岡山のご当地グルメを味わう!地産地消「テイクアウトグルメ」編

岡山を旅するなら地元食材を使ったメニュ―を楽しんでもらいたい!
ここでは岡山県がおこなっている「地産地消協力店登録制度」に登録されたお店の中から、旅の途中でも気軽に楽しめるテイクアウトグルメをご紹介。“美味しい岡山”をぜひ味わってください。
掲載日:2023年07月11日
  • ライター:おか旅編集部
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1.ジェラート醍醐桜(真庭市)

「ジェラート醍醐桜」は、日本有数のジャージー牛飼育地域である真庭市にあるジェラート専門店。ジャージー牛乳と地元岡山の食材を使って本格ジェラートを作っています。中国自動車道・落合ICからも近く、ドライブやツーリングの休憩に立ち寄る人も多い一軒です。
ジェラート作りのメイン材料となる牛乳は自家牧場産。店からすぐの牧場から届くジャージー牛乳は新鮮そのものです。
岡山を代表する清水白桃やピオーネといったフルーツ、旬の野菜、お茶など、県内産の食材とあわせて生み出されるオリジナルの味。素材の美味しさを活かすため、白桃は贅沢にも原材料の80%も使用し、ピオーネは真庭市内から仕入れ、新鮮なうちに一次加工。素材選びにも妥協なく、味の濃さや色、香りなどのバランスを見極めてここだけの逸品が誕生します。
店頭に並ぶのは毎日8~10種類。人気No.1は「しぼりたてミルク」です。牧場直送の新鮮なジャージー牛乳は、製造過程で一度しか加熱殺菌を行わないため、濃厚な風味と後味が実現。口に入れた時の濃いミルク感に感動します。季節ごとに様々なフレーバーも登場するので、ジェラートで旬が感じられるのも魅力のひとつです。
店頭のジェラートはカップ、コーン、ワッフルコーンで提供。基本はミニカップ280円、シングルカップ320円、ダブルカップ380円、シングルコーン320円、ダブルコーン380円、シングルワッフル350円、ダブルワッフル410円。※ジェラートの種類によって値段が異なります。
久米南町産のゆずや勝央地域の黒豆、真庭産のかぼちゃなど、地元食材とコラボした「恋するジャージーPremium」シリーズ。真庭市勝山の蔵元・辻本店の酒粕、倉敷市の藤戸饅頭本舗のこしあんとトリプルコラボした「酒粕あん」も新登場。華やかな大吟醸の香りとあんこのまろやかな香りが時間差で楽しめる一品です。すべて地方発送可能で、公式サイトからも購入できます。
商品開発を手掛ける山本英伸さんは、地元真庭市で3代続く酪農家の3代目。ジャージー牛乳の特長である濃厚な味を活かすと共に、ふわっと滑らかな口どけにこだわったジェラート作りに尽力しています。「ミルクもそれに合わせる素材も地元産。地域の食材に誇りを持っています」と山本さん。生産農家さんが身近にあり、共に試行錯誤できることで、開発にも力が入るようです。
2021年には、4年に一度のジェラート世界大会にて見事「アジア&オーストラリア賞」受賞。受賞メニューは濃厚ミルクの中に爽やかでスパイシーな香りがアクセントになった新庄村産の黒文字を使ったジェラートです。「地域の食材を使うことで生産者さんと喜びを共有できるのが嬉しい」と、想いを語ってくれました。
【ジェラート醍醐桜】
住所:真庭市西河内568-2
TEL:0867-52-0181
営業時間: 11:00~17:00
定休日:水曜日(10~12月と3月は水・木・金曜日、1~2月は平日)
駐車場:約15台

2.フェリヌ.de.riz ブランチ岡山北長瀬店(岡山市)

