岡山県と鳥取県の県境にほど近い奥津渓は、春の新緑、夏の避暑、秋の紅葉、冬の雪景色など、1年中観光客を魅了している人気スポットです。特に真っ赤に燃えるような秋の紅葉は必見ということで、地元ガイドさんと一緒に巡ってみました!
※2023年8月の台風7号の影響にともない、臨時休業又は変更営業の観光施設があります。事前にご確認のうえお出かけください。
名湯・奥津温泉に宿泊
私たちが前泊したのは、山里の名湯・奥津温泉。漂白成分を含んだ泉質は、肌が白くスベスベになるのだとか。地元に伝わる「足踏み洗濯」という風習は、今では観光客を楽しませる人気の実演になっているようです。昔、熊から身を守るために立って周囲を見張りながら洗濯したのが始まりだそうです。
ガイドさんと待ち合わせて、いざ出発!
奥津温泉の宿で朝風呂と健康的な朝食を満喫した後、吉井川沿いのせせらぎがこだまする駐車場でガイドさんと待ち合わせ。このエリアは初めて来たと伝えると、「じゃあ、お客さんに合わせてお話ししますね」と笑顔で答えてくれる親切そうなガイドさんに心も弾みました。
甌穴群で有名な散策道を進む
急流と石塊によって岩盤が削られ、へこんだような穴ができたものが「甌穴(おうけつ)」です。奥津渓にはこの甌穴が10数ヶ所あって、観光客の目を惹きつけています。ガイドさんいわく「東洋一の甌穴群」とも呼ばれているそうで、自然の凄さを感じさせてくれます!
紅葉のトンネルを歩く
マイナスイオンたっぷりの河畔、真っ赤な紅葉のトンネルのような道を進みます。ガイドさんは植物の話、魚の話、この土地の歴史の話などを語りながら、撮影にお勧めのポイントなども教えてくれます。急流による浸食と、柱状節理と、紅葉と清流。この4つが見事な調和を見せており、人気スポットとなるのもうなづけます。
普段は見られない般若寺温泉へも
ガイドさんは、「普段は個人で観光に来ても入れないんですが」と前置きして、般若寺温泉を案内してくれました。露天風呂が河畔に面している贅沢なロケーション!聞こえてくるのは清流のせせらぎのみ、という贅沢極まりない秘湯です。その隣にひっそり立つ般若寺。これも風雪で朽ちた感じがたまらなく、秘湯フリークを刺激してくれました。(ウォーキング中には入浴しません。)
穴場にもガイドがご案内
「急な坂道を登りますが、行けますか?」と聞かれ、もちろん!ということで岩盤に上って洞窟を見学しました。ガイドさんが、季節や参加者によっておすすめのポイントをうまくアレンジしてくれているのがわかります。私たちの一人は「地層オタク」で、見事な柱状節理や板状節理にくぎ付けになっていました。
ゴールでもまた真っ赤なトンネルがお出迎え
ゴールの大釣橋から見下ろす紅葉と吉井川のコラボはこれまた見事な美しさ。絵画のようなシーンです。この燃えるような紅葉を撮りにくるカメラマンさんも多数いました。私たちも、思わずため息が出る「真っ赤なゴール」で何回もシャッターを切り、ガイドさんに感謝を伝えて奥津渓を後にしました。
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