ただひとつの器を探して、備前焼の山の中へ
全国から器好きが訪れて、自分だけの掘り出し物を探して回る一大イベントです。
備前焼陶友会に所属している店舗・テントは2割引で作品が販売されるので、この日を狙って岡山に来る人も多いんですよ。
(写真提供=岡山県備前焼陶友会)
まずは伝統産業会館で作品を一気見
まつりの日は「毎日使いたい茶器展」が3階で開催(2019年のみ)。
また、毎年人気の伊藤園による企画「備前焼でお茶を楽しむセミナー」(11:00〜、14:00〜、15:00〜)や現役作家による「備前焼なんでも相談会」(20日は受け付けが15:30まで)無料でろくろ体験ができ、焼成代・送料を支払えば作品を仕上げてくれる「ろくろチャレンジ」(10:00〜16:00)といった、備前焼ビギナー向けの企画が充実。
ここで備前焼の初歩を学んでから、街中を歩いても◎。
(写真提供=岡山県備前焼陶友会)
本部テント→備前信用金庫前→テントエリアの黄金パターン
もしどう歩くか迷うなら、まず駅前の本部ブースにある人間国宝作品が入ってるかもしれない福袋や、無料で伊部周辺をガイドしてくれる備前市観光ボランティアガイドをチェック。
そして、信号を渡って備前信用金庫前から→その隣の駐車場→そして向かいのいんべ駅前公園…と、たくさん立ち並ぶテントエリアで、数え切れないほどの備前焼を手にとって吟味しましょう。
作家の鮮やかな手技に歓声!ろくろ実演
備前信用金庫前で、現役作家による「ろくろ実演」が随時開催されています。
まるで魔法のように土が器へと変化していく様子は、どれだけ見ていても飽きません。
緑に包まれた神社で、お抹茶を一服
備前焼のタイルや屋根瓦に囲まれた、伊部ならではの「天津神社」。
観光スポットとしても有名なこの場所が、備前焼まつり期間中はお茶席に。
一服500円でお抹茶とお菓子がいただけますよ。もちろん、お茶盌は備前焼!
(写真提供=岡山県備前焼陶友会)
ちょっと足を伸ばして。「リフレセンター」でも催しが
まずは、陶友会青年部による『野の花と器』展。若手作家がそれぞれの感性を生かして作り出した花器に、素朴な野の花が活けられ、楚々として美しい空間が演出されます。
他にも、地元の子どもたちが作った備前焼を展示するブースや、日生のご当地グルメ「カキオコ」の出店なども。
旧閑谷学校でもアートイベント同時開催
備前焼の新しい可能性を見出すアートイベント「セラミックアートビゼン in 閑谷」が、日本遺産に認定された「旧閑谷学校」で同日に開催されます。
フラワーアレンジメントやイングリッシュガーデンという新たなジャンルとのコラボを楽しめますよ。
お待ちかね、いんべ期待の新グルメ店&カフェ情報!
1軒目は「ビストロ Meat Up 備前」。
地域おこし協力隊としてずっと備前牛の美味しさを伝えてきたご家族が、ランチでもディナーでも気軽に備前牛を味わえるお店を2019年にオープン。
写真は、備前牛を100%使用した人気のハンバーグランチ。あえて粗めにミンチされたお肉は噛みごたえ抜群で旨味たっぷり。
オリジナルのソースとの相性もぴったりで、ご飯がすすみます。
※2019年の備前焼まつりは店舗の方はお休み…ですが、伊部の街のどこかで「備前牛焼き」を出店販売されていますので、ぜひ探してみてください!
日々の暮らしに、「ほっ」とするような空間を演出する家具や雑貨を生み出しているプロダクトデザインのショールームである同店。
シルバーの外観がスタイリッシュな建物の1階がカフェとなっており、素材にこだわり、手間暇かけて作られたサンドイッチがいただけると、オシャレ感度の高いお客さんたちから人気なのです。
備前焼まつりの日からは、鉄と盆栽を組み合わせた新たなプロダクトの試みがスタート。グリーンに囲まれながら、癒やしのカフェ時間を過ごすことができますよ。
※2019年備前焼まつりの2日間は、サンドイッチのテイクアウトが実施されます!
奈緒さん主演の注目映画「ハルカの陶」もお見逃しなく
備前焼作家を目指す女性を描いた漫画「ハルカの陶」。
こちらを原作とした映画が、ついに2019年10月25日からイオンシネマ岡山で先行公開です!
テレビドラマ「あなたの番です」で抜群の演技力を見せ、人気急上昇中の女優「奈緒」さんが、ひたむきで元気いっぱいなハルカを演じます。
メインのロケ地は、もちろん備前焼のふるさと備前市。まつりの会場となる伊部も街並みもたくさん映画に登場しますよ。
映画を見る前に伊部を歩けば、作品がいっそう面白くなるはず。
東京の「ユーロスペース」でも11月から映画が観られるとのこと。ぜひ一度チェックしてみてくださいね。
(©「2019「ハルカの陶」製作委員会」)