こうもり塚古墳 (こうもりづかこふん)
この古墳は、かって仁徳天皇に愛された吉備のくろひめの墓とされ、くろひめ塚古墳と呼ばれていました。 しかし、この古墳が6世紀後半に造られたもので、仁徳天皇の時代とは100年以上も隔たりがあり、名前の変更が考えられ、石室内にこうもりがたくさんいたことから、こうもり塚古墳と改名されました。
玉砂利を敷き詰めた石室には、岡山県井原市浪形山産出の貝殻石灰岩で造られた家形石棺、土を焼いて作った陶棺、そして木の棺が安置されていました。盗掘を受けていましたが、須恵器や土師器などの土器のほか、大刀や馬具をはじめとした鉄器などが多数出土しています。
※ 横穴式石室に入りますと、石棺の近くに格子扉があります。この写真は、格子の間から撮影しました。
作山古墳 (つくりやまこふん)
古墳は三段に築城され、前方部と後円部頂に広い平坦面を持ち、くびれ部の北西側にはテラス状の造出しが認められます。
斜面には拳大程度の葺石が葺かれ、各段の平坦面には円筒埴輪が並べられていたと推定されます。 形状や構造、埴輪などの特徴からみて、造山古墳(岡山市)についで5世紀中頃に築造された吉備の大首長の墓と考えられています。 1921年(大正10年)に国指定史跡に指定されています。
ドローンで空撮した動画です。 ※10分と長いので、LAN環境・wifi環境でご覧ください。
トイレのある建物の裏側に古墳への登り口があります。 初冬の晴れた、気持の良い日に古墳の上を散策しました。
【総社市埋蔵文化財発掘調査報告25「国指定史跡 作山古墳測量調査報告書」2016年3月 岡山県総社市教育委員会】という報告書には、作山古墳の詳細が記載されています。ご興味のある方には、とても参考になります。
総社市教育委員会では、見学者の便宜を図るため、地元自治会に依頼して、夏に遊歩道・冬に全山下草刈り清掃を行われています。 貴重な史跡を残すために、関係各位が努力されています。
岡山大学学術成果「作山古墳墳丘のレーザー計測」(PDF4.37MB)は下記よりご覧ください。
古墳クッキー
作山古墳近くの「サンロード吉備路」の中にある売店「ヤマザキショップ」で販売しています。
小袋には、抹茶・プレーン・チョコレートの3枚が入っています(写真右)。小袋が5袋入ったパック(写真中央)、小袋が8袋入った化粧箱(写真左)があります。
可愛いので、古墳女子にうけそうですね。地元、岡山県総社市のシャルマンさんが作られています。