秋のみまさかスローライフ列車でローカル線の旅

JR「秋のみまさかスローライフ列車」に乗車しました。
津山と鳥取を結ぶ因美線を走るローカル線の旅。駅では地元の方のおもてなしがあります。
普段とはひと味違う列車の旅をご紹介します。
掲載日:2023年11月30日
  • ライター:k.k
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みまさかスローライフ列車

「みまさかスローライフ列車」は2007年の岡山デスティネーションキャンペーンから運行が始まりました。デスティネーションキャンペーンは、JRと地元が一緒になって観光地を盛り上げるキャンペーン。
みまさかスローライフ列車は、因美線沿いの懐かしさと趣のある駅舎を巡りながら、地元の人による駅でのおもてなしを楽しみます。のんびりとした列車旅です。

今年(2023年)の秋の運行日は11月11日、12日の2日間。両日運行コースは同じですが各駅でのおもてなし内容が若干違います。
※取材は11月11日の運行で行いました。

キハ40・47系のノスタルジー車両

スローライフ列車の旅は、オレンジとクリーム色の車体が目を惹くこの列車。
国鉄の時代から使われている歴史のあるディーゼル車です。
国鉄一般色編成1両と国鉄急行色編成2両の合計3両で走ります。
先頭車両にはスローライフ列車のヘッドマークがついています。
車内の様子です。全席指定席です。

旅はここから 津山駅出発!

スローライフ列車の旅は津山駅から始まります。ホームには、出発を待つ3両編成の列車。出発前からたくさんの乗客の皆さんが記念撮影をしていました。全席指定なので、席取りの心配がなく安心です。駅員さんに見送られつつ出発。

ちなみに津山駅は車両基地でもあるので、ホームから多くの電車が見られます。
駅から徒歩約10分の場所には津山まなびの鉄道館もあります。

美作滝尾駅

美作滝尾駅は、映画「男はつらいよ」のロケ地として有名です。駅には寅さんにちなんだ石碑やパネルがあり、ファンにはたまらないスポットです。
最近では乃木坂46の秋元真夏さんのミュージックビデオ撮影地としても利用されました。
昭和3年に建てられた木造駅舎は文化庁「登録有形文化財」に登録されています。

※11/12の運行では地元のバンドによる「男はつらいよ」テーマソング演奏、獅子舞披露があったそうです。
この駅で最初の地元の方のおもてなし。地域の特産品や列車グッズの販売、ちらし寿司も販売されていました。

美作加茂駅

美作加茂駅では、タブレット交換の実演が行われました。タブレット交換は列車の安全運行のための昔ながらの方法で、運転手が次の区間の運転許可を示すタブレット(輪っかのようなもの)を受け取ります。今ではなかなか見られない貴重なシーンに、みなさんカメラを向けていました。
地元のおもてなしでは、うどんや焼き鳥、ビーフジャーキー、パウンドケーキなどグルメが充実。何かを購入したら、地元 加茂の特産品があたるくじ引きができます。残念ながらあたりませんでした。
ホームに設けられた飲食スペースで、列車を眺めながら眺めながら地元グルメをいただきました。

美作河井駅

美作河井駅では、地元産の新鮮な野菜や草もち、おこわ、焼き菓子などの特産品がズラリ。
ここではサツマイモのスティックや、地元阿波地区のりんごを使ったアップルパイをいただきました。
軌道自転車の運転体験ができました。
各駅では地元のみなさんで見送りがあります。列車内のお客さんも手を振ります。

ちょっとだけ停車した駅も

津山駅から美作河井駅間では短時間の停車の駅もありました。
はじめの停車駅、津山東駅では約10分間の短い停車。
高野駅では昭和のポスターや家電が展示されていました。

那岐駅

鳥取県智頭町にある那岐駅。最終の地元おもてなしがある駅です。
那岐駅で下車せずに智頭駅まで行くこともできます。(別途運賃必要)
ここでは鳥取名物のカニ汁を味わいました。たった150円!
ホームに続く駅舎の階段の雰囲気がいい感じです。

復路:津山駅へ

那岐駅でのおもてなしを楽しんでいる間に、智頭駅までいって折り返してきたスローライフ列車に再び乗って津山駅へ。帰路では各駅で短い停車をしながら、行きの旅を振り返ります。
美作加茂駅では地元の人たちがお見送りをしてくれました。

みまさかスローライフ列車 乗車情報

津山駅~那岐駅間は全車指定席。
運賃:乗車区間の普通運賃と、片道大人530円、子ども260円の指定席券が必要。
※往復する場合は、復路の指定席券も必要です。
チケット販売:JRの主な駅や旅行会社
運行日:2023年は春(5月)と秋(11月)各2日間運行されました。
運行時刻(2023年秋の場合):
   往路 津山駅(11:48発)〜那岐駅(14:26着)
   復路 那岐駅(15:02発)〜津山駅(16:17着)

2024年以降の運行については、まだ決定していません。来年も運行されることを期待しつつ、気になる方は随時情報をチェックしてみてください。2023年の場合は、運行情報・チケット情報は運行日の約1〜2ヶ月前に公開されました。
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