真庭あぐりガーデンは「食」の魅力が詰まったセレクトショップ!

2015年のオープン以来、「食」を通じて地域と人と自然をつないできた「真庭あぐりガーデン」が2023年4月に、より素敵になってリニューアルしました!
「日本一お節介な食の施設」を目指して、真庭の自然、人、想いをつなぎ、そして、ちょっぴり「お節介」な人たちが迎えてくれるどこか懐かしい空間。
都会のセレクトショップのような雰囲気に、一度訪れたらリピート必至の場所です!
掲載日:2023年09月06日
  • ライター:酒井悠
  • 9010 ビュー

買いたいものがたくさん!旬の蔵dezi-na(デジーナ)

地元の生産者から集めた旬の野菜や加工品をはじめ、量り売りの調味料の販売をするマーケット「旬の蔵 dezi-na(デジーナ)」。
「大事」という言葉を真庭の方言で「でーじ」と言うそうで、「でーじ」に育てられた旬の野菜を販売し、生産者さんたちの想いが詰まった「でーじ」な食材・加工品が所狭しと並べられています!

早速、店内に入ってみましょう!
こちらは「お節介野菜」と呼ばれるカット野菜。
規格外や過剰に出来てしまった野菜を、地域のおばあちゃんたちがカットして食べやすく加工してくれています。
真庭あぐりガーデンの中に加工場があり、真庭の元気でお節介なおばあちゃんたちの愛情と一手間が詰まった商品で、日々の献立を考えるのに重宝しますよね。
そして、地元の味噌や醤油、オリーブオイルなどの調味料、ナッツ類やパスタ、出汁などの乾物を昔ながらの量り売り方式で販売しています。
どうしても余りがちな調味料類を必要な分だけを購入できることもあり、無駄を少なくし、ちょっと試したいと思ったものも気軽に買えるので良いですよね。

「バイオ液肥」ってなんだろう?

そして気になる色の液体が置いてあります…。
見ると「バイオ液肥」と書いてあります。
バイオ液肥(えきひ)とは、地域で出た、生ごみ、し尿、汚泥などを、メタン発酵によりバイオガス化させたSDGsな取り組みのひとつです。
モロヘイヤ、つるむらさきなど、「バイオ液肥野菜」印の特徴的な野菜が並ぶ売り場。
バイオ液肥は地域の農家へ無料で提供されています。そして、バイオ液肥を使って育てた野菜を真庭あぐりガーデンで買取り、加工・販売をしているそうです。
地域の方々にその野菜を消費していただき、さらにそれが循環することで土地の肥やしとなる…。
このバイオ液肥は一般の方も無料で持ち帰ることもできるので、家庭菜園などで試してみるのにも良いかもしれませんね!

おしゃれなカフェ空間に気分も上々♪

続いて訪れたカフェスペース「十字屋商店」の店内は、広々として開放的な空間が広がります!
今回のリニューアルに合わせて拡大オープンした店内。

真庭のバイオ液肥で育てた米「循米(めぐりまい)」を釜戸で炊き上げたごはんを中心に、本格和食や洋食が楽しめます。
十字屋商店のお食事処のコンセプトは、「旬の野菜とお米が美味しく食べられるお店」。

どのメニューも魅力的なのですが、真庭あぐりガーデンならではのラインナップをと考え、今回は「御前」シリーズをいただいてみました。
「十字屋御膳 和食」は、1804年より勝山で日本酒を造っている御前酒蔵元辻本店の酒粕で漬けたカレイの粕漬焼き、旬の野菜の天ぷらという組み合わせ。
他にも味噌汁、おはぎ、おばんざい3品(白砂糖を使わず身体に優しいお節介おばあちゃんたちが店内でつくったもの)、サラダビュッフェが付く豪華な御膳です。
「循米御膳」は、甘みと弾力が自慢の十字屋商店の循米に、ミニご飯小鉢6種(お刺身、焼き魚など旬の料理を乗せたもの)と、季節の食材を使ったミニ小鉢3種、五感で真庭の季節を味わえる御膳。

ちょっとずつたくさんの種類を食べたい女性心を掴むような小鉢の数々!
こちらにも味噌汁、漬物、サラダビュッフェが付きます。
そして「十字屋御膳 フレンチ」は、蒜山ジャージー牛の中でも、ローストビーフにすると絶品と言われる部位(モモ)を使い、十字屋商店のフレンチシェフが独自製法でじっくりと焼き上げ、肉の旨味と柔らかさが楽しめる特製ローストビーフに仕立てたもの。
季節の野菜のスープ、おはぎ、おばんざい、サラダビュッフェが付く、こちらも特別な御膳です。
サラダビュッフェに使われるドレッシングは見た目はシンプルですが、どれもこだわりが感じられました。
おばんざいの数も充実しています。

ミシュランを獲得したことのある地元の豆腐店・白寿庵の豆腐が使われており、地域に根ざした食材が味わえるのも魅力のひとつですね。
先程紹介した循米は、バイオ液肥で育てられたお米で、そちらを羽釜で炊き上げており、噛めば噛むほど甘みが口に広がるのが特徴です。
おこげ入りのご飯がおかわりで食べられるようになっており、こちらも食べ比べしてみたくなる罪な演出がなされています(褒めています)。これはもう我慢はできませんね!
そして、地元のあんこ屋さんと一緒に作ったおはぎもチェックしておきたいところ。
左から、人参、白あん、黒豆きなこ、青大豆生きなこ。(これ以外にもバリエーションがあります!)
どれも自然の味わいが感じられ、甘味もちょうどいい感じでした。

施設内は魅力的な空間がいっぱい!

リニューアル前後のどちらも知る身として感じるのは、子どもたちが遊べる空間が増えたことでしょうか。

吊り橋やトンネルがあったり、ぐるぐると回転しながら降りられるすべり台が新たに設置され、子ども目線でも楽しめる場所になったことが大きな特徴だと思います。
子どもからお年寄りまで、様々な世代が楽しめるような設計がされており、どこの空間にいても素敵な癒しの時間が過ごせるように感じられました。
施設の隣にある田んぼの一角を借りて、子どもたちと田植え体験などもしており、地域の人々の交流やコミュニティが生まれる場づくりを積極的に行っていました!
また、不要になった廃材を活用して子供が自由な発想で遊べる「はいざいパーク」を設置したり、家族で参加する農業と食が学べるイベントなど、市民参加型のSDGsイベントやワークショップなども実施されており、これからも真庭あぐりガーデンから目が離せませんね♪


【真庭あぐりガーデン】
所在地:真庭市中396-1
TEL:0867-45-7333
営業時間:10:00〜18:00
定休日:水曜日
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