岡山を代表する魚「ままかり」の美味しい食べ方

「隣家からママ(ご飯)を借りてくるほどに美味い」ことが由来した「ままかり」。ままかりの本当の名前は「サッパ(ニシン科)」ですが、岡山県民には「ままかり」として馴染みのある魚です。そんな「ままかり」について知ってもらうため、今回はままかりの美味しい郷土料理や、自宅で真似できるアレンジレシピを紹介します。
掲載日:2022年06月30日
  • ライター:山下香
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「ままかり」とは?

岡山を代表する魚「ままかり」は、標準和名「サッパ」と言います。
「ママ(御飯)をカリ(借り)に行くほどおいしい」ということからママカリと呼ばれるようになったのは有名な話ですが、脂が乗る旬の時期が秋の稲刈りの時期にあたるため、「ママ(稲)を刈る」ことからママカリとなったとも言われています。
大きさは10~15cmほどで、4月~11月によく獲れます。ままかりは、小骨が多い魚ですが、初夏、骨や皮がやわらかく、秋は脂がのって美味しいです。

ままかりの定番メニュー①ままかり寿司

ままかりの定番料理のひとつが「ままかり寿司」です。ままかりを2枚におろし、酢魚にしてお寿司にしたもの。昔から家庭の味として作り続けられてきた歴史のあるお寿司で、農林水産省の「郷土料理百選」にも選ばれています。岡山の名物グルメであり、お土産としても人気の高い代物です。

ままかりの定番メニュー②ままかり酢漬

続いての定番メニューが「ままかり酢漬」です。その名の通り、ままかりを酢につけたもので、酢に漬かるほど柔らかくなり、骨やしっぽまで食べられます。ご飯が進む一品です。

ままかりアレンジメニュー!まずは下処理から

買ってきた又は、釣ってきたままかりを美味しく食べるために、まずはしっかりとした下処理を行いましょう!
①ままかりを軽く洗い、包丁の背を使って鱗をとっていきます。包丁の背を滑らせるようにして、しっぽの付け根からしっかり取り除きましょう。
②鱗をとったら、頭と内臓を取り除きます。このように切れば、魚をさばくのが初めての人でも簡単に効率よく内臓を取り除けますよ。さばく量のままかりがたくさんあるときはこの切り方で時短しましょう♪
③頭と内臓を取り除いたら、ままかりの中を水で洗い、キッチンペーパーで水分を拭き取ります。胸の開きの中をぬぐうように拭くのが臭みをなくすポイント。塩をふってキッチンペーパーでおさえ、1時間ほど放置します。塩をまぶすことで身を引き締め、臭みを取り除くことができますよ。

ままかりアレンジメニュー①ままかりの唐揚げ

①下処理が終わったままかりに塩コショウをふり、小麦粉をまぶします。
②160°の油で約3~5分、じっくり揚げます。サイズによっては早く揚がるので、焦げないように気を付けましょう。
③粗熱がとれたらお皿に盛って完成!お好みでレモン汁をかけてさっぱりと食べてください♪

骨もぱりぱりとして食べやすくなっています。お酒のあてにもおすすめの一品です!子どもに食べさせる場合は、小骨が多いため3枚おろしにして、骨の部分を取り除くと食べやすいですよ!

ままかりアレンジメニュー②ままかりの塩焼き

①下処理の終わったままかりに、少し多めの塩をふって味付けします。
②予熱した魚焼きグリル、またはアルミホイルを敷いたフライパンでじっくり焼き上げましょう。
魚焼きグリル…5分焼いて、ひっくり返して3分焼く
フライパン…中火で3~5分焼いて、ひっくり返して弱火で5分焼く
③火を止めてそのまま5分、蒸し焼きにしてしっかり中まで火を通せば完成♪

ふっくらとした身が美味しい一品。あっさりしているため、朝食にもおすすめです!

岡山を代表する魚「ままかり」を食べよう!

ままかりは、岡山を代表する魚ではありますが「どうやって料理したらいいか分からない」という人も多いようです。比較的、小さな魚であるため、自宅で調理する場合は揚げ物や焼き物にすると美味しく食べられます。ぜひ、自宅でもままかりをアレンジして食べてみてください♪

「ままかり」をお取り寄せ

ママカリの酢漬けや、焼きままかり等、各種加工品をお取り寄せできます。

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