国際映画祭に絶賛挑戦中!

作品紹介

あなたのふるさとはだれですか
【STORY】
カオルという名の女性が亡くなった。
彼女が残した遺言には、離婚した元夫がカオルの葬式の喪主になるようにと、残されていた。
カオルの通夜、葬儀に集まる思い思いな人々。
カオルの葬儀という場所は、元夫にそして残された一人娘にとっても人生の一歩を前に踏み出せるようになる場となる。
葬儀とは故人を送るだけではない。
故人から遺された人たちへ向けたエール自体でもある。
死は平等であり、人間は決してあらがうことはできない。

人生はまたいつも不平等であり、いつ何が起こるか、誰も知ることはできない。

本作は、カオルという名の一人の女性脚本家が、社会や環境に振り回されながらも生と死をまたぎ闘い続けた物語(ドラマ)であり、まるで葬儀自体がカオル自身によって書かれたブラックコメディなのかもしれない。


【脚本】西 貴人、湯浅典子
【監督】湯浅典子
【出演】関幸治、一木香乃、新津ちせ
    黒沢 あすか、 原田大二郎 ほか

第19回 大阪アジアン映画祭「JAPAN CUTS Award」受賞!

第19回大阪アジアン映画祭にて、「JAPAN CUTS Award」を受賞!
受賞理由として、「『カオルの葬式』はある家族の葬儀の場で起きる赤裸々な感情のぶつかりを見事に捉えたホームドラマである。タガの外れた演技の完璧な掛け合いが、パーカッションのリズムが心地よいサウンドトラックと勢いのいい編集と相まって、家族の機能不全を面白くも切なく描いたダークコメディに仕上がっている。」と評価された。(「第19回大阪アジアン映画祭」公式サイトより)

湯浅典子監督からコメントを頂きました!

2017年最初にこの脚本を西さんと作った時には、岡山で撮ることは想像さえしていませんでした。しかしそれから改稿を重ねるにつけ、今作は群像劇であり、ダークコメディとしてより強く人間性や登場人物たちを描きたいと思い、生まれ育った岡山の地をメインの撮影地にしたいと思ったことを記憶しています。コロナ渦、2年を超える長い長い準備期間、岡山の各地の北から南まで本当に多くの方々にお会いして、ロケハンや取材を重ねていくにつれ、最終的に自分でも予想を超えた作品にすることができました。岡山でなければ映画『カオルの葬式』は出来上がらなかったと思っています。岡山に、心から感謝しています。

撮影風景

岡山県内では、鏡野町を中心に真庭市、笠岡市、岡山市などで撮影を行いました。

主なロケ地

宝樹寺
奥津橋
鏡野町越畑エリア
JR美作河合駅
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