撫川うちわ
なつかわうちわ「涼」と「美」が漂う風雅なうちわ
岡山市撫川地区で作られている撫川うちわは、粋で艶やかなひと品です。うちわの上部に描かれた雲形の模様の中に、一筆書きで俳句を表現した「歌継ぎ」の技法。そして、明かりにかざした時に、俳句の文字とそれに呼応する花鳥風月の絵柄が鮮明に浮き出る「透かし」の技法。まるで、美術品のように美しく粋なうちわを生み出しているのは、2つの技法を駆使する職人です。
竹を64本均等に割る骨作り、自ら和紙を染める紙作り、透かしの仕掛けを施すため3枚の和紙を寸分の狂いなく張る紙張り。それらの行程をすべて手作業で行うため、1人の職人が作れるのは年間にわずか150本たらず。そのため、なかなか市場に流通しない幻のうちわとして珍重されています。
県指定郷土伝統的工芸品:昭和57年3月
- カテゴリ
- 伝統工芸品・民芸品
基本情報
電話番号 | 086-293-1221(撫川うちわ保存会「三杉堂」(石原宅)) |
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公式サイト | |
料金 | 8,000円程度から |