吉備路風土記の丘に近づくと、吉備路のランドマークである備中国分寺五重塔が見えてきます。備中国分寺の周辺には、岡山県・総社市・商工会・地元の関係者の方々の努力により、四季折々の花が咲きます。 また、ここは、平山郁夫画伯の「吉備路シリーズ」の取材場所であり、フーテンの寅さんの名作「男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎第32作(昭和58年12月)」のロケ地のひとつでもあります。
今回、ご覧いただく写真は、備中国分寺の魅力のほんの一部です。観光・写真撮影される方々の参考になれば幸いです。
上の写真:「桜・桃・夕焼けの競演」2017年4月12日 18時42分撮影
1.「高谷レンタサイクル(国分寺前)」北側 菜の花
雪が積もらない岡山県南部ですが、思いがけず深夜から降り始めて、5年ぶりに3cm~6cm程度の積雪がありました。菜の花畑で撮影していると、菜の花畑をご覧になられていた赤い傘の女性が五重塔の方に歩いて行かれました。
薄暮(マジックアワー)の空のグラデーションが見える時間帯は大好きで、とても美しいです。空に浮かぶ「地球照(ちきゅうしょう)が見える細い月」と併せて、絶景を満喫しました。
五重塔は、午後6時から始まった通常ライトアップで照らされています。大みそかからの通常ライトアップの最終日でした。
※ 日付・時刻により、見える月や星は異なります。
ソウルから出発した飛行機が五重塔の向こう側の総社市上空で旋回し、岡山空港に着陸します。空気が澄んでいたこともあり、飛行機のライト(前照灯)が良く見えていました。
撮影した複数枚の写真を比較明合成という手法で1枚の写真にしておりますが、ある1枚を見ると、流星や彗星のように見えます。
※ 飛行ルート・旋回場所は一定でなく、通過する時刻も異なります。
目立った雲はありませんでしたが、綺麗な夕焼けの中で、菜の花を眺めておりました。菜の花畑の横をご家族と思われるグループが通って行き、幸せな気分になりました。
ここの菜の花は背は高くないのですが、12月下旬から4月上旬ころまで咲きます。
※ 本来は菜の花畑に入ることは禁止されています。菜の花を痛めないように畝(うね)を通るのはまだ良いのですが、菜の花の列を横切ると菜の花を痛めます。
2.「五重塔」近く(南~南西) 白梅・紅梅
五重塔南側の「平山郁夫画伯取材場所4の碑」の近くから撮影した白梅・紅梅です。
手前の田んぼに咲いている花は、「ホトケノザ」です。
この付近から、平山郁夫画伯は、「秋の国分寺 吉備路」(平成3年9月)や「田圃風景 吉備路」(平成3年7月)を描かれています。
白梅は見頃でしたが、紅梅はもう少しという感じでした。この日、庭師の方々が五重塔周辺の木々を剪定(せんてい)しておられ、五重塔周りがすっきりとしました。
梅・満月・五重塔、和の風景です。実際に見た風景は、写真では表現できないくらいの絶景です。
経験では、五重塔の相輪よりも明るい月が昇ると明るすぎて白飛びします。それまでに撮影する必要があります。
※ 時期・時刻により、月が昇る方向や時刻は異なります。
私は、日本星景写真協会の準会員です。リンクのコラム「備中国分寺五重塔を撮る!」で、五重塔と月の写真をご紹介していますので、ご覧ください。
3.「五重塔」近く(周辺~南東) 桜
見頃になった日にドローンで空撮しました。周辺の桜の状況が分かると思います。写真の右側の桜の下では、お弁当を広げて花見をされる方が多いです。
※ 土地管理者の方に承認いただき、安全に飛行・撮影しています。
備中国分寺前の「吉備路もてなしの館」にライブカメラが設置されており、明るい時間帯には備中国分寺のライブ映像をご覧いただけます。
備中国分寺(岡山県総社市)の桜 (2018年4月1日)
ブルーライトアップの光で照らされた五重塔は、暗いので眼で見ても幻想的です。写真撮影には、星や月と撮影するのにちょうど良い明るさです。ブルーに照らされた桜も良い感じです。
備中国分寺の春のブルーライトアップは、4月2日~8日の期間、19時~22時の間、行われます。
これは、国連の定めた「世界自閉症啓発デー」の発達障害啓発週間にブルーでライトアップするというものです。
日本各地でもブルーにライトアップされます。詳細は、下記のリンクをご覧ください。
五重塔のすぐ近くにある桜が、ハートのカタチに見える場所があり、地元カメラマンには人気のスポットです。女性カメラマンが撮影されているのをワンポイントに入れてみました。
