テーマ展「岡山の戦国時代~赤松氏から宇喜多氏まで~」 (開催中~2024年4月7日)
1.岡山の戦国時代のスタートは?/「足利義教御判御教書」
2.赤松氏が返り咲き、再興 /「丹生屋正頼寄進状」
応仁の乱では細川氏の東軍についたため、山名氏を追い払い返り咲いたのじゃ。他に「赤松政則書状(あかまつまさのりしょじょう)」も展示されており、中央の室町幕府と結びつきながら勢力を拡大、継続していったことがわかるのじゃ。
3.下剋上の始まり・浦上氏の台頭と分裂/「浦上国秀書状」「延原景能等連署状」
政宗の弟、浦上宗景(むねかげ)は独立する勢力となり、現在の和気町に天神山城を築き、備前・美作に勢力を広げ、兄・政宗、備中の三村氏、安芸に本拠を置く毛利氏らと対立していた。連判状「延原景能等連署状(のぶはらかげよしなどれんしょじょう)」は宗景を支えた家臣たちによるもの。
他に「浦上宗景判物(うらかみむねかげはんもつ)」も展示してあった。このあと宇喜多直家は宗景に出仕し、勢力を蓄えていくことになる。
4.宇喜多氏の砥石城が落城/「宇喜多能家畠地沽券 」
宇喜多直家のおじいさんである宇喜多能家は、砥石城で島村氏に奇襲され命を落としてしまう。この時逃れた宇喜多直家は、これより不遇の時代を過ごすのである。宇喜多能家については、よくわかっていないこともあるのじゃが、その姿は、岡山県立博物館所蔵の宇喜多能家像(国重文)によって、今も見ることができる。
5.勢力を蓄える宇喜多直家/「宇喜多直家書状」
6.忘れてはならぬ敗者の書状/「松田元藤折紙」
7.いよいよ毛利との合戦に!/「三村親宣書状」
岡山の戦国時代を語るに欠かせない「備前軍記」
岡山の戦国時代がようわかった!
この後、皆さんもよう知っとる岡山県を舞台にした毛利と信長の戦いは?岡山城の築城は?と思うたが、これはまた次回の展示に期待することにいたそう。
掛け軸や屏風なども展示
学芸員による展示解説もある
第2回:2024年3月16日(土)14:00~
第3回:2024年4月6日(土)14:00~
※各日とも予約不要
学芸課長による気まぐれ講座も開催予定
【講座1】
日時:2024年3月20日(水・祝)14:00~
内容:備中高松城の戦い(1582年5月)の様子
【講座2】
日時:2024年3月24日(日)14:00~
内容:八浜合戦(1582年2月)の様子
※場所は共に岡山県立博物館2階ホール。参加費無料(ただし入館料が必要)。事前申し込みや予約は不要。開催時刻になったら開催場所にお越しくださればよいとのことじゃ。
えっ!博物館にこんな遊び場が?
入口を入ってすぐ右側に「わくわく歴史体験ゾーン」がある。ここには割れた銅鏡や備前焼、そして、大型の円筒型埴輪をくっつけて完成するパズルがあった。親子3代で、ああでもないこうでもないと夢中になっておったわ。
おしまいに
それでは、第一級史料を見ながら岡山の戦国時代を楽しんでくだされ。
【岡山県立博物館】
所在地:岡山県岡山市北区後楽園1-5
TEL:086-272-1149
開館時間:4月~9月9:00~18:00、10月~3月9:30~17:00
休館日:月曜日(月曜日が祝日または振替休日の時は翌日)、年末(12月28日~31日)、展示替期間中
入館料:大人250円、65歳以上120円、高校生以下無料
※特別展示期間中は別途料金
※学校教育活動の一環で入館する小中高生は無料(特別展含む)