「どどめせ」とはどんな料理?
見た目は、ばら寿司のような炊き込みご飯ですが、最大の特徴は酢が混ぜられている事です。煮込み寿司とも呼ばれています。
「どどめせ」の由来は、昔の新聞記事によると『鎌倉時代末期に福岡地区には高瀬舟の渡し場に飯屋がありました。そこで、船頭たちが食べるため作った、昼飯用の炊き込みご飯に悪酔いした武士が、亭主のすきを見て、酸っぱくなったどぶろくをぶちまけて帰り、やがて昼食時、食べた船頭たちは口々に「今日の飯はぼっこううめえ。おやじどうしたんなら。」と言うので亭主がかまどを見ると、縁にすっぱいどぶろくが付いていた。「さてはさっきの武士が・・・」と気づき、その後炊き込みご飯に酸っぱくなったどぶろくを打ち、独特の味をした飯を作った。』とあります。
これが有名になり、「どぶろく飯」がなまって「どどめせ」として広く親しまれるようになり、ばら寿司の元祖になったそうです。
「どどめせ」を食べてみた!
沢山の素材が入っており、豪華で食べごたえがあります。具材には、しいたけ、さやえんどう、かんぴょう、錦糸卵、さといも、たけのこ、ごぼう、にんじん、えびなどが入っています。
どどめせが食べられるお店「備前福岡一文字うどん」
元々のレシピにこだわりの出汁などを入れたお店のオリジナルのメニューになっています。現在もどぶろくが使われていますが、酸っぱいどぶろくはないので、酢を入れて酸っぱさを再現。誰でもいつでも、「どどめせ」がいただけるのはこちらのお店だけです。
※どどめせの提供は11:00~。なくなり次第終了なので、予約をしてから行くのがおすすめです。
店舗は岡山県瀬戸内市長船町の吉井川沿いにあります。
自家製の小麦で打つ究極の地産地消うどんが食べられるセルフうどんのお店で、2021年にミシュランプレート・グリーンスターを獲得しています。
※ミシュラングリーンスターとは、持続可能なガストロノミーに対し、積極的に活動しているレストランに光をあてるシンボルです。
お店はセルフうどん方式
この自分で湯切りをするのもお店で見かけたのは久々で、私の子どもは初めて体験したので楽しそうにやっていました。
うどんの色が独特!
理由は、地元産小麦を店頭の石臼で自家製粉した小麦粉100%でうどんを作っているから。市販の小麦粉は製粉会社の工場で、小麦の胚乳部分だけを取り出して小麦粉にしたものなので白いのです。
「どどめせ」はサイドメニューコーナーに
顔の見える生産・加工業者からの食材購入にこだわり、約半数の食材が地元食材を使い、天ぷらやご飯の材料になっています。「どどめせ」もこのコーナーに並んでいます。
私はルッコラの天ぷらが珍しいと思い、選んでみました! とても美味しかったです。天ぷらの横には生産者さんの写真が付いていていました。
こだわりの出汁は日替わり
うすくちとこいくちが用意されいて、うすくちとこいくちを半々に入れるのもオススメと書いてあったので、ミックスしてみました。
地元小麦100%のうどんは2種。「ふくほのか」と「しらさぎ」の小麦粉から選べますが、すぐ食べられるのはもっちり食感の「ふくほのか」です。「しらさぎ」は注文してから打つので提供まで15~20分かかります。
鴨メニューは現在鴨育成中の為、一旦休止中で、次回入荷は3月頃を予定されています。
子ども連れでも利用しやすいお店
薬味が置かれている所には、お子様用の食器やハサミもありました。
五穀鴨
合鴨のエサにもこだわっていて、米、麦、大豆を中心とした地元産の自家発酵飼料に切り替えて、この合鴨を「五穀鴨」として商標登録しています。
「一文字うどん」の合鴨は、その命で美味しさの循環を生み出しています。
地元産品の専門店「福の市」で買い物
郷土愛溢れるお店へ、是非岡山のローカルグルメ「どどめせ」と、こだわりの「うどん」を食べに行ってみてください♪
【一文字うどん】
所在地:岡山県瀬戸内市長船町福岡1588-1
TEL:0869-26-2978
営業時間:10:00~15:00
店休日:水曜日、第1・3火曜日
駐車場:あり
※公式サイトのネットショプでも、どどめせやうどんの購入が出来ます。