JR北長瀬駅すぐの複合商業施設「ブランチ岡山北長瀬」内にある「フェリヌ.de.riz(フェリヌデリ)」。フランス語で「お米のクレープ」という意味の店名通り、米粉を使った生地のクレープ専門店です。スイーツ系、おかず系あわせて約30種類を提供するほか、季節限定の味も登場します。
クレープの生地に使われている米粉は吉備中央町産。吉備中央町で生産されたコシヒカリを同じ町内にある「株式会社シーワン」の米粉専用工場で製粉したもので、小麦などの混入は一切ない安心安全の岡山県産グルテンフリー食材です。空気粉砕機を用いて常温で粉にしているので、お米の味を損なわないのが特徴です。
米粉と成分無調整の豆乳をブレンドして作るオリジナルの生地は、何度も試作を繰り返し、1ヵ月以上を要して完成したもの。つなぎを使っていないので、粉の水分量にあわせて配合を調整し、適度な気泡を含ませるように混ぜ合わせるのも熟練の技が必要です。この配合や混ぜ方で、口にした時の食感が大きく変わるのだそう。
小麦だけでなく卵や牛乳も使っていないアレルギー対応クレープは、これまで使用食材が理由でスイーツを諦めていた人たちにとても喜ばれています。写真はシンプルな「ソイホイップ」(424円)。他にもダブルストロベリー(640円)、バナナチョコ(586円)、抹茶(532円)、メイプル(532円)など、ソイホイップのクレープが楽しめます。※ミルクホイップに変更の場合は₋20円。
ふんわりと厚めに焼かれた生地は、焼いた後15分ほど蒸らすことでほんのりやさしい甘さを感じる味に。米粉ならではのもちもち食感なのにのどの通りがよく、なめらかな口あたりがクセになります。
「アレルギーのある人が、うちのクレープを食べて笑ってくれるのが嬉しい」と話す、社長の河田明記さん。初めてクレープを食べた子どもや、それを見て喜ぶ親御さん達の笑顔を見たことをきっかけに、“安心安全な食”を提供することに使命感を持って取り組んでいます。「お店への要望をどんどん寄せてほしい」と、社長直通LINEも展開中。
【フェリヌ.de.riz ブランチ岡山北長瀬店】
住所:岡山市北区北長瀬表町2-17-80 B-140 ブランチ岡山北長瀬内
TEL:086-239-0666
営業時間:3~6月/11:00~19:00、7・8月/11:00~20:00、12~2月/11:00~18:00
定休日:月曜日
駐車場:300台(共用)

3.キッチンくろまめ(美作市)

美作産の黒豆「作州黒(さくしゅうぐろ)」を使用したメニューが食べられる、無添加・手作りにこだわるお店です。2010年、みまさか商工会主催の地域の特産物を使用したアイデアレシピ「自慢の一品コンテスト」で最優秀賞に輝いた黒豆バーガーをはじめ、地元美作産米の米粉を使って焼く米粉パンやシフォンケーキも人気。週3日だけの営業ながら、市外・県外から訪れるお客さんもいるそうです。
美作市を含む勝英地域は全国有数の黒大豆の生産地。ブランド品種「作州黒」は美作市内全域で栽培されており、大粒で甘みがあるのが特徴です。
パンやケーキに使われている米粉も美作産。美作市内で栽培、収穫された米を業者に委託して製粉しています。
看板メニューはイベントやキッチンカーでも大人気の黒豆バーガー(350円)。ゆでて粗めにつぶした黒豆に玉ねぎや美作産のしめじ、つなぎに卵を加えて作るパティは、肉を一切使用していないのに食感も味も大満足。和風の照り焼きソースが好相性で、米粉のバンズも食べ応えがあります。野菜で作ったハンバーグだと気づかない人がいるというのにも納得。一度食べれば忘れられない美味しさです。目玉焼き入りの月見や、スライスチーズ入り(各400円)もあり。
店頭では米粉のパンも販売。営業日には、あんバターや黒豆入りクリームぱん、たらもぱん、オニオンチーズ、甘なっとうぱん、さつまいもゴロゴロなど、約20種類が並びます。そしてほとんどが100円台とリーズナブル。注文があれば米粉100%の食パンも焼いてもらえます。
お店を切り盛りしているのは地元の女性グループ5人。この日迎えてくれたのは、岩谷美登里さん(左)、柳澤さつきさん(中央)、山本早苗さん(右)。「産地と言ってもお正月の煮豆や豆餅くらいでしか食べられていないのを残念に思っていて…。そんな時に参加したコンテストをきっかけに誕生した黒豆バーガーが人気になり、たくさんの人に食べてもらえるようになりました」と岩谷さん。黒豆バーガー誕生から13年経っても続く人気の理由は、地産食材に誇りを持ち、それを美味しく提供してくれる人達の想いと努力です。
オープン当初は持ち帰りのみでしたが、黒豆バーガーの人気に伴いカフェスペースも設置。黒豆ロコモコ丼(500円)や黒豆入りチキンカレー(600円)などのフードメニューのほか、地元産の小松菜や番茶の米粉シフォンケーキ(各300円)といったスイーツメニューも楽しめます。
【キッチンくろまめ】
住所:美作市明見345-30
TEL:090-2006-9600
営業時間:水~金曜日9:00~16:00
定休日:土~火曜日
駐車場:10台
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