レンタルスペースになっていて、イベントなどで利用できる築約200年の古民家です。
長鋪家は江戸末期より神島の地で代々庄屋を務めた名家。現在の長鋪家住宅は昭和49年に茅葺屋根を降ろし、荒廃した三分の二を撤去して改修。その他門や塀などの修理を行い昭和62年に主屋南東の茶室を増築し、今に至ります。
2016年から町おこし協力隊の方と始めた「手打ち蕎麦を食べる会」は、この場所で不定期に開催されています。開催日は大体第1土曜日ですが、休みの月や土日開催の月などもあるので、行く前にお店のFacebookを確認して訪問してみてください。予約は不要です。
長鋪(ながしき)邸
私は車を門の前の場所に停めましたが、道が狭く急な坂を登るので気を付けてください。専用駐車場が坂の下の少し離れた場所にあり、ちょっと歩きますがそちらの方が安全です。
専用駐車場
中庭
パンフレットの表紙のイラストにも使われている中庭。素敵な空間で昔の抜け穴や灯篭、御成門があります。
鹿子の木(カゴノキ)
扇形の石垣
蔵
神島霊場八十八カ所 71番
神島に八十八カ所があるのを今回初めて知りました。全行程約29km。延喜元年、笠岡の商人今田慧玄が5年をかけて開創したとされ、四国になぞられた遍路みちは変化に富んだ景色で、今も多くの遍路さんが巡り、ウォーキングにも最適なようです。
入店
蕎麦を待っている間に、蕎麦を作っているところや他の部屋の見学をさせてもらいました。
洋室
この洋室のみエアコンがあり、一番涼しいよと勧めてくれました。
ピアノが置いてあるので、ピアノの演奏会などで利用する事も出来ます。
和室
一番奥の和室は御成の間と呼ばれ部屋から御成門が見え、室内には美しい欄間などがあり古民家を感じる部屋でした。お雛様の時期にはこちらの部屋にお雛様が飾られます。
蕎麦打ちの実演
実際に蕎麦を打ち始めると、職人さんの手さばきの速さに驚きました。素早く、瞬時に打ち粉を振るって蕎麦生地を加工していました。蕎麦が細く伸びると、片手で麺を引っ張りながらもう一方の手で切る様子を見て、職人の技術の高さに感心しました。
打ち立て蕎麦
量は少し少なめで1枚で腹八分目くらいなので、おかわりをしている人もいましたよ!
食べた後は蕎麦湯も用意してくれました。
そばかりんとう
甘いかりんとうではなく、塩味でおやつにもお酒のおつまみにもピッタリ。
食べだすとたまらなくなり、すぐ食べきってしまいました。
メニューと開催予定日
令和5年の開催予定日は決まっているので、予定が合う日にぜひ行ってみてください。
お蕎麦だけでなく、お庭を散策し、四季折々の植物を楽しむことも出来ます。
レンタルスペースとしても使えるので、探している方は利用してみては?
とても素敵な場所でしたよ♪
【そば処 長鋪邸】
所在地:笠岡市神島3055
TEL:090-5373-5267
営業時間:11:00~14:00
開催日:不定期
※令和5年9月以降の開催予定日は、9月2日(土)3日(日)、10月7日(土)、11月4日(土)、12月2日(土)3日(日)