岡山のご当地グルメを味わう!地産地消「カフェ」編

岡山を旅するなら地元食材を使ったメニュ―を楽しんでもらいたい!
ここでは岡山県がおこなっている「地産地消協力店登録制度」登録店の中から、地元産食材を使ったメニューを提供しているカフェ併設のスポットをご紹介。“美味しい岡山”をぜひ味わってください。
掲載日:2023年07月27日
  • ライター:おか旅編集部
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1.Sweet Factory Ange(津山市)

住宅地の中に佇む「Sweet Factory Ange」は、津山の地で創業38年を数える洋菓子店。「ケーキと言えばアンジェ」と地元人も太鼓判の一軒で、岡山県内だけでなく広島県や鳥取県、海を渡って香川県からも訪れる人もいる人気のお店です。
厨房が見える売場から階段を上がった先には、窓の外に緑が映える喫茶スペースもあり、落ち着いた雰囲気の中でカフェタイムが楽しめます。
洋菓子作りに欠かせない材料である小麦粉は、すべて津山産。風味豊かで保水性がある津山産の小麦は、素材そのものの風味が感じられるそう。地元産ならではの鮮度の良い小麦の美味しさは格別です。
粉の味を堪能できるのが焼菓子。しっとりとした口当たりの焼きドーナツ「津や〇けーき」(200円)は、優しい甘さが口に広がります。他にも「津山生姜クッキー」(190円)、「黒豆きな粉クッキー」(190円)、美作産の杜仲茶入りパウンドケーキ「茶菓笑」(190円)など、品数豊富な焼菓子は手土産にも喜ばれています。
ショーケースには季節のフルーツが使われた生ケーキが並びます。こちらでは、粉だけでなくフルーツも生産者が分かる地元産。津山産のいちごや桃、美咲町産のブルーベリーなど、旬のフルーツが彩る鮮やかなケーキが目を惹きます。
8月~9月中旬にはぶどうを使った商品も登場。シャインマスカット、ピオーネなど数種類のぶどうは津山市内の農家から毎年仕入れているそう。左「シャインマスカットのタルト」(ホール6,000円)は、甘さの強いシャインマスカットをふんだんに盛り付けた贅沢なタルト。右「ぶどうジュレ」(600円)は数種類のぶどうをジュレに閉じ込め、スポンジ生地とカスタードを敷いて仕上げた逸品です。
しっかりした甘さがありながら、梨のようなシャリっとした食感とすっきりとした後味の太秋柿。その特徴を活かした柿のケーキは10月終わり頃~11月の終わりにかけて店頭に並びます。「太秋柿のショート」(460円)は、津山市産の太秋柿をなんとフレッシュなままふんだんに使用。食感と風味が存分に味わえます。※掲載商品の価格は原材料高騰の影響により変動の可能性があります。
オーナーの山本隆之さん(右)と息子の雅大さん。隆之さんは食材の作り手が分かる安心感を大切に、地元産にこだわったお菓子作りをしています。「うちでは地産地消はあたりまえ。農家さんとコミュニケーションを取り、形が悪かったりキズがあったりして、そのまま商品にできないフルーツも直接仕入れて、お菓子としてより美味しく活かせる方法を考えています」。
バリスタである雅大さんが手掛けるドリンクもおすすめ。一杯ずつハンドドリップで淹れられたコーヒーや国産紅茶のほか、カフェではなかなか出会えない美作地域で栽培される杜仲茶(ノンカフェインティー)も提供。まろやかかつ心地よいハーブ感はクセになる味わいです。好きなケーキを選んでドリンクと共にお楽しみください。※ドリンクはテイクアウトも可能です。
【Sweet Factory Ange】
住所:津山市山北400-4
TEL:0868-22-1819
営業時間:平日・土曜日10:00~19:00、日曜日・祝日10:00~18:00
※カフェは閉店時間の1時間前まで
定休日:火曜日、不定休
駐車場:10台

2.ひるぜんワイナリー(真庭市)

