倉敷ガラスとは
ぽってりとした厚みのある倉敷ガラスは、美しいだけでなく丈夫で長持ち。飲み物を飲むときには、唇にコップのふちの優しい感触が楽しめます。
日常生活の用途に役立ちながら、その姿が自然と美しいことを「用の美」といいます。倉敷ガラスはまさに「用の美」を追求して作られています。
民芸品とは「民衆的工芸品」という意味。鑑賞を主な目的とする美術工芸品に対して、人々の暮らしの中で使われる丈夫で美しい品々のことを指します。
1966年、倉敷民藝館の初代館長、外村吉之介(とのむらきちのすけ)さんが「倉敷ガラス」と命名し、改名されました。外村吉之介さんは倉敷ガラスや備中和紙など、様々な手仕事を指導し、民芸の発展に尽力した人物です。
小谷眞三さんは外村吉之介さんから教わった「健康で、無駄がなく、真面目で、威張らない」という教訓を大切にしてきました。
倉敷民藝館
常設展示の部屋は3部屋、「岡山の民芸品」「李朝の焼物と木工品」「世界の籠の部屋」。そのほか、期間を区切って企画展や特別展を開催しています。
日本郷土玩具館 サイドテラス
日本郷土玩具館は、江戸時代から現代までの全国各地のおもちゃが展示されています。お土産品もレトロなものが多く、建物の雰囲気と合っています。
倉敷ガラスはそのほか、倉敷美観地区や倉敷駅前の本通り商店街のお土産屋さんでも見つけることができます。
金光学園高校2年生の取り組み
実際に倉敷ガラスが作られる様子を見に、2020年7月、小谷栄次さんの工房を訪ねた高校生たち。お話を聞き、汗を流しながらひとつひとつ丁寧に器が作られていく様子を動画に収めました。
集大成である動画は、全国の高校生が参加する「観光甲子園」日本遺産部門で決勝大会に進出しました。