大原美術館の特別なモーニングツアーに参加! 世界的名画とモネの朝食を愉しむ朝のひととき

2022年7~9月に実施された、大型観光キャンペーン「岡山デスティネーションキャンペーン」に合わせて、大原美術館が倉敷国際ホテルと連携して企画した「プレミアムモーニングツアー~モネの朝食~」に参加してきました。
日曜日の開館前の午前8時から約1時間、特別解説委員さんの説明を聞きながら鑑賞し、作品の制作背景や特徴などを教わり、名画の世界観を堪能しました。その後、倉敷国際ホテルで、美食家だったというモネのレシピをもとに作られた、「睡蓮」をイメージしたモーニングコース「モネの朝食」を頂きました。名画を鑑賞し、モネの愛した世界観を愉しみ、芸術と食の秋を堪能できました。
※2022年10月9日(日)、11月20日(日)、12月4日(日)にも実施される予定です(要予約)。
掲載日:2022年10月05日
  • ライター:高杉郁子
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「プレミアムモーニングツアー~モネの朝食~」

朝8時に大原美術館の正門前に集合する「プレミアムモーニングツアー~モネの朝食~」に参加してきました。日曜日の開館前に約1時間行われるプレミアムなツアーです。美術館の入口で、特別解説員さんのご挨拶があった後、建物の説明、両脇のロダンの銅像の説明からツアーがスタートしました。

アマン=ジャンの絵画からスタート

最初は館内が少し暗く感じましたが、目が慣れてくると絵画がよく見えてきました。アマン=ジャンの絵画から巡ります。

ツアーの醍醐味

アマン=ジャンの絵の前で、この絵が描かれた時代背景、絵画の特徴、作家についてなど特別解説員さんの説明を聞き、その後ゆっくり自分で同じフロアの絵を見ました。

児島虎次郎『和服を着たベルギーの少女』

大原美術館をつくった大原孫三郎は、生涯にわたって画家・児島虎次郎を支援し、数回渡欧させました。虎次郎がそこで学んだ印象派の技法や、色彩表現などを見ることができます。

児島虎次郎『朝顔』

3枚の絵画から構成された、児島虎次郎『朝顔』は、光の使い方が見どころ。児島虎次郎の部屋では、時代によって作風が変化していく様子も見ることができて、鑑賞する楽しみが広がりました。

エル・グレコ『受胎告知』

一度は目にしたことがある、エル・グレコ『受胎告知』です。本物の絵画を前に、特別解説員さんから見どころを教えて頂き、実際に確認できます。目の前の絵画から広がる想像の世界が楽しかったです。

モネ『睡蓮』

今回のメインテーマ「モネの『睡蓮』」です。特別解説員さんからモネの世界観の説明を聞いた後、「少し離れて見てください」との案内で、少し下がって『睡蓮』を眺めてみました。不思議なことに、水面にモネの見た世界が見えてきました。大好きなモネの『睡蓮』がさらに大好きになった瞬間でした!!

モネの世界観

後ほど頂くことになっている、倉敷国際ホテルのモーニングコース料理のモチーフにもなっている作品です。

睡蓮がきれいでした

大原美術館の中庭には睡蓮がきれいに咲いていました。イエローやピンクの睡蓮が水面にうっすら映っていました。

【大原美術館】
所在地:倉敷市中央1-1-15
TEL:086-422-0005
営業時間:9:00~17:00
定休日:月曜日

倉敷国際ホテルへ移動

大原美術館での絵画鑑賞が終わり、モネの『睡蓮』の余韻が覚めぬまま、倉敷国際ホテルの担当の方のお出迎えで、秘密の通路を抜けると、ホテルの会場に着きました。真っ赤な絨毯が敷かれたお庭に、お客様から「わぁ~!!」と声があがりました。

モネの朝食より スペシャルモーニング 岡山県「桃」と倉敷「連島ごぼう」のスムージー

参加グループごとに席に案内されました。セッテングされたテーブルコーディネートがステキで、これから始まるモーニングコースにワクワクしました。
モネは美食家としても知られていて、お気に入りの調理方法を書き留めたノートが6冊もあるくらい食いしん坊さんだったそうです。今回の料理はモネのレシピを参考に作られているそうです。
岡山県産の「桃」とヨーグルトのスムージーは、さっぱりとした甘みで一気に飲めました。倉敷「連島ごぼう」とご飯と牛乳を煮て仕上げたスムージーは、身体にやさしく、ごぼうの香りと風味が感じられました。グラスの上のごぼうスティックも香ばしくて美味しかったです。

鴨のパテ・倉敷「藤原ファーム」の洋野菜サラダ添えて

モネは、手入れの行き届いた自宅の菜園でハーブや香辛料、野菜を育て、早朝から作業を行うことがあったそうです。そして、朝食に2時間かかることもあったそうです。新鮮なお野菜のサラダは、モネが自宅の菜園で採取したかのようなイメージでした。エディブルフラワーの白い金蓮花(キンレンカ)とリーフは、モネの絵画『睡蓮』を連想しました。プレートを真上から見ると、モネの『睡蓮』がそこに広がっていました。

ポタージュフォンタンジュ ジェノバ風パン&スコーン プルーンジャムと共に

睡蓮の水面をイメージするポタージュフォンタンジュは、朝のスープによく合う感じでした。ジェノバ風パンは、ほんのりとした甘みのあるパンケーキで、スコーンは小麦粉と塩でシンプルに作られていて、素材の美味しさが伝わってきました。バターとプルーンのジャムで頂きました。

晴れの国の「お日たま(卵)」を使ったリヨン風ポーチドエッグとボルドー風茸のソテー

モネは、自宅の庭で鶏を飼い、生みたての新鮮な卵を毎日頂いていたようです。モネのレシピは、潔く無駄を省いた軽い料理であるにもかかわらず、非常に滋味豊かで、「食材の新鮮さを大事にして最高のものを作り、すぐに味わう」という本当の贅沢が感じられます。

フルーツ 紅茶 はちみつクッキーを添えて

新鮮な季節のフルーツをデザートに頂きながら、「モネは毎日お庭で採れる季節のフルーツを食べながら何を考えていたんだろう?」、「お庭で採れる新鮮な蜂蜜を使ったクッキーも朝から食べていたの?」など想像が広がりました。美術館でモネの「睡蓮」の余韻に浸りながら、モネの愛した世界観に共感するモーニングコースは、ぜひお勧めです!

ホテル館内も美術館?

食後はホテルのロビーを通りエントランスに。ロビーで上を見上げると、吹き抜けの壁には棟方志功の版画が飾られていました。ホテル内もまるで美術館のようでした。

倉敷国際ホテル

倉敷駅の南、市役所通り沿いに位置する倉敷国際ホテルは、美観地区にも近く、歴史を感じる倉敷の街並みの中にあり、宿泊、お食事におすすめです。

【倉敷国際ホテル】
所在地:倉敷市中央1-44
TEL:086-422-5141
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