1.橘香堂 倉敷名物「登録商標・むらすヾめ」
登録商標・元祖「むらすヾめ」の大きな看板が目印です。お店の外からも、職人さんが「むらすヾめ」を焼いている様子をご覧いただけます。
倉敷名物 元祖「むらすヾめ」橘香堂 美観地区店での実演
明治十年(1877年)に、橘香堂初代吉本代吉が、倉敷に名物菓子をと模索するうちに、この編み笠の形と、稲穂の黄金色からヒントを得て創製したのが「むらすゞめ」です。郷土の先覚者・倉敷町長、林孚一翁(はやしふいちおう)が、その菓子の形と色から群がる雀…「むらすゞめ」と命名されました。以来、倉敷の代表銘菓として、広く全国に親しまれています。
この後、「むらすゞめ風アイスクレープ」の白桃味(限定品)もいただきました。
喫茶コーナーも和風で良い雰囲気です。
自分で焼いた出来立ての「むらすゞめ」を店内でいただくのも良いですし、お持ち帰りの包装もしていただけます。
愛媛県より、日帰りツアーで来店されていた4名のご一行様を取材させていただきました。
「ジャンボむらすヾめ」の手焼き体験
「むらすゞめ」・「栗まん」・「詰合わせ」などのコーナーです。「むらすゞめ」は縦に4個づつ真空包装されており、仕切りと脱酸素剤も入っています。個包装もされていますので、手でも食べやすいです。
用途に応じた数量の箱がありますので、選びましょう。なお、試食もあります。
橘香堂のお菓子は、残念ながら岡山県内でしか販売されておりません。岡山県外からお越しになられた方が、ご家族や職場へのお土産にとお買い求め頂き、気に入って頂いてもお近くにご購入頂けるお店がありませんが、橘香堂公式サイトより、注文できます。
2.藤戸饅頭本舗 藤戸まんぢゅう
源平合戦の古戦場として知られる史跡・藤戸の渡し。源平盛衰記によると、源平両軍が対戦した寿永三年(1184年)、この辺りは一面海であった。
源氏の将・佐々木盛綱は、村人の案内で藤戸の浅瀬を馬で渡り、平家の虚を衝いて大勝。
しかし、作戦の秘匿上、この村人を斬り捨てた。村人の霊を永さめる供養が藤戸寺で行われ、近くの民家からまんじゅうが供えられた。これが、「藤戸まんぢゅう」の起源だと伝えられています。
その後、「藤戸まんぢゅう」は元禄時代頃まで藤戸寺の境内の茶店で売られ、多くの人びとに親しまれていたまんぢゅうでした。
江戸時代になると、まんぢゅう小屋で「藤戸まんぢゅう」を売るようになり、その後の万延元年(1860年)に現在の地(注:現在の本店の場所)に藤戸饅頭本舗として店を構えました。
そんな歴史深い藤戸まんぢゅうは、先祖代々変わらない味を受け継ぎ、倉敷銘菓として多くのお客様にご愛顧を賜っております。」
(藤戸まんぢゅう公式サイトより)
「藤戸まんぢゅう」の薄皮の模様は、個々に異なっていますので、備前焼のような景色として眺めましょう。口に入れると、上品な甘さが拡がります。
「倉敷市 市長公室 くらしき情報発信課」提供のクラシキ文華 公式サイトでは、藤戸饅頭本舗を詳しく紹介されています。
ライターは、懐かしい「竹の皮包み」(10個入)を購入しておみやげにします。
直営店舗は本店と串田店ですが、岡山県内のデパート・スーパー・高速道路サービスエリア・JRのお店などで購入できます。
また、とっとり・おかやま新橋館 (東京都港区新橋1-11-7 新橋センタープレイス1F TEL:03-6280-6474 [金・土曜日のみ販売、数に限りがあり。])でも、購入できます。
写真の右側の裏口を出たところには、「沙羅双樹(ナツツバキ)」の木があります。毎年、6月の中旬~下旬頃に白い花を付けます。
藤戸寺は平家物語・藤戸の合戦に由来するお寺で、毎年6月下旬頃に4日間限定で「沙羅の花を観る会」が開催されます。
なお、藤戸寺のすぐ近くに、歴史を感じる「藤戸饅頭本舗 本店」がありますので、併せてご覧ください。
3~4.良寛庵ひらい 良寛てまり・こげまん
本店は、良寛和尚(りょうかんおしょう)ゆかりの円通寺のある倉敷市玉島にあります。
【笹沖店】
所在地:岡山県倉敷市笹沖字西用水外1-7
TEL:086-421-2190
営業時間: 9:00~19:00
休店日:不定休
写真は山盛りの「良寛てまり」です。1個から購入出来て、店内の8席ある「お茶スペース」でいただくこともできます。
「子供の純真な心こそが誠の仏の心」と解釈し、生涯修行を貫かれたという良寛和尚。そんな良寛さんが子供たちと遊び興じた「手毬」(てまり)に見立てた薯蕷万頭(じょうよまんじゅう)が、「良寛てまり」です。皮に使用する米粉は地元岡山県産にこだわり、地元に根差した和菓子作りを心掛けておられます。
香ばしい皮と、やさしい甘さのこし餡が相性ぴったりの組み合わせです。
お茶だけでなく、紅茶や珈琲と合わせるのもおすすめです。
ご紹介できないたくさんの種類の和菓子・洋菓子がありますので、ぜひ、お店でご覧ください。
時々、来られるというお客様は、「お店が明るくて、お店の方々の笑顔や対応が素晴らしい。」と言われていました。
【あとがき】
ライターが好きな3店・4種類の個性のあるお饅頭をご紹介いたしました。機会がありましたら、お店で食べてみてください。お気に入りがありましたら、倉敷土産としてお世話になっている方にも差し上げてくださいね!
1分35秒の映像ですので、Wi-Fi環境でご覧ください。