笠岡港から出発!瀬戸内海を満喫
およそ1時間、瀬戸内海の潮風を感じながら船旅を楽しみましょう!
私のおすすめは豊浦港で降りること。
レンタサイクルも行っているストーンミュージアムK's LABOの近くだからです。
※バイクを乗せられる船は一部なので、ツーリング目的の方は要注意です。
K's LABO
2017年11月、鳴本石材株式会社が「北木島の石材業を広め発展させてきた先人たちの苦労・想いを広めていきたい。そして未来に繋げていきたい」と、かつての石工場を改装してオープンした複合施設です。
恐竜のオブジェが目印です。
「リサーチャー」と呼ばれる、施設を案内してくださる方が、解説をしてくださいました。
北木島の石は、大阪城、日本銀行本店、靖国神社などで、江戸時代以降、重要な建築に広く使用されていたそう。当時の採掘や、出航の様子がわかる写真は必見です!
昔はたくさんの人が北木島で石材業に従事しており、最盛期、島の人口は約7,000人(今は800人ほど)。
その繁栄ぶりは想像以上だとわかりました。まさに「石の島」!
レンタサイクルや、マリンレジャー用品の貸し出しも行っています。
みんなでお互いに団結し、たくましく明るく生きている、北木島の今昔をイメージして作られたそう。
絶景! 北木の桂林
そびえ立つむき出しの山と、静かな湖が、確かに中国の景勝地、桂林のよう!
こちらは石の採掘が行われていた丁場跡に、雨水が溜まってできた風景なのだそうです。
ところどころ、作業に使われていたと思われる梯子も残っています。
石積みアート! 北木のベニス
石積みの壁と、小さな船が並ぶ船着き場が、まるでイタリア・ベニスの運河のよう!
石材を加工する際に出る捨石が密に並ぶ壁は、まるでアートです。器用な職人技!
靖国神社に行けたかもしれない「残念石」
その時、予備として採り出し、持ち運ばれなかった石が、なんと「残念石」という名前で今も北木島に残っています。
石の上には無造作にいろんなものが置かれ、すっかり日常になじんでいました。
「靖国神社の鳥居になれたかもしれないのに…残念!」と、「残念石」は思っているかもしれません。
現役で稼働する鶴田石材
数少ない現役稼働中の石丁場、鶴田石材株式会社では、事前予約制で火曜日と土曜日に日帰りツアーを開催しており、採掘現場の見学をすることができます。
切り出し中の山をじっくり見ることができます。
スタッフの方の臨場感ある解説で、現在の石丁場の作業についても詳しく知ることができます。
<日帰りツアーのお申込み窓口>
井笠観光株式会社 0120-23-1805
おもしろい石を探してみよう
有名なメビウスの輪や、「石の聖」と呼ばれる畑中平之烝氏の石像、草で覆われつつあるカエルやカッパの石など。
また、石工場跡や、レトロな建物、ふつうの生活道にも、瀬戸内海の絶景をバックに石が無造作に置かれていて、独特の景観があります。