桃太郎&温羅 知れば知るほど惹き込まれる!『温羅伝説』をめぐる旅

昔話「桃太郎」のルーツとされる『温羅伝説』。その縁の地が点在する吉備地方のスポットを伝説とあわせて紹介します。
掲載日:2017年07月26日
  • ライター:おか旅編集部
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鬼ノ城(きのじょう)(総社市)

温羅が築いたとされる、標高約400mの場所にある山城です。戦いに敗れ異国から流れ着いた王子・温羅はこの城に住んで貢物や婦女子を略奪し、人々に恐れられたと言い伝えられています。また、温羅によって製鉄技術が伝えられたとされ、鬼ノ城のふもとにある阿曽地区では古くから鋳物生産が行われていました。

吉備津神社(岡山市)

桃太郎のモデルといわれる吉備津彦命を祀る神社です。刎ねられてなお唸り声を上げ続けた温羅の首を埋めたと伝わる御釜殿があり、そこでは釜の音で吉凶を占う「鳴釜神事」が行われています。この神事に仕える女性は「阿曽女(あぞめ)」と呼ばれ、温羅の妻であった阿曽媛(あそひめ)の郷の女性が代々奉仕しています。

矢喰宮(やぐいのみや)(岡山市)

吉備津彦が射た矢と、鬼ノ城から温羅が投げた石が空中でぶつかって落ちた場所にあるという社です。矢喰宮の境内には、4つの矢喰岩が残っています。

血吸川(ちすいがわ)(総社市)

吉備津彦との戦いで射られた温羅の片目から流れた血で赤く染まったと伝えられている川です。温羅はこの川へ鯉になって逃げたと伝わっています。

鯉喰神社(こいくいじんじゃ)(倉敷市)

傷を負った温羅が鯉に姿を変えて川に逃げたのを吉備津彦が鵜に姿を変えて捕食したという伝承が残っており、それを祀るために建てられた神社です。
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