「ひるぜんワイナリー」は、岡山県北のリゾート地としても知られる、真庭市の蒜山高原にあるワイナリー。全国的にもめずらしい、やまぶどうを使ったワインを醸造しています。
醸造施設にはカフェとショップも併設しているので、飲食やショッピングも楽しめます。
日本に古くから自生している「やまぶどう」。「ひるぜんワイナリー」では地元に自生していた約1,000本の野生の木から、長年かけて糖度が高くて酸味が少ない木を選び抜き、自社で栽培を行っています。収穫された果実はワインをはじめ、ジュースやジャムなどに加工され、蒜山高原の滋味をたっぷりと感じる商品になっています。
ワイナリーのカフェで多くの人が注文する「やまぶどうソフトクリーム」(450円)。爽やかな酸味が感じられる味わいです。一番人気は蒜山ジャージーミルクとのミックスですが、やまぶどうのみ、ジャージーミルクのみのソフトもあるので、お好みで蒜山高原ならではの2種類の味を楽しんで。テイクアウトもOKです。
店内では蒜山高原で作られたチーズの盛り合わせ「蒜山ジャージー牛のチーズ5種」(690円)も提供。チーズは酪農専門の農業協同組合「蒜山酪農」と、地元のマニアックチーズ工房「ラッテバンビーノ」から。濃厚なジャージーミルクの風味とそれぞれの味の違いが楽しめる一皿です。
また、「チーズピザ」(790円)や「チーズトースト」(530円)のほか、「やまぶどうのワイン」(グラス赤710円~)や各種ドリンクもあるので、落ち着いた店内や見晴らしのいいテラスでゆったり過ごすのもおすすめです。
ワイン醸造技術管理士の資格を持つ代表の植木啓司さんは、やまぶどうの魅力について、「酸味がしっかりしていて野趣あふれる味わい」と語ります。「やまぶどう100%のワインはとても珍しいですが、飲まれた方には好評」とのことで、リピーターも増えているそう。
ワイナリーでは試飲も行われており、植木さん自らがブースに立って特徴や美味しい飲み方の説明、さらにはお土産選びのアドバイスも行っています。
【ひるぜんワイナリー】
住所:真庭市蒜山上福田1205-32
TEL:0867-66-4424
営業時間:4~11月10:00~17:00、12~3月10:00~16:00
定休日:4~11月無休、12~3月火曜日(祝日の場合翌日)
駐車場:40台

3.D-CAFE(岡山市)

「D-CAFE」は、岡山市内北部にある農園「スコレー」で栽培されたぶどうやドラゴンフルーツを使ったジュース、スイーツなどを提供するファームカフェです。
カフェスペース横の売店では、レトルトカレーやドレッシング、お茶などの自社産フルーツの加工品のほか、旬の時期にはぶどう・ドラゴンフルーツの直売も行っています。
こちらの特徴は、何と言っても珍しいドラゴンフルーツの栽培を行っていること。最初は珍しさゆえになかなか受け入れられなかったそうですが、ビタミンやポリフェノール、食物繊維が豊富で、近年スーパーフードとして注目されたことで認知度がアップ。400坪のハウスで農薬を使わず育てられたドラゴンフルーツは、ホテルやパン屋、牧場などにも加工用として卸されています。
「D-CAFE」がある吉尾地区は、昭和初期からマスカットオブアレキサンドリアの産地として有名な地域。ビニールハウスではマスカットオブアレキサンドリアをはじめ、大粒で皮ごと食べることができる瀬戸ジャイアンツ、シャインマスカット、岡山県で最初に栽培された幻のぶどうカトーバ、晩秋まで楽しめるマイハートなど、現在30種類以上が栽培されています。
写真はフルーツの果肉、ジュース、アイスクリームが一度に味わえるパフェ。左「ぶどうパフェ」(850円)、右「ドラゴンフルーツパフェ」(850円)。
フレッシュな果実がある時期には、ソフトクリームの上にもトッピングされることがあるのでお楽しみに。「ソフトクリームドラゴンカップ」(480円)。
カフェメニューには果実感たっぷりのジュースも。「ドラゴンフルーツミックスジュース」(500円)は、爽やかな甘さにプチプチした種の食感も面白いひと品。ほかにも自社農園産のフルーツで作る「ぶどうパインソーダ(500円)」、「アロエマンゴーピーチソーダ」(500円)、「ゆずジュース」(400円)などのオリジナルフレッシュジュースも気になります。
あたたかく迎えてくれる農園スコレーのオーナー、大内さんご夫妻。農園ではぶどうやドラゴンフルーツについて知ることができる体験メニューも用意されています。8~10月はぶどうの食べ比べ(1,650円/要予約)。収穫品種の多い9月上旬がおすすめシーズンです。
9~10月は大内さんの説明を聞きながらできるドラゴンフルーツの収穫体験(値段は収穫した果実の重さによって変動/要予約)も実施。体験後にはジュースも味わえます。
【D-CAFE】
住所:岡山市北区御津吉尾115
TEL:086-724-4390
営業時間:カフェ・売店/金~日曜日10:00~16:00
定休日:不定休
駐車場:30台
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