夢二郷土美術館とは
2007年からずっと、ミシュランのガイドブックで一つ星を獲得しているんですよ。
日本三名園である岡山後楽園のすぐそばですので、観光の際にはぜひ訪れてみてください。
赤レンガの建物と風見鶏の外観が大正ロマンを醸し出していますね。
かわいさにほっこりしながら入館します。
【夢二郷土美術館本館】
所在地:岡山県岡山市中区浜2-1-32
TEL:086-271-1000
営業時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
定休日:月曜日(祝日の場合は翌日)、12月28日~1月1日
料金:大人800円、中・高・大学生400円、小学生300円
駐車場:乗用車10台・大型バス2台
竹久夢二とは
当時、若者を中心に人気を博し流行を作り出した竹久夢二は、その大衆文化を現在に伝えてくれています。
そして今なお「夢二さん」と呼ばれて多くの人に慕われ続けているのです。
その詩心を絵にも転化させていったのでしょう。絵を描くだけでなく本の装丁やデザイン、文字のレタリングなど様々な才能を発揮したマルチアーティストなのです。
色使いや配置など、今見ても洗練されていておしゃれですよね。
お庭番頭猫「黑の助」
現在、夢二郷土美術館のお庭番頭を勤めています。
2016年の夢二さん命日の数日前、美術館の前で車に轢かれそうになっていたところを職員さんに保護されたそうです。あたかも夢二作品から出てきたようですね。
(写真提供:夢二郷土美術館)
「黑の助の部屋」展示コーナー
水戸岡鋭治さんは、「ななつ星 in 九州」などの観光車両デザインで有名です。水戸岡さんデザインの黑の助くんもかわいいですよね。
壁に掛けられた黑の助くんのアートは一点物!
いつでも会えるわけでないので会えたらラッキーです。
黑の助くんの出勤日は、当日Instagramに投稿されますのでチェックしてみてくださいね。
(写真提供:夢二郷土美術館)
黒猫作品
私の中で「夢二さんといえば」のイメージは、こちらの《黒猫を抱く女》のような黒猫を抱いた美人画でした。
女性と猫のしなやかな魅力が見事に表現されています。
こちらの黒猫が、黑の助くんとそっくりです。黒猫に赤いリボンという組み合わせがスタイリッシュ。
夢二黑の助バス ※現在は運行していません
大変残念ながら現在は定期運行しておりませんが、直近では2023年9月に特別運行されました。
いつかまた運行してくれると嬉しいなぁ。
(過去写真)
なんと電光掲示板も「つぎ・とまるニャ~」。
(過去写真)
かわいい…もう、ほんとかわいい…目じりが下がります。
(写真提供:夢二郷土美術館)
ミュージアムショップ&カフェ「art café 夢二」
猫ちゃん好き、黑の助ファンにはたまりません。
夢二さんの絵やデザイン、そして黑の助のパッケージもあります。
岡山県高梁市の高梁紅茶ですので、岡山土産にぴったり!
カフェメニュー
おすすめは、「シェフ特製 欧風 白桃チャツネの千屋牛カレーライスセット」と「シェフ特製 千屋牛ハッシュ・ド・ビーフセット」。
岡山の食材を使った地産地消メニューですので、岡山来訪の思い出にぜひどうぞ。
岡山出身デザイナーのお二人が時を超えて合作とは素敵ですね。
床の市松模様は、水戸岡さんらしいデザインですね。
現在開催中の企画展「松田基コレクションXIII:夢二名品展/特別公開 美しき女性たち」
松田基さんはこの美術館の創設者で初代館長、そして両備グループの元代表で、「岡山出身の夢二さんの作品を岡山に里帰りさせたい」という想いで作品を蒐集されたそうです。
夢二さん自身も、故郷岡山を作品に残しています。お二方とも、岡山愛が溢れていますね。
こちらは屏風の左隻《こたつ》で、ひとつ前に載せた写真にある右隻《一力》とセットになっています。夢二さんの作品では最大級の大きさです。
企画展「松田基コレクションXIII:夢二名品展/特別公開 美しき女性たち」の会期は、2024年3月10日(日)までです。
新発見・新収蔵《アマリリス》
なんと長年所在が不明だった《アマリリス》が昨年発見され、夢二郷土美術館所蔵となりました。
多くの作品を残した夢二ですが、油彩は約30点と少ないので貴重です。
現在はまだ一般公開されておらず、岡山では2024年9月7日(土)から公開されます。
待ち遠しいですね!
今年の大イベント「生誕140年 YUMEJI展 大正浪漫と新しい世界」展
「今年は夢二生誕140周年になり、全国巡回展も催されます。2024年9月7日から夢二郷土美術館と夢二生家記念館・少年山荘で開催される「生誕140年 YUMEJI展 大正浪漫と新しい世界」展では、新発見となる《アマリリス》など名品が展示されますので、この機会に、ぜひ竹久夢二にご注目ください」とおっしゃっていました。
おわりに
2024年は夢二さん生誕140周年。初公開の《アマリリス》も楽しみですね。
大正ロマンの雰囲気を味わいに、そしてかわいい黑の助くんに会いに、ぜひ夢二郷土美術館に足を運んでみてください。
(写真提供:夢二郷土美術館)