誰もが知っている昔ばなし「桃太郎」。その物語のルーツがある岡山には桃太郎伝説にまつわる遺跡や神社などが数多く残っています。平成30年には、地域の歴史的魅力や特色を通じて我が国の文化・伝統を語るストーリーを国が認定する「日本遺産」にも選ばれ、伝説の舞台となった多様な遺産への注目が高まっています。
そんな岡山の、桃太郎伝説の真実を垣間見られるスポットをご紹介。桃太郎のモデルは誰? 鬼は本当に悪なのか? 桃太郎伝説の生まれたまち岡山を、いにしえの物語に想いを馳せながらめぐってみませんか?
吉備津神社
鬼を退治した吉備津彦命を祀る神社。比翼入母屋造(ひよくいりもやづくり)の本殿は拝殿とともに国宝に指定されています。境内には、矢置岩や御釜殿など桃太郎伝説ゆかりの文化遺産が残されています。
吉備津彦神社
吉備津彦命を祀る神社です。備前国の一宮として建立され、あつく信仰されてきました。また、境内には鬼と言われた温羅(うら)を祀る温羅神社もあります。桃の形のおみくじや絵馬も必見!!
鬼城山/鬼ノ城(きのじょうざん/きのじょう)
伝説の中で、温羅(うら)と呼ばれた鬼が住んでいたとされる山。ここにはかつて巨大な古代山城「鬼ノ城」がありました。現在は、門や角楼などが復元されています。城からは伝説の舞台となった岡山の町並みを一望でき、天気が良い時は四国が見えることも。
楯築遺跡(たてつきいせき)
弥生時代の墳丘墓で、その大きさは全国最大級。伝説においては、頂上にある巨石は温羅(うら)と戦った際に吉備津彦命が楯として築いたものとされています。円形上に配置された巨石は、まるでイギリスのストーンヘンジのよう。丘の上からは鬼ノ城が見え、吉備津彦命と温羅の戦った伝説の世界を感じられます。
造山古墳
全長約350mで全国第4位の規模を誇る前方後円墳。このような巨大な古墳を造ることができる強大な勢力が吉備に存在していたことを示しており、周辺からは朝鮮半島と関連する遺物も出土しています。立ち入ることのできる古墳として全国最大です。
両宮山古墳
岡山県内で3番目の大きさを誇る前方後円墳です。墳長206mで5世紀後半の築造と推定されます。近畿地方の天皇陵のような、二重の濠に囲まれた形が特徴で、岡山県内でも4基しか確認されていません。大規模な古墳に見られる葺石や埴輪がまったく見つかっていないなど謎を秘めています。
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