カブライダーこばんが行く!Vol.5 大迫力!石の島「北木島」で巡るおすすめスポット7選

岡山県南西部、大小31の島々から成る笠岡諸島の中で、一番大きな島、北木島。お笑い芸人、千鳥・大悟さんの故郷としても話題です。
北木島は日本有数の石材産地であり、最盛期には石を採掘する丁場が127ヵ所もあったそうです。
今回は、採掘跡や、道の脇にある様々な石など、「まさに石の島!」というおすすめスポットをご紹介します!
私は愛車のカブで行きましたが、移動はレンタサイクルもおすすめです。自転車は、島内の施設や一部のフェリー(金風呂フェリー)で借りることができます。
掲載日:2018年07月06日
  • ライター:m.k
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笠岡港から出発!瀬戸内海を満喫

笠岡市にある笠岡諸島旅客ターミナル「みなとこばなし」または伏越港から船が出ています。
およそ1時間、瀬戸内海の潮風を感じながら船旅を楽しみましょう!
北木島には豊浦港、金風呂港、北木島港(大浦港)、3つの港があるので、行き先を確認しておきましょう。
私のおすすめは豊浦港で降りること。
レンタサイクルも行っているストーンミュージアムK's LABOの近くだからです。

※バイクを乗せられる船は一部なので、ツーリング目的の方は要注意です。

K's LABO

北木島に着いて、まず見学してほしいのが、K's LABO。豊浦港の近くにあります。
2017年11月、鳴本石材株式会社が「北木島の石材業を広め発展させてきた先人たちの苦労・想いを広めていきたい。そして未来に繋げていきたい」と、かつての石工場を改装してオープンした複合施設です。
恐竜のオブジェが目印です。
ストーンミュージアムでは、入場料600円で、北木島の石の歴史を、写真や資料、動画から学べます。
「リサーチャー」と呼ばれる、施設を案内してくださる方が、解説をしてくださいました。
北木島の石は、大阪城、日本銀行本店、靖国神社などで、江戸時代以降、重要な建築に広く使用されていたそう。当時の採掘や、出航の様子がわかる写真は必見です!
昔はたくさんの人が北木島で石材業に従事しており、最盛期、島の人口は約7,000人(今は800人ほど)。
その繁栄ぶりは想像以上だとわかりました。まさに「石の島」!
北木島には今でもそんな歴史が垣間見えるスポットが多く残っているので、こちらで北木島について学んでから、町を探索すると旅の楽しさが倍増すると思います。
また、K's LABOには石のお土産屋さんや、海を見渡すカフェもあります。島カレーは要予約です。
レンタサイクルや、マリンレジャー用品の貸し出しも行っています。
入り口にあるこの「WIND SWEPT」(吹きさらし)という作品は、アメリカ在住のアーティスト、ジェシーさんが、北木島に滞在し、北木島の石で作られたものです。
みんなでお互いに団結し、たくましく明るく生きている、北木島の今昔をイメージして作られたそう。

絶景! 北木の桂林

K's LABOのリサーチャー井手さんから、「北木の桂林」と呼ばれる場所があると教えていただきました。
そびえ立つむき出しの山と、静かな湖が、確かに中国の景勝地、桂林のよう!
こちらは石の採掘が行われていた丁場跡に、雨水が溜まってできた風景なのだそうです。
ところどころ、作業に使われていたと思われる梯子も残っています。

石積みアート! 北木のベニス

「北木の桂林」のあとは、「北木のベニス」もあるんだよと教えていただきました。
石積みの壁と、小さな船が並ぶ船着き場が、まるでイタリア・ベニスの運河のよう!
石材を加工する際に出る捨石が密に並ぶ壁は、まるでアートです。器用な職人技!

靖国神社に行けたかもしれない「残念石」

昭和初期、靖国神社の大鳥居として、巨大な石が北木島から東京へ運ばれて行きました。
その時、予備として採り出し、持ち運ばれなかった石が、なんと「残念石」という名前で今も北木島に残っています。
石の上には無造作にいろんなものが置かれ、すっかり日常になじんでいました。
「靖国神社の鳥居になれたかもしれないのに…残念!」と、「残念石」は思っているかもしれません。

現役で稼働する鶴田石材

最盛期には127ヵ所あった石を採掘する石丁場は、現在、島内に2ヵ所のみとなっています。
数少ない現役稼働中の石丁場、鶴田石材株式会社では、事前予約制で火曜日と土曜日に日帰りツアーを開催しており、採掘現場の見学をすることができます。
2017年4月に完成したという「石切の渓谷展望台」は、高さ約60m、大迫力!(高所恐怖症の方は要注意!)
切り出し中の山をじっくり見ることができます。
スタッフの方の臨場感ある解説で、現在の石丁場の作業についても詳しく知ることができます。

<日帰りツアーのお申込み窓口>
井笠観光株式会社 0120-23-1805

おもしろい石を探してみよう

島内にはほかにも、いたるところに石のフォトスポットがあります。
有名なメビウスの輪や、「石の聖」と呼ばれる畑中平之烝氏の石像、草で覆われつつあるカエルやカッパの石など。
また、石工場跡や、レトロな建物、ふつうの生活道にも、瀬戸内海の絶景をバックに石が無造作に置かれていて、独特の景観があります。
のんびり巡って、あなたのお気に入りのフォトスポットを探してみませんか?
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