西日本有数の桜の名所、津山城(鶴山公園)
春は西日本有数の桜の名所として知られ、毎年行われる「津山さくらまつり」を目当てに、大勢の花見客でにぎわいます。
①築城主は、あの森蘭丸の弟さん!
当主となってからは城の改築を何度も繰り返して技術を磨き、豊臣秀吉の下で名護屋城や伏見城の普請にも携わることで、着実に知識を高めていったそう。
秀吉亡き後は徳川家康に接近。関ヶ原の戦いでは、東軍として参戦しました。
②まるで迷路か要塞か。守備力バツグンの石垣
攻めるに難いとは正にこのこと。迷路のように立ちはだかる石垣と、複雑に折り曲がる通路のせいで、階段の先がどこに通じているのか、どこに行けば良いのか、全く読めず、不安な気持ちに…。
一方で、石垣の上からは階段を登る侵入者を、簡単に狙撃できそうな見晴らしの良さ。攻めようという気力すらわいてきませんね。
③櫓や城門など、100を超える建造物
写真のように「石落とし」「狭間」が設けられ、侵入者を排除する気マンマン。
内部は無料で見学できますよ。
④通路はすべてお見通し!な到来櫓
⑤崖と川を利用した自然の防御線
忠政は、吉井川と城の東を流れる宮川の合流点を見下ろす小高い「鶴山(つるやま)」をチョイスしました。東側は断崖絶壁となっており、登れそうもありません。しかも宮川という天然の堀があるわけですから、守りはカンペキです。ちなみに、「鶴山」から「津山」という名に改められたそうですよ。
⑥言葉はいらない…美しすぎる天守台からの眺め
一般的な五重の天守の中でも、最大級と称される壮大な天守が見られないのは残念ですが、「よみがえれ! 津山城天守」というスマホアプリを使えば、カメラを通して天守があるかのような写真を撮影することができますよ。ぜひダウンロードを。
⑦帰りもキビシイ〜急な階段にご注意を
一度はそのキビシさを体験してほしいとは思いますが、不安な方は無理せず新しい階段を利用してくださいね。
森家の強さ、勇ましさに大興奮の津山城!
高い石垣で威圧感を与えながら、通路を複雑にして、櫓からすべて監視できるように考えられた縄張。 妄想膨らむ、壮大で先駆的な天守…。
桜の名所としてはもちろん、お城としてのヤル気に満ち満ちた津山城。その猛々しい姿、目に焼き付けてくださいー!
最後の最後まで気が抜けない、難攻不落の要塞、ここにアリ。