瀬戸内国際芸術祭2022
2019年にはNYタイムズの「今年行くべき世界の場所」に日本から唯一瀬戸内の島々が選ばれ、さらに世界にも知られるようになりました。リピーターには「瀬戸芸(せとげい)」の名で親しまれ、瀬戸内に魅了され移住する人も増えています。
瀬戸内の島時間
公式ガイドにも、1日1~2島がおすすめとありました。確かに、島には見どころが点在しているので、1日に1つの島をゆっくりと巡ると島の雰囲気を充分に感じられ満喫できると思います。
本州から四国への玄関口である岡山駅を起点に瀬戸芸を訪れる方も多く、今回は岡山県・宇野港から瀬戸芸を巡る「おか旅」をスタート! 港町宇野から、島々へのルートをご紹介します。
宇野港へのアクセス
電車は、岡山駅-宇野駅のルートで検索しましょう。ピークタイムなどは直通の宇野行きもありますが、岡山駅から途中の茶屋町駅で1回乗り換える時間帯が多く、1時間に1‐2本の運行なので事前に乗継の良い便を調べて行くと便利です。
白が基調デザインの車体は瀬戸内のカラフルな景色の中でもくっきりと映えて異国情緒も感じます。ご当地スイーツや限定グッズなど車内販売もあり電車旅を満喫したい方にイチ押しの列車。車内にはサイクルスペースもあり、お気に入りの自転車とともに旅もできます。私は前回2019年の瀬戸芸に行く時に初乗車! ときめくデザインに、はしゃぎすぎました。デザイン列車が好きな方はぜひ♪
車/バスのアクセス
いよいよ宇野駅に到着!
パスポート、チケットの買い方
日付限定ではなく、会期中いつでも巡れる「パスポート」。春・夏・秋すべての会期を楽しめる「3シーズンパスポート」と、1会期のみ楽しめる「会期限定パスポート」があり、スマホ画面がパスポートになるデジタルパス/紙パスポートが選べます。
そして、日付限定で1日か2日間、まずは回れるだけ巡ってみようという方にも気軽に楽しめる「デイチケット01, 02」。1日または連続する2日間のチケットを選び、その日のうちに芸術祭の参加作品(施設)を巡って鑑賞できます。初めて瀬戸芸に行ってみたい方や、会期中に1、2日しか行けそうにないので回れるだけ行こうという時にもおすすめです(デイチケットは紙のみ)。
詳しくは公式サイトをチェックし、スケジュールに合わせて選んでみてください。いずれも、入場は各施設1回が上限、再入場不可です。
案内所で本券に引き替え
急に行こうと思い立ってもOK。開催期間中は各案内所で当日購入も可能です。
私は、事前に引換券購入、紙パスをチョイスしました。まずは宇野駅の瀬戸芸案内所「パスポート販売・引換カウンター」へ直行。コンビニで引き替えておいた「前売引換券」を渡し、紙パスポートを受け取りました。出発前に、緊急・紛失時のため連絡先等を記入しておきましょう。
今回からの新システム!
宇野港から瀬戸内の島々へ
各船のチケットは乗船場で買えます。船は天候による変更や、時間帯によって運行本数が少ない時もあるので、先にチケット手配しておくと安心。
その後、船の出航時間まで宇野港一帯のアートや港町散策はいかがでしょう。WEBサイトやMAPに最新情報が反映されていないところもあるので、どうしても行きたいところの営業予定は事前に調べて行くと安心です。
宇野港周辺のアート巡り
瀬戸芸期間は作品横の案内板の所でスタンプが押せます(デジタル/紙ともに)。フォトジェニックで有名な淀川テクニック『宇野のチヌ』、小沢敦志『終点の先へ』『舟底の記憶』など、写真を撮るのも素敵。作品の数々をじっくり観ると細かいところに様々な発見があります。
2022年の芸術祭には新しい作品も登場! 青い立看板を目印に散策してみて。
施設内の作品を鑑賞する際はリストバンドを見せ、パスポートにスタンプを押してもらいます。各作品はそれぞれ1回ずつ鑑賞可能。夏会期から登場する新作もあります。
食事も大事!
宇野港周辺には最近おしゃれな宿も増えてきています。1日宇野周辺を巡って宇野に宿泊して、翌朝から島へ出発するのもいいですね。
公式ガイドブック&公式アプリを活用!
瀬戸芸満喫! おすすめアイテム
- 現金(キャッシュレス対応ではないところもあるので必携!)
- 両手が空くような服装(帽子、肩掛けできるバッグ、歩きやすい靴がおすすめ)
- 長袖の羽織る服(天候の変化、涼しくなる朝夕の調節に、日よけ・虫よけ対策にも)
- スマホやカメラはすぐ出せるところへ(美しい一瞬をすぐ撮影したい時、デジタルパスポートの方は特に)
- 水分(すぐに飲物を買えないところもあるので)
- タオル(雨、汗、銭湯、日よけ、防寒……何かと大活躍!)
瀬戸内一帯のアート、自然環境、景観はもちろん、現地で出会う人たちとの会話や挨拶、心地よい地元ことばを聴いたり、現地でのコミュニケーションすべて含め、瀬戸芸を体感していると感じられ、ほかにない経験ができる場所です。感じ方は人それぞれ、思い思いに皆様の瀬戸芸を楽しんでみてください。