岡山県内だけで5つもある!国が認めた町並み保存地区まとめ

標高500mの山奥から、瀬戸内海沿いまで!美しさも、趣も、そのままに。ノスタルジックな風情に包まれる町並み。天領地、鉱山、城下町など、岡山独自の歴史や魅力がたっぷり詰まっていますよ!国に認められた町並み保存地区(重要伝統的建造物群保存地区)をのんびりめぐれば、サステナブルな町や暮らしについても、面白い発見がありますよ。2020年冬には、新しく2つのエリアが認定されました!
掲載日:2021年07月20日
  • ライター:おもとまちこ
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津山城東町並み保存地区(津山市)

丹後山麓のふもと。まさに津山城の東。旧出雲街道沿いの、町並み保存地区です!長い街道に沿うように、一階の庇も長~くそろっていたり。二階の両端に塗込めの袖壁がついていたり。特徴的な形式の町屋景観が、1.2kmに渡ってつづきます。路地をめぐったり、山際の寺町もゆっくり散策してみましょう。
レンガの煙突。三階建ての蔵。路地の中でも見逃せないフォトスポットです!国の重要文化財・旧苅田家住宅の奥行き。隣接する屋敷群の60mもの軒庇。元酒造の規模に、圧倒されますよ。通りに面した家屋4棟は、2020年から一棟貸しの宿泊施設としてもオープン。滞在しながら文化遺産を堪能できるなんて、贅沢ですね。

津山城西町並み保存地区(津山市)

なんと、津山市だけでも2つも保存地区が!しかもこちらの城西地区は、2020年12月に認定されたばかりなんです。見ごたえある寺院が数多く集まっていたり。江戸時代の地割りや、様々な時代の建築様式も色濃く残っていたり。藺田川にかかる翁橋など、国の重要文化財も自然に、町並みに溶けこんでいますよ。
城西のシンボル的存在!「津山まちの駅城西」(作州民芸館)は、町めぐりの拠点にピッタリです。味わい深い町家建築と、ルネサンス調の西洋建築のコントラスト。旧銀行時代の、飴色の調度品の数々。江戸から、明治大正時代と、ミルフィーユのように積み重ねられた歴史ロマンを、じっくりと堪能できますよ。

倉敷川畔町並み保存地区(倉敷市)

江戸幕府の直轄地・天領時代そのままのようなロケーションです!中世までは遠浅の海だったという倉敷が、水運の町として栄え。さらに300年以上の時を超え、柳並木、蔵屋敷。今ものこる町並みの中を、観光川舟がゆったりと行き交う光景。世代を超えた感動がありますよ。
洋と和が、混在する美しさ。ここ美観地区ならではの景観は、夕景から夜景にかけてもとっても魅力的ですよ。宵のうち、月あかり。あのエッフェル塔も手掛けたという、世界的照明デザイナーによる光の演出も、一見の価値あり!幻想的な光が、町並みごと温かく包んでくれているようです。

吹屋町並み保存地区(高梁市)

標高500m。とにかくのどかな山村ですが、実は日本三大鉱山の町であり、天領地としても栄えたり。三菱の創始者・岩崎弥太郎も良質な鉱脈を掘り当てたり。さらには、ベンガラ産業でも栄華を極めたり!と、この小さなベンガラ色の町には、想像もできない位の歴史ロマンが詰まっているんですよ。
瓦の三大産地・島根の石州瓦独自の赤色。ベンガラ色に塗りこめられた格子や、飾り金物など。山々の緑の中に、赤い町が浮かび上がってくるようです。科学的な製法では再現がむずかしいとされる、天然のベンガラ色。ぜひ肉眼で見てほしい!写真には映らない美しさですよ。

矢掛宿町並み保存地区(矢掛町)

ゆるやかな盆地。旧山陽道沿い。津山城西と同じく、2020年12月に認定されたばかりの保存地区です!近年では、日帰り入浴も出来る宿泊施設・矢掛屋と矢掛町が、アジア初「アルベルゴ・ディフーゾ(イタリア発祥の地方創生プロジェクト)」にも認定されたりと、ネットワーク型の町としても注目を集めています。
日本で唯一!が、さらにもう一つ。旧本陣と旧脇本陣(共に国の重要文化財)が、対で現存しているという、歴史的価値の高さでもここだけの町並みなんですよ。2021年春には、国道沿いに道の駅「山陽道やかげ宿」もオープン!「町全体をめぐるための玄関口」という発想に、保存地区の未来を感じます。新しい回遊型の町めぐり!たっぷり楽しんでくださいね。

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