倉敷市民会館(浦辺鎮太郎①)
鶴が羽ばたく姿という外観イメージとはいえインパクトは十分です。2階に架かる橋は細部にまでも文様があしらわれていたりとレトロ建築好きにはたまりません。「日本で最もぜいたくな音楽会場であるかもしれない」と有名指揮者も語ったほどに音響の質でも有名です。
ステンドグラスの美しい中央フロアはまるで教会のようで、ふとしたガラス窓の細工からコンサートホール天井の造形まで見ごたえあります。
倉敷市庁舎(浦辺鎮太郎②)
地上10階建て+展望台塔という既成概念にとらわれないシンボリックな市役所は、建設省の「公共建築100選」に岡山で唯一指定されています。吹き抜けが多角形ガラスの中庭もとっても幻想的でフォトジェニック!
倉敷公民館(浦辺鎮太郎③)
音楽図書館ありきで大原總一郎がイメージし新設された公共施設ですが浦辺調・倉敷調とも称される浦辺スタイルが満載。上階からの眺め、差し込む光、居心地よすぎます。
倉敷国際ホテル(浦辺鎮太郎④)
日本建築学会賞受賞(1964年)、「日本におけるモダン・ムーブメントの建築174選」選出(2014年)、2015年には秋篠宮さまもご宿泊とまさに日本のホテル界の顔的存在です!
倉敷考古館・増築(浦辺鎮太郎⑤)
浦辺氏設計の増築棟の白壁に、半円形の目地(なまこ壁)と水平系の目地の壁という3種の異なる壁は一見の価値あり!屋根まで埋め尽くす張り瓦も圧巻です。児島湾や鷲羽山遺跡から出土したマニアックな土器・石器はもちろん2階からの眺望も隠れた名所。
旧中国銀行倉敷本町支店(薬師寺主計①)
華麗すぎるオモテ面のみならず煙突がすらりとのびるウラ面までも美しいのです。近年主要構造が実はレンガだったと判明したり!2020年には児島虎次郎にまつわる展示室として新オープンの予定だったり!とまだまだ未来が楽しみな歴史的建造物です。
有隣荘(薬師寺主計②)
瓦、木材、色合いなどまさに和洋折衷。個人も国も様式も超えた独自のオーラを感じてください!カオスです。
通常は春秋限定公開ですが、豪華寝台列車「瑞風」に乗車すると立ち寄りルートとして見学ができますよ。
エル・グレコ(薬師寺主計③)
青々とした蔦に覆われる季節には隠れてしまっている細部までじっくり鑑賞できる冬もおすすめです。幾度も塗り重ねた油絵のような味わい深い佇まいを堪能したら大正ロマンあふれるカフェ内へ!
大原美術館本館(薬師寺主計④)
まもなく90歳というレトロ建築ですが関東大震災を経験した薬師寺氏ならではの耐震設計がなされているんです!私設美術館としては国内最大を誇る膨大すぎるコレクションもがっちり守ってくれています。
倉敷中央病院(薬師寺主計⑤)
そんな大原總一郎の革新的すぎるビジョンに、倉敷をヨーロッパの様な町にしたいと考えていた薬師寺氏らが応えてカタチにしました。赤色のかわいい屋根が目を引きます!大原家関連の建築でアイビーが初めて試みられたのもこの病院なんですって。
倉敷のレトロ建築にはそれぞれにドラマや思いがいっぱいこもっています!