備中和紙

びっちゅうわし
歴史ある和紙で暮らしを豊かに

備中和紙は丈夫で墨の乗りがよく、特に仮名書きに最適とされる手漉き和紙で、原料などの違いから趣や用途の異なる数種があります。古くから備北地域地方の暮らしの中で様々に使われてきた、コウゾが原料の「清川内紙」。ガンビを用いて寒中に漉く「備中鳥の子」は、仮名書道小字用に最適とされ、極めて厚く漉かれたものは東大寺昭和大納経の料紙に採用されています。
立体感がある字が書けるとして仮名書道大字用に重宝されているのは、コウゾに胡粉をまぶして漉いた「備中宇陀紙」。その他、岡山県産ミツマタが原料の「備中三椏便箋」や、天然染料で染めた「本染紙」も。和紙職人が丹精込めた和紙は、実用に適しているだけでなく暮らしに癒しと潤いをもたらしてくれます。

県指定郷土伝統的工芸品:昭和57年3月

エリア
備中
カテゴリ
伝統工芸品・民芸品

基本情報

住所 岡山県倉敷市
電話番号 086-465-2705(丹下 直樹)