倉敷美観地区で川舟体験。水上から見える景色は映えスポット!

倉敷美観地区のメインストリートを流れる倉敷川。その川を舟に乗って楽しむ「くらしき川舟流し」を体験してきました。目線が変わると見慣れた景色も違ったものに見え、改めて柳のゆれる白壁の町の美しさを感じられます。江戸時代には各地の荷物を運んだ船が行き交い、水運の大動脈として商業が栄えた倉敷川。当時の歴史も感じながら笠をかぶって舟に乗っていると、タイムスリップしたような気分になりました。乗船の待ち時間や後の立ち寄りにおすすめの、周辺のグルメスポットもご紹介。
掲載日:2024年09月12日
  • ライター:高杉郁子
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「くらしき川舟流し」とは?

倉敷美観地区の中心を流れる倉敷川で運航している観光川舟。江戸時代の面影が残る倉敷の町並みを、ゆったりと進む舟に乗って水上から眺めることができます。9月~10月の土曜日は「夜のくらしき川舟流し」も実施されています。

乗船チケットは倉敷館観光案内所で購入

倉敷美観地区で川舟に乗るには、まずは倉敷川沿いの「倉敷館観光案内所」で乗船チケットを買います。のんびりしていると売切れてしまうので、倉敷美観地区に着いたら最初に乗船予約をしてから観光を楽しまれるのがおすすめです。当日券しか販売していないため、観光シーズンは販売時間前からお客様が並ばれていて、夏休み中はかなりの激戦でした(激戦に敗れ一度敗退)。9月に入り再トライ!それでも午前中に予約して、15時乗船という人気ぶりでした。

5分前までに乗場に集合

5分前集合といわれていたので、早めにチケットを買った「倉敷館観光案内所」の、川の対岸にある川舟乗船場所に行きました。赤の和傘が目印になって、すぐにわかりました。

前のグループをお見送り

少し早めに並んでいたので、前のグループの乗船や出発風景を見ることができました。

チケット確認をしたら笠をかぶります

乗船前にチケット確認があり、笠をかぶります。とても暑い日でしたが、笠が風を通して意外と心地よく、先人の知恵が詰まった日よけだと思いました。

水上から楽しむ倉敷観光

今回なんと先頭に乗ることができました。船頭さんは一番後ろで竹竿を使って川舟を漕いでくださいます。ゆっくりと南へ、まずは瀬戸内海方向(下流)に向かって進みます。このまま南下すると瀬戸内海まで約15キロで到達するそうです。進みながら、船頭さんが説明をしてくださるので観光も楽しめます。

鵜(う)が!

舟のすぐ横に、川の中から突然顔を出した鵜(う)。びっくりしました。とても人慣れしていて、恐れる様子もなく川舟と並行して泳ぎながらも、ひょっこり顔を出したりしながら魚を捕まえていました。水面に近く同じ目線で鵜を見られるとはびっくりでした。かわいいお顔をしていました。鵜飼のようにひもでつながれていないので、川の魚は食べられ放題だと船頭さんが言われていました。

中橋の下をくぐります

人気の撮影スポットでもある「倉敷館観光案内所」の前の、中橋の下をくぐります。橋の下を見る機会はなかなかないので貴重な体験でした。橋の裏側には、橋をつくった方の名前が刻まれていました。重要文化財なので色を付けられないそうで、よく見ないと分かりにくいです。

倉敷格子と樹齢400年の黒松

川舟が西に向かって進むと、舟の右手に倉敷格子の建物が見えます。木でできた窓についている格子は、中からは見えるけど外からは見えない作りになっていて、倉敷美観地区内でよく見かける建築です。また、樹齢400年の黒松があり、倉敷美観地区内で一番古い松だそうです。

有隣荘

倉敷美観地区のシンボル「大原美術館」の創設者として知られる大原孫三郎が、病弱な妻を気遣って建設されたのが「有隣荘」です。「大原美術館」の所有になってからは、迎賓館として昭和天皇をはじめ多くの貴賓をお迎えしています。独特の釉薬が使われた緑色の瓦が特徴的で、これは泉州堺の瓦職人に特別注文したものだそうです。

今橋を折り返し帰路へ

「大原美術館」前の今橋で折り返します。この景色、今橋の上から写真に収めるのが倉敷観光の定番ですが、川から眺めると景色が違って見えて新鮮でした。水面に移る景色までも絵になります。

大山日ノ丸証券

右側に見える「大山日ノ丸証券」。昔からある証券会社で、玄関先のボードに毎日手書きで株価の動向が書かれるのが有名です。

約15分の乗船終了!

