祝!日本遺産認定!!「一輪の綿花から始まる倉敷物語」の見どころ12選

平成29年4月28日、新たに「日本遺産」に認定された「一輪の綿花から始まる倉敷物語 ~和と洋が織りなす繊維のまち~」のストーリーと歴史文化を感じることができる見どころをピックアップ。
掲載日:2017年06月09日
  • ライター:おか旅編集部
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倉敷川畔伝統的建造物群保存地区(倉敷美観地区)

江戸時代、幕府の直轄地「天領」となった倉敷は、水運を利用した物資の集積地として栄え、倉敷川沿いには、白壁の土蔵や商家が建ち並ぶ町並みが形成されていきます。江戸中期以降は、塩分が多く米が作れない干拓地で、綿やイ草などの換金作物が盛んに生産されるようになり、倉敷の繊維業が発展するきっかけとなります。倉敷美観地区には、今もなお、往時を偲ぶ景観が保存され、国内外の観光客を魅了し続けています。

旧大原家住宅

倉敷の発展に大きく貢献した大原家の旧宅。主屋をはじめとする10棟と宅地が、国の重要文化財に指定されています。(外観のみ見学可)

有隣荘(ゆうりんそう)

大原孫三郎が病弱な妻のために建てた大原家の別邸。別名「緑御殿」とも呼ばれ、緑色の瓦とオレンジ色の壁が目を引きます。(特別公開日以外は非公開)

旧中国銀行倉敷本町支店

倉敷の礎を築いた実業家、大原孫三郎が頭取を務めた旧第一合同銀行の倉敷支店。大正時代に薬師寺主計の設計により建てられた倉敷を代表する洋風建築のひとつ。国の登録有形文化財にもなっており、2015年、中国銀行から大原美術館へ寄贈されています。

大原美術館

大原孫三郎が昭和5年に設立した日本最初の私立西洋美術館。エル・グレコ、モネ、ゴーギャンをはじめとする世界の名画からオリエントや東洋工芸、現代美術までを収蔵する人気の美術館。

倉敷アイビースクエア

明治時代、旧代官所跡地に建てられた倉敷紡績所の工場跡をリノベートした複合観光交流施設。蔦(アイビー)が絡まる赤レンガが目を引く敷地内には、倉紡記念館やホテル、各種体験ができる施設、ショップがあります。夏期にはビアガーデンも行われます。

楠戸家住宅(くすどけじゅうたく)

倉敷市東町にある「はしまや」の屋号を持つ明治2年創業の呉服店。時代劇に出てきそうな看板とのれんが目を引きます。毎年6月上旬頃、中庭に咲く樹齢250年のさつきの大木が期間限定で一般公開されます。(2017年は6月2日~5日)

素隠居(すいんきょ)

江戸時代、年を取り秋祭りに参加できない老人が面を作らせ、代わりに参加させたことに始まります。阿智神社の春秋の大祭の時などに現れ、爺(じじ)と媼(ばば)の面をかぶった素隠居の持つ「渋団扇」(しぶうちわ)で頭を叩かれると、健康になるとか、賢くなると言われています。もし出会ったら逃げないで頭を叩いてもらいましょう。(笑)

高梁川東西用水取排水施設(酒津樋門)

高梁川からの農業用水の取配水施設として、大正時代に完成した石張り、鉄筋コンクリート造りの樋門は、国内最大級の規模を誇ります。2016年、国の重要文化財にも指定されました。夏になると、市内の子供たちの水遊びスポットとしても親しまれていて、その光景はまるで天然の流水プールのようです。

旧柚木家住宅(西爽亭)

玉島地区にある江戸時代中期の庄屋建築の様式を残す建物で、国の有形登録文化財に指定されています。円通寺周辺では、倉敷の繊維業を支えた備中綿を通じて地域のPRを図るため、NPO法人備中玉島観光ガイド協会による綿花栽培が行われています。

むかし下津井回船問屋

下津井地区にあり、江戸時代中期から明治にかけて、北前船の寄港地として栄えた下津井の歴史や文化を知ることができる施設。入館無料で、館内には、地元の新鮮な魚介類が味わえる食事処や海産物などのお土産ショップも。

繊維製品(児島ジーンズストリートほか)

江戸時代の綿花栽培を基礎に生産が始まった倉敷の繊維製品。「国産ジーンズ発祥の地」児島のジーンズをはじめ、学生服、帆布(はんぷ)、畳縁(たたみべり)は、国内トップのシェアを誇ります。倉敷に来たなら、旅のお土産にハイクオリティの繊維製品はいかが?

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