生産量の7割を誇る岡山の『黄ニラ』は上品な香りと甘みが自慢
明治初期から栽培がスタート。今や全国一の生産量を誇るまでに
鮮やかな黄色をまとい、上品な香りと風味が楽しめる黄ニラ。全国的に珍しい黄ニラの栽培が岡山でスタートしたのは、明治5(1872)年頃。一時生産量が激減したものの、昭和55(1980)年に露地での栽培方法が確立されると、飛躍的に発展。現在は、全国の約7割の生産量を担う産地へと成長を遂げ、関東を中心に出荷。今では、岡山を代表する農作物のひとつとして、全国に向けて黄ニラの魅力を発信しています。
太陽光を遮断することで、上品な香りと甘みを生み出す
全国一の生産量を誇る岡山県の中でも、岡山市北区にある牧石地区は、良質な黄ニラを栽培する一大産地。三大河川のひとつ・旭川のほとりに位置し、水はけのよい砂壌土に恵まれた場所で、多くの農家が黄ニラ栽培に励んでいます。
「黄ニラと緑色の青ニラは、実は同じものなんです」と教えてくれたのは、牧石地区で栽培を行っている黄ニラ部会部会長の伏見さん。ニラには緑の色素と黄色い色素があり、光合成によって緑の色素が増え、全体が緑色になるのだといます。そのため、特殊な黒いシートで太陽光を遮断する「遮光栽培」という独特の方法で、光合成させないようニラを栽培。
こうして生まれる黄ニラは、美しい黄色が印象的で、上品な香りと甘みが感じられる逸品に。さらに、生でも食べられるほど繊維が柔らかく、シャキシャキとした独特の食感が、口にした多くの人を魅了しています。
こうして生まれる黄ニラは、美しい黄色が印象的で、上品な香りと甘みが感じられる逸品に。さらに、生でも食べられるほど繊維が柔らかく、シャキシャキとした独特の食感が、口にした多くの人を魅了しています。
黄ニラの拡大を目指し名物料理がたくさん!
さっぱりした味わいなので、どんな料理にも合わせやすいと評判の黄ニラ。岡山では、普段の食卓にも上手に黄ニラを取り入れています。たとえば「黄ニラのおひたし」。軽く湯通しし、水気を切っただけのシンプルな調理法ですが、黄ニラの上品さが際立つひと品として評判です。
岡山の郷土料理の「ばら寿司」に黄ニラを彩りよく散らした「黄ニラばら寿司」も、新たな名物として定着しつつあります。
岡山の郷土料理の「ばら寿司」に黄ニラを彩りよく散らした「黄ニラばら寿司」も、新たな名物として定着しつつあります。
また最近では、黄ニラを使った加工品も登場しています。創業約150年の歴史を誇る『とら醤油』が醸造する「黄ニラしょうゆ」は、黄ニラの風味が活きただし醤油。卵かけご飯や釜玉うどんなど卵料理と相性のよい一品です。
手間と時間のかかる栽培方法のため、通常の青ニラに比べ値段は3~4倍もする高級食材としても知られ、流通量にも限りがあるため「幻のニラ」とも呼ばれる黄ニラ。郷土が誇る魅惑の逸品を、一度味わってみてください。
取材協力:JA岡山 沖田営農センター
手間と時間のかかる栽培方法のため、通常の青ニラに比べ値段は3~4倍もする高級食材としても知られ、流通量にも限りがあるため「幻のニラ」とも呼ばれる黄ニラ。郷土が誇る魅惑の逸品を、一度味わってみてください。
取材協力:JA岡山 沖田営農センター
ふるさと納税でもらおう
ふるさと納税の返礼品に「黄ニラ」もあります。
生産量日本一を誇る岡山の黄ニラをぜひご賞味ください。
生産量日本一を誇る岡山の黄ニラをぜひご賞味ください。