見事な大名庭園「近水園」
園内の池泉に浮かぶ鶴島と亀島は、藩主の長寿と繁栄を願って作られたもの。
春は桜、秋は紅葉と季節によって様々な表情を見せる見事な庭園ながら、近所の子どもたちが楽しそうに遊ぶ様子も見られ、開けた印象があります。
白樺派の歌人、「木下利玄」の生家
足守藩時代最後の藩主を父にもつ歌人であり、白樺派の中心作家として活躍。明治・大正の文学史に大きな影響を与えました。
荒壁の長屋門風の建物は、藩政期から続く木下家の残務整理のため、大正時代に建てられたものだそう。
入り口右の土蔵の中からは豊臣秀吉、秀次の関白叙任状や、秀吉直筆の古文書など、貴重な資料が発見されて大きな話題となったことも。
これが武士の家…!「旧足守藩侍屋敷」
江戸時代に2万5千石を有した足守藩。その国家老を務めた杉原家の居宅でした。家老屋敷の佇まいが完全に近い形で伝えてられていて、この種の武家屋敷としては県下唯一の貴重なもの。
白壁の長屋門と土壁に囲まれた屋敷。そして母屋の正面には唐破風の屋根を構えた玄関を設け、家老屋敷としての威厳を備えています。
飾られている「鶴雲」の書は、足守藩第11代藩主の直筆なんだとか!
実際の商家をリノベした「備中足守まちなみ館」
古い商家が多数残っており、観光情報センターとして活用されている「備中足守まちなみ館」も、商家をリノベーションした建物です。格子窓、虫籠窓などがかつての雰囲気を再現しています。町歩きのチラシなどもこちらで手に入りますよ。
※写真は2019年の雛めぐり時期に撮影したため、雛人形が展示されています。
圧巻の大きさ!旧足守商家「藤田千年治邸」
この地で醤油製造業を始めた創始者・藤田千年治を始め、代々の当主がその名を引き継いできたんだとか。中には往時の醤油工場の様子が再現され、足守のかつての商家の様子を伝える展示も行われています。
ランチならここで決まり「洪庵茶屋」
足守プラザの敷地内にあり、立地は抜群。さらに品数豊富でリーズナブルなお昼のセットメニューに驚き!こんなにいろんなおかずに、うどん、旬であれば足守名物のメロンまでいただけて930円なんて…。一品ひとしな、丁寧に作られた優しい味わいに幸せを感じます。他にもガッツリ系の料理、またカフェメニューも充実していますよ。
陶芸や木工、手作り体験の宝庫「足守プラザ」
少し歩いて「緒方洪庵誕生地」まで
足守が誇る文化人のもう一人、それは蘭学者の緒方洪庵です。「武士になれ」と言う父に背き、蘭方医を目指して足守を出た洪庵。その後、蘭学塾「適塾」を開き、日本の西洋医学普及の基礎を構築。幕末・維新のリーダーを育てた偉業を称え、石碑と像が建てられています。
江戸時代に思いを馳せつつ歴史散歩
車を充分に停められる駐車場があり、歴史散歩するのにぴったりな町ですよ。