倉敷美観地区の建築を歩いて巡る日帰りコース
- 所要時間: 1日コース
- 主な移動手段: 徒歩
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1
倉敷市立美術館
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倉敷市庁舎として建設後、1983年に美術館として再生されました。
この建物はコンクリートの打放し方式が採用されており、「縄文的伝統のコンクリートによる表現」との丹下氏の言葉にもあるように、素朴さの中にも雄大なスケールを感じさせられます。
エントランスホールは高さ10mを超える吹抜け空間となっており、今でもこの建物の見どころのひとつとなっています。
建築家/完成年:丹下健三/1960年
見学・撮影について:展示室は撮影不可
約5分
2
倉敷国際ホテル
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大原美術館に隣接するホテル。
倉敷の伝統的な街並みに溶け込むように和と洋の融合を意図して設計されているほか、美観地区から直接見えないよう、階数を抑えた5階建てとなっており、ランドスケープにも配慮されています。
世界的巨匠・棟方志功が手がけた世界最大の木板画※が吹き抜けに展示されており、1階ロビーや2・3階の休憩フロアからも鑑賞することができます。
※棟方氏は「版画」ではなく「板画」という字を用います。これは、板が持って生まれた性質を大事に扱い、木の魂を直に生み出さなければならないと考え、板の声を聞くということで、「板」という字を使うことにしました。
建築家/完成年:浦辺鎮太郎/1963年
見学・撮影について:館内見学可能(フロントまでお声がけください)
約3分
3
大原美術館
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設計者の薬師寺主計は、設立者である大原孫三郎が社長を務める倉敷絹織株式会社に入り、大原の片腕として同社や大原家が関係する数多くの建築物を手がけました。
玄関の巨大な柱は、一見大理石に見えますが実は鉄筋コンクリート造で、石の粉をモルタルに混ぜており、左官技術によって施されています。
建築家/完成年:薬師寺主計/1930年・分館 浦辺鎮太郎/1961年
見学・撮影について:館内撮影不可
約1分
4
有隣荘
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大原孫三郎が家族で住むために建てた大原家の旧別邸。「緑御殿」とも呼ばれることでも有名な艶やかな緑色の瓦は、独特な釉薬が使われており、泉州堺の瓦職人に特別注文したものです。
建築家/完成年:薬師寺主計/1928年
見学・撮影について:外観のみ見学可能(年に春秋2回特別展示室として公開)
約1分
5
旧中国銀行倉敷本町出張所
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第一合同銀行の倉敷支店として大正11年(1922)に竣工したルネサンス風の建物。大原美術館や有隣荘など、大原家関連の建物の多くに関わった総社市出身の建築家、薬師寺主計が設計しました。鉄筋コンクリート造の2階建で、アーチ窓上部のステンドグラス、独特なドリス式コラム、3連アーチのドーマー窓が特徴的です。現在は営業されていないため、外観のみ見学可能な国登録有形文化財です。
大原美術館が新しい展示施設「児島虎次郎記念館」として整備を進めています。2025年4月3日のグランドオープンの予定です。
建築家/完成年:薬師寺主計/1922年
見学・撮影について:外観のみ見学可能
約1分
6
倉敷公民館
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ホールを中心とした近代的な公民施設。軒高を抑えて設計されているほか、外壁は白壁と小さな窓、倉敷格子、貼瓦などで倉敷美観地区の伝統的な街並みを意識して建てられました。
固定席387席の大ホールは講演会に、展示室は美術・工芸などの展示に適しています。
建築家/完成年:浦辺鎮太郎/1969年
見学・撮影について:館内見学可能
7
倉敷アイビースクエア
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倉敷紡績所(現クラボウ)の本社工場をホテルなどの複合施設として回収されたもので、工場棟のコンバーション(用途変換)の先駆けとも言える建物です。
工場時代に温度管理のために植えられた蔦は、アイビースクエアの象徴となっています。
煉瓦建築など紡績工場の建物を活かした施設が並ぶ敷地には明治の近代化遺産が保存利用され、時の流れを感じることができます。
建築家/完成年:浦辺鎮太郎/1974年
見学・撮影について:館内見学可能
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