟など、温羅の暮らしが想像できます。
なかでも、屛風折れの石垣では、総社平野の素晴らしい眺望が、気持ちよく広がります。
万里の長城のような雰囲気の土塁や敷石を通り、南門、東門、屛風折れの石垣、北門へ。
2.8kmほどの歩きやすいハイキングルートです。
鬼の釜
底が抜けていますが、どんな風に使っていたのか、ちょっと気になりますね。
総社市鬼城山ビジターセンター
駐車場や休憩所、トイレもあり、ハイキングの際、とても便利です。
【総社市鬼城山ビジターセンター】
所在地:岡山県総社市黒尾1101-2
TEL:0866-99-8566
営業時間:9:00~17:00(最終入館16:30)
定休日:月曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)、12月29日~1月3日
砂川公園キャンプ場
緑の木陰、水遊びもできるウオータースライダーなどもあり、涼しく過ごせます。
桃太郎、温羅伝説めぐりの拠点として、宿泊キャンプもいいですね。
歴史ロマンあふれる場所での一服は格別ですね。
このあとは、吉備津彦命に追い詰められた温羅ゆかりの神社を2ヶ所訪ねます。
【砂川公園キャンプ場】
住所:岡山県総社市黒尾792
TEL:0866-92-1118(砂川公園管理事務所)
営業時間:受付8:00~20:30 (11月~2月は8:00~18:00)
定休日:12月29日~1月3日
ゆかりの神社①鯉喰神社
旧道沿いの奥まった場所ですが、弥生時代の墳丘の上にあり、必勝祈願のご利益もあります。
【鯉喰神社】
所在地:倉敷市矢部109
ゆかりの神社②白山神社
首部という、珍しい地名は、温羅に由来するものだったんですね。
参道の階段を登ると、2mほど盛土があり、これが温羅の首塚でした。
白山神社の説明書には、「温羅は心優しき青年で、住民たちからは慕われていた」と書き記されています。
今も生き続ける桃太郎と温羅の伝説。
温羅スポットを歩いて、伝説の鬼に会いに行きましょう。
【白山神社】
所在地:岡山市北区首部236