もう一度中橋をくぐり、乗船場所に戻ってきました。約15分間の船旅でしたが、暑い日でも笠のおかげと、水面に近いせいか心地よかったです。「くらしき川舟流し」、初めて乗りましたがこれはおすすめです!

【くらしき川舟流し】
所在地:岡山県倉敷市中央1-4-8(倉敷館観光案内所)
TEL:086-422-0542
運航時間:9:30始発~最終便17:00発
※30分おきに出発
​※12:00~13:00は休憩時間
※熱中症警戒アラートが発令されたときは午後運休
休日:3月~12月/第2月曜日(祝日は除く)
   1月~2月/平日 ※土日祝日のみの運航
   年末年始
料金:大人700円、子ども(5歳~小学生以下)350円 、5歳未満無料
※当日販売のみ(予約不可)

立ち寄りグルメ①倉敷うどんぶっかけ庵 ふるいち

ランチに行ったのは、2023年11月にオープンした「倉敷うどんぶっかけ庵 ふるいち」。倉敷市営駐車場の隣にあります。JR倉敷駅前の倉敷うどん「ぶっかけ」ふるいちの味を進化させ、こだわりぬいた品質と味を備前焼の器で楽しめる極上のぶっかけです!

海老の天ぷら盛り合わせぶっかけうどん

おすすめメニューは「海老の天ぷら盛り合わせぶっかけうどん(1,690円)」です。麺が従来のものよりもモチモチしているのが特徴で、その理由は、大きな圧力釜で一気に茹で上げているからです。ぶっかけは温かいものと冷たいものが選べますが、暑い日でしたので、冷たいぶっかけにしました。器は備前焼人間国宝の家系、伊勢崎州さんの作品で、器が備前焼だと雰囲気もお味もグレードアップした感じがします。天ぷらは揚げたてサクサクで、岩塩、抹茶塩、天つゆの3種で頂けます。デザートに白玉ぜんざいも付いていて、お腹いっぱいになりました!インバウンドのお客様も多く、和牛しゃぶしゃぶのうどんメニューが人気だそうです。

お土産用商品も豊富

店内で頂いたぶっかけのお土産商品も充実していて、公式ホームページからも購入することができます。倉敷ならではのお土産として人気です。

【倉敷うどんぶっかけ庵 ふるいち】
所在地:岡山県倉敷市中央2-1-16
TEL:086-435-3900
営業時間:11:00~19:00
定休日:なし
駐車場:なし

立ち寄りグルメ②ことりふらっと

倉敷美観地区につながるえびす商店街の東のひとつ裏通りに、2023年6月にオープンした「ことりふらっと」。台湾カフェメニューと日本のお団子メニューが、通りを行き交う人の足を止めています。昭和の懐かしさと台湾レトロが融合していて、お値段もリーズナブル。2階には畳のお部屋もあり、黒電話があったりレトロな扇風機があったり、懐かしさと居心地の良さで人気です。

炭火焼団子のちょこっとセット

美味しそうな団子の香りがしていたので、「炭火焼団子のちょこっとセット(600円)」を頂きました。団子は2本、味が選べて、くるみ味噌、みたらし、きなこ、あんこ味があります。冬は卓上囲炉裏で焼きながら頂けるそうです。大学芋とアイス、お茶も付いていて女性に人気のメニューです。団子がほんのり甘くて、モチモチ感も程よく、美味しかったです。

台湾かき氷マンゴー味

天井には台湾の提灯が灯されていて、雰囲気は現地の屋台にいるようです。暑い日だったので、マンゴーたっぷりのかき氷(850円)も頂きました。錬乳はお好みでかけてもらえます。マンゴーの自然の甘味で美味しかったです。そしてなんといってもリーズナブル。倉敷美観地区散策の休憩にぜひ!

【ことりふらっと】
所在地:岡山県倉敷市阿知2-16-27
営業時間:11:00~18:00
定休日:火曜日(不定休あり)
駐車場:なし
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