4.「高谷レンタサイクル(国分寺前)」 桃と桜
高谷レンタサイクルさんの駐車場で撮影した桃の花です。 桜のソメイヨシノに比べるとピンク色です。
桃の木が多い場所ではピンクの染まり、まさに桃源郷というような風景を見ることができます。桃の花が咲くと、桃農家さんは、受粉作業や摘花作業で忙しくなります。
おか旅記事「岡山の桃が美味しい理由・スポットを求めて歩きます!」も併せてご覧ください。
高谷レンタサイクルさんの駐車場から撮影した写真です。 五重塔の下には桜が咲き、その下と写真の右側には桃の花が咲いています。
高谷レンタサイクルさんの奥様と若奥様は、地元カメラマンに理解があり、表には地元カメラマンが撮影された力作の作品が掲示されています。写真撮影される方には参考になりますので、ご覧ください。
レンゲ畑撮影の時などは、私はここでレンタサイクルをお借りして、走り回りながら撮影をしています。
太陽が遠くの山々に沈んでゆくと、空の色がきれいになります。 そんな時間に撮影した写真です。 五重塔近くの桜や桃が逆光に照らされて良い感じになります。
5.「五重塔」西側の広大な田んぼ レンゲ
近くで見ても可愛いレンゲの花です。 レンゲ畑では、ハチが忙しく働きます。 レンゲは田んぼの肥料となりますが、最近ではレンゲを植える農家さんが少なくなったようですが、吉備路風土記の丘周辺ではレンゲを植えている農家さんが多いです。
写真:「広いレンゲ畑」2017年5月3日 14時08分撮影
五重塔の西側には、広大なレンゲ畑が広がっており、一面、ピンク色になります。 空のブルー・木々のグリーン・レンゲのピンクに彩られ、心地良い風が吹き、空ではヒバリが鳴いています。
【ライターお勧めの圧巻の風景ですので、ぜひ、ご覧ください!】
春のゴールデンウイークには、備中国分寺一帯で、一日中楽しめる「吉備路れんげウィーク」の各種イベントが展開されます。
春のゴールデンウイークには、備中国分寺一帯で「吉備路れんげウィーク」の各種イベントが展開され、右側のサイクリングロードには、レンゲ畑見学の人・サイクリングの人でにぎわいます。
おか旅記事「ファミリー・カップル・お一人でも一日中、楽しめる!吉備路れんげウィークの魅力。」も併せてご覧ください。
備中国分寺のれんげ畑(岡山県総社市)2018年5月10日 4K
動画の長さは、約3分20秒です。
パソコンでご覧の方は、高画質(4K)でご覧ください。
空にはツバメが舞い・ヒバリがさえずっているのどかな時間です。 サイクリングロードでは、アジア系の外国の方が来られて記念撮影をされていました。
備中国分寺もハレいろサイクリングOKAYAMA「吉備路自転車道ルート」の中に入っています。下記のリンクをご覧ください。
吉備路自転車道ルート|ハレいろサイクリング OKAYAMA
6.「高谷レンタサイクル(国分寺前)」西側 レンゲ
2018年の「吉備路れんげウィーク」の数日、初めての「ピンクライトアップ」があり、驚きました。 2019年もピンクライトアップがあると良いな!と期待しています。
前景にレンゲが写っています。
7.造山古墳(つくりやまこふん) 岡山市
写真:「古墳上の桜並木」2017年4月12日 17時10分撮影
後円部から古墳中央部に植えられた桜並木の風景です。
この古墳が作られた当時、造山古墳は日本で最大の古墳でした。その後に作られる近畿地方の巨大古墳のことを考えると、一体この吉備の地にはどんな大王がいたのでしょうか? 大和(やまと)と吉備の関係は? 日本の古代史にとって、造山古墳の存在はとても興味深いものがあります。
備中国分寺での撮影を終えて、移動して空撮しましたが、良い感じに満開でした! 桜の本数は少ないですが、古墳の上から眺める周辺の絶景を見ることができます。
ここも、「吉備路自転車道ルート|ハレいろサイクリング OKAYAMA」のコースに入っています。
おか旅記事「歩いて登れる古墳としては日本一!造山古墳を歩く古代ロマンの旅」も併せてご覧ください。
※ 古墳管理者・造山古墳蘇生会ガイドさんに承認いただき、安全に飛行・撮影しています。
造山古墳の桜(岡山市北区新庄下) 2018年4月1日
動画の長さは、約4分30秒です。WIFI環境でご覧ください。
パソコンでご覧の方は、高画質(4K)でご覧ください。
動画の長さは、約1分20秒です。
パソコンでご覧の方は、高画質(4K)でご覧ください。