2020年に築100年を迎える由緒ある建築
今回紹介するのは、津山市川崎にあるギャラリー、PORT ART&DESIGN TSUYAMA(ポート アートアンドデザインツヤマ)です。
このギャラリーは重要伝統建築群保存地区に指定されている津山城東町並保存地区を東に抜けた、少し狭い道路沿いにひときわ異彩を放って建っています。
この建物は1920年の建物で、古くは銀行として使われていました。その後、洋学資料館を経て現在のギャラリーという形で2018年10月から利用されるようになりました。ギャラリーは木造の本館と、渡り廊下を挟んだレンガ造りのギャラリー棟の二つの建物から成り、その間にはオープンテラスの中庭があります。
ではさっそく、それぞれの場所について紹介していきます!
まずは、本館から〜。
巨大なケヤキのカウンター
ここに銀行の名残が垣間見えますね。
このカウンターは一枚物のケヤキ板で長さは約8メートルもあるんだとか。
ほほ〜、、非常に立派なものです。
天井に目をやると美しい折上格天井
真ん中の天井を一部分「上げる」という一手間が加わってますね。
こういった形の天井は将軍や大名の部屋、また寺院など格式ある部屋に用いられる天井なんです。
うん、職人の気迫と、この建物の価値が伝わってくる部分ですね〜。
この部屋で目をつむって身体を委ねると、ポワーっと、えもいわれぬパワーをもらえる気がしてきます。
本館はソファー席やテーブル席があり
後ほど紹介しますが、建物入り口にコーヒースタンドがあって、そこでオーダーしたコーヒーはこの場所で飲むこともできるんです。
本館とレンガ棟をつなぐ中庭
イベントなどで利用の場合は有料ですが、個人での利用は自由です。
(料金表はリンクからどうぞ)
ここでも、優雅にコーヒータイムを楽しまれる方がたくさんいるそうです。
また、イベントでマーケットが開かれることもあるそうですよ。
冬はさすがに寒いですが、春先の暖かい季節、昼下がりには最高のまったりスポットになる予感!
ミニギャラリー
レンガ棟はレンガギャラリー1、2とホワイトギャラリーの3空間
展示されている作品の購入ができるので、お支払いはこちらで。
来場者数確認のため、記帳にご協力を、とのことです。
※写真奥が入り口側です。記帳コーナー・レジは写真右奥
ギャラリーの様子
ホワイトギャラリーは真っ白で幻想的な空間
ギャラリーの展示は2,3週間程度で入れ替わり
このギャラリーは約2~3週間程度で入れ替えになるので、何度訪れても新しい発見に出会えるワクワク感がありますよ。
※展示の入れ替えで休館になる場合がありますので、HPから休館日チェックをお忘れなく。
建物入り口にはコーヒースタンドあり
(展示物や館内を汚さないよう各自で気をつけくださいね)
コーヒースタンドのメニュー
「珈琲」発祥の地、津山。
江戸時代の津山藩医、宇田川榕菴(うだがわようあん)がこの漢字を当てたわけですが、彼は西洋知識人との交流があり、その知識人を通してインドネシアから豆を輸入してコーヒーの研究を行っていたそうです。
その史実に基づいて、ここで飲めるコーヒーはインドネシアの豆を主としたオリジナルブレンドになっているそうです。
注文してから豆を挽き、ハンドドリップで丁寧に入れてくれるコーヒーを、地元の陶芸作家さんのカップに入れて提供してくれます。
ここでもしっかりと津山文化を発信しているんです。
PORT ART&DESIGN TSUYAMA
こちらははギャラリーとして活用されているだけでなく、レンタルスペースとしての貸し出しも行っています。
来年の秋には、バレエ教室の発表会も控えていたりと、その活用方法は無限大ですよ〜。
ぜひみなさんもこの場所で何か表現を発信して、可能性の幅を拡げてみませんか?
店舗情報
開館時間 :10:00~18:00 (コーヒースタンドは17:00ラストオーダー)
休館日 : 火曜日、祝祭日の次の平日、年末年始