無料で遣唐使コスプレ!桜咲く「まきび公園」でロケーション撮影を満喫してきた

倉敷市真備(まび)町の町名は戦後の六町村合併の際、郷土が生んだ歴史上の人物、吉備真備(きびのまきび)にちなんで付けられました。その由来となった吉備真備のルーツを訪ねて、真備町にある「まきび公園」に行ってきました。公園内の「まきび記念館」では、本格的な生地で作られた遣唐使の衣装を無料でレンタルしています。今回、桜満開の時期の美しい庭園で遣唐使姿でのロケーション撮影を楽しんできました。
掲載日:2024年04月11日
  • ライター:高杉郁子
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「まきび公園」とは?

吉備真備は奈良時代の政治家であり、学者でもありました。23歳の時に遣唐使の留学生に選ばれて唐(中国)に渡って17年間唐の文化を学びました。その後、遣唐使として再度唐に渡り、日中交流に貢献しました。「まきび公園」は1986年(昭和61年)5月、中国の西安市に吉備真備記念碑が建立されたのを記念して、また郷土の偉人を顕彰し後世に伝えるため開園した公園です。ちなみに、似た名前の「吉備真備公園」は隣の矢掛町にあります。

【まきび公園】
所在地:岡山県倉敷市真備町箭田3652-1
 

異国情緒漂う「まきび記念館」

まきび公園内にある「まきび記念館」は吉備真備の業績をたたえ、資料などが収集展示されている場所。外観の四隅が跳ね上がった屋根、朱赤の柱など、中国情緒漂う建物です。

【まきび記念館】
所在地:岡山県倉敷市真備町箭田3652-1
TEL:086-698-7612
開館時間:10:00~16:00
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始、夏季休業あり
入場料:無料(遣唐使衣装レンタルも無料)

展示室

遣唐使は、7世紀から9世紀にかけて唐に派遣されました。そのうちの一人、吉備真備は唐で学んだ儀式関係の書物をはじめ、音楽書や楽器、暦、武器など多くの文物を持ち帰り、朝廷に献上し、日本の政治や文化に大きな影響を与えました。展示室では、分かりやすく吉備真備の功績を展示してあります。

遣唐使の衣装が無料レンタルできる

「まきび記念館」で本格的な生地で作られている遣唐使の衣装を無料レンタルできると聞いて、早速お借りすることにしました。着てきた洋服の上にはおって腰ひもで固定するタイプなので気軽に体験できました。着付けはスタッフの方が手伝ってくださいます。衣装は5着あり、帽子や小道具もありますが、靴は自分の靴を履きます。一緒に体験したお友達に撮影してもらいました。

雰囲気ある館内で撮影

中国の雰囲気が漂う椅子に座って屏風の前で撮影ができます。雨の日は館内でも楽しめそうです。

桜が満開の公園で撮影

訪問した日は園内の桜が満開を迎え、とてもきれいでした。(2024年4月5日撮影)

円形の開窓にて撮影

中国風の円形の開窓で桜をバックに撮影。ここはきっと、人気の撮影ポイントに違いありません。

中国らしい門と六角亭

円形の開窓から見える六角亭に、中国庭園らしさが感じられます。

六角亭のある庭園で撮影

中国庭園らしい六角亭の周りは、ちょうどお花見でにぎわっていました。

庭園でパンダに遭遇!

庭園のあちこちにかわいらしいパンダをはじめ、竜の置物が鎮座しています。

吉備真備の菩提寺「吉備寺」

「吉備寺」は吉備真備の菩提寺です。「まきび公園」や「吉備寺」の北側にある県下三大巨石古墳のひとつ、箭田大塚(やたおおつか)古墳の出土品や、国の重要文化財に指定される飛鳥時代の瓦、当時の遺物などが保存されています。境内にはここが古代寺院であったことを示す礎石があり、吉備真備の親である下道(しもつみち)氏の仏教への思いが残されています。

買い物や軽食も楽しめる「たけのこ茶屋」

「まきび公園」の駐車場に隣接する「たけのこ茶屋」。真備町がたけのこの産地であることから、シーズンにはたけのこも販売され、竹を使った雑貨もたくさん扱っています。庭園を眺めながら、うどんや蕎麦などの軽食やドリンクをいただくこともできます。

とれたて地元野菜や果物も

店内には、地元でとれた野菜や果物が並んでいました。お手頃価格で新鮮でおいしい野菜や果物が買えるのも魅力です。

【たけのこ茶屋】
所在地:岡山県倉敷市真備町箭田3652-1
TEL:086-698-1514
開館時間:10:00~16:00
休業日:月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始、夏季休業